化学物質・環境規制ワークショップ 2025 第1回<米国(連邦法/州法)化学物質規制の最新動向と企業の対応>
化学物質・環境規制ワークショップ 2025 第1回 (全6回 1月~3月)
第1部「カリフォルニア州プロポジション65の動向と対応の注意点」
第2部「米国(TSCA/HCS)とカナダにおける化学物質規制」
セミナープログラム
第1部 13:00-14:45
カリフォルニア州 プロポジション65の動向と対応の注意点
SGSジャパン(株) 大内 幸弘 氏
プロポジション65は、規制対象物質が1000近くの物質に及び、対象は、人に暴露の可能性があるものすべてとなります。規制物質の閾値は、他の法令には見られない「暴露量」となっており、閾値を超える場合は、警告表示が義務付けられています。遵守を怠り摘発された場合には、高額な罰金や和解金を支払う可能性があります。当講座では、プロポジション65の基礎から、要求事項、違反した場合など具体的な対策に至るまでを解説致します。正に改正されようとしている警告表示の内容や、2024年に入っての通常と異なる動きなど知っておくべき最近の情報を警告表示の具体例とともに紹介いたします。最後に、この規制の対応についての着目点および具体的な対策例について説明します。
■参加して得られる知識
・プロポジション65の概要・特徴
・プロポジション65の遵守を怠った場合のリスク:過去の摘発・和解事例
・プロポジション65の要求事項:警告表示
(第6条「明確かつ妥当な警告」について警告表示の内容、伝達方法など)
・製品についての具体的対応
・暴露についての着目点
■セミナー内容
1.プロポジション65の概要及び特徴
・閾値:暴露量(セーフハーバーレベル)とは?
・規制対象物質リストの説明
・リスト収載物質の例
・免除規定
2.プロポジション65のリスク
・なぜ訴訟や和解に至ったか?
・過去の訴訟事例等の紹介
3.具体的な要求事項:「明確かつ妥当な警告」表示と伝達方法
・第6条「明確かつ妥当な警告」の内容
・義務の詳細
・具体的な表示内容
・警告表示の伝達方法
・労働環境の暴露
4. プロポジション65の最新動向
・短縮版警告表示の改正
・今後注目される物質
・最近のOEHHAの主要な動き
5. 製品についての実際の対策(事前の対応)
・プロポジション65の対策の基本
・対策を立てる上での着目点
・事前の調査 -必要な情報の収集
・事前の複数の対策例
・警告表示貼り付けに考慮すること
・違反してしまった際の対応
・具体的な製品の警告ラベルの事例紹介
・暴露量評価の基本的な流れ(サービスより紹介)
まとめ
質疑応答
第2部 15:00-17:00
米国(TSCA/HCS)とカナダにおける化学物質規制~最新動向と求められる企業の対応~
エンバイロメント・ジャパン(株) 玉虫 完次 氏
米国では、2025年1月20日に大統領就任式があり、政権交代が行われます。
それに伴い、新しい政権下での化学物質政策が企業に与える影響について大胆な予想をします。
次に、米国・カナダ関連で日本企業に関心事の高い以下のトピックスについて解説をいたします。
➀日本でも話題になっているPFASは、米国やカナダでも環境や人に与える悪影響について懸念されており、両国ではそれぞれ別々にPFASのリスクアセスメントの実施準備が進んでいます。当講座では、米国EPA とカナダCEPAの概要、両国が求めているPFAS報告規制の概要、PFAS規制対応の相違点、規制対応方法についての説明をします。
②米国でのスーパーファンド法やコモンローなどによるPFAS訴訟の動向と企業リスクの対応時に注意すべきことについても解説をいたします。
③米国およびカナダに化学品を輸出する時に不可欠なSDS規則について、米国およびカナダの改正SDS規則の相違点、2カ国間のSDSハーモナイゼーションの進捗状況、およびGHS対応ラベル・SDSの作成時の留意点を中心に話をします。
④最後に、米国州法のPFAS含有(添加)製品規制の動向および対処時の留意点についても説明をします。
■参加して得られる知識
・米国およびカナダの規制の概要
・米国およびカナダのPFAS対策の相違点
・米国およびカナダのPFASデータ報告規制の概要と相違点
・米国スーパーファンド法の概要と訴訟リスク
・米国州法によるPFAS含有製品の規制動向
■セミナー内容
1. 新米国大統領の化学物質政策について
・変更点について
・その他
2. 米国およびカナダの法規制について
・米国EPA/TSCAの概要
・カナダCEPAの概要
・米国TSCA・PFAS報告規制の概要
・カナダCEPA・PFAS報告規制の概要
・米国とカナダのPFAS報告の相違点
・その他
3. 米国スーパーファンド法やコモンローによる訴訟リスクについて
・米国スーパーファンド法やコモンローとは
・訴訟リスク
・訴訟リスクの対処方法
・その他
4. 米国およびカナダの改正SDS規制について
・米国HCS(危険有害性周知基準)での改正SDSについて
・カナダ改正SDSについて
・2カ国間でのハーモナイゼーションについて
・その他
5. 米国州法でのPFAS含有(添加)製品規制の動向および企業の対処方法について
6. まとめ
質疑応答
セミナー講師
SGSジャパン(株) C&P Connectivity化学物質管理 技術顧問 大内 幸弘 氏
エンバイロメント・ジャパン(株)代表 Ph.D. 玉虫 完次 氏
<大内 幸弘(おおうち ゆきひろ)氏>
SGSジャパン(株) C&P Connectivity化学物質管理 技術顧問
【ご経歴】
企業での無機材料の研究開発を経て、SGSジャパン ケミカルラボラトリーでRoHS等の分析業務の管理、
品質管理者の業務を経て、現在CE マーキング支援サービス、米国カリフォルニア州 プロポジション65、
UAE RoHS・SASO RoHS等の支援などの技術的な相談を行っている。
また、PFAS、ビスフェノール類などの最新の規制情報の提供も行っている。
【ご専門および得意な分野・ご研究】
金属、セラミックス、シリコン材料等の無機材料の研究開発、環境負荷物質に関する分析及び規制内容
<玉虫 完次(たまむし かんじ)氏>
米エンバイロメント・ジャパン(株) 代表
米国バンダービルト大学大学院 Ph.D. 化学
【ご経歴・ご活動】
米国化学学会ケミカルアブストラクトサービス(CAS)、米国松下電器 環境マネージャー
(製品および工場操業関連法規制支援業務担当)、P&G・ファー・イースト・インク アジア・パシフィック、
プロフェッショナル法規制サービス、環境品質マネージャー、米大手グローバル環境コンサルティング会社シニアマネージャーを歴任。
現在は、エンバイロメント・ジャパン(株)代表として、現職のコンサルタント。
化学物質管理、海外化学品および電子部品関連法規制スペシャリスト。
JETRO ジェトロ新輸出大国パートナー(受託)。
Sphera 社マルチ言語対応SDS 自動作成ソリューションビジネスパートナーおよび
BOMcheck* アジア・マーケッティングマネージャーを兼任。
(*BOMcheck は、COCIR(欧州放射線・医療電子機器産業連合会)およびメンバー会社であるシーメンス社、フィリプス社、
GE ヘルスケア社などの企業が共同で開発した電気電子部品用RoHS/REACHおよび米国TSCA/PBT、
カリフォルニア州プロポジション65 対応サプライヤー部品含有化学物質情報伝達データベースです。
SCIP 報告の80 %はBOMcheck からです。COCIR が推奨しています。
セミナー受講料
本講座は化学物質・環境規制ワークショップ2025(全6回 1月-3月) の第1回として開催いたします。
<<全6回のラインナップ>>
第1回 1/23『米国(連邦・州法)カナダの化学物質規制』
第2回 1/29 『東南アジア、インド、オセアニアの化学物質規制』
第3回 2/21『欧州における化学物質規制最新動向と企業の対応』
第4回 2/28 『中国/台湾の化学物質規制動向』
第5回 3/19 『日本の化学物質規制/食品用器具・容器包装PL制度』
第6回 3/27『中南米の化学物質規制』
※講座タイトルは変更の可能性がございます。
【参加講座選択】
各1回 1名11,000円(税込(消費税10%)、資料付)
※1社複数名割引、学校法人割引の適用は御座いません。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください