商品企画の現場でよく用いられる「アイデア発想」ですが、その現場でよく耳にするのは、次のような発言です。
「売れる商品」のアイデアを出しましょう。
「画期的な商品」のアイデアを出しましょう。
「ヒット商品」になるアイデアを出しましょう。
「革新的」なアイデアを出しましょう。
目標としては大事なことですが、 最初のハードルとしては非常に高い要求です。
私が新入社員の時、この体験をしました。 上司から、君は若いからアイデアたくさん出るでしょう。 まだ、新人なので固定概念がないからアイデア出るでしょう。 部署を代表を代表として画期的なアイデアを出して下さい。と言われ、考えた上、唸りながら画期的なアイデアを出しました。 そして、企画書にまとめ上司に提出すると、 「この程度?」あまり画期的でない。と言われたのです。
まず、アイデア発想の基本として、次の様な基本ポイントがあります。
① アイデアとは既存の要素の新しい組合せ以外の 何ものでもない。 ゼロから生まれるアイデアは存在しない。
② アイデアは企画の素である。 量が質を生む。
①については、何かと何かの組み合わせがアイデアになるわけです。
○+△→アイデア
例えば、
・脂肪燃焼+コーラ→特定保健食品のコーラ
・音楽+持ち運ぶ+たくさんの曲→iPod
既存にあるものを組み合わせて新しいアイデアが生まれます。
②については、アイデアをたくさん出した中に、 宝となるアイデアがあります。
大なり小なりアイデアをたくさん出す、出し続けることが大切です。
いきなり、売れるアイデア、画期的なアイデアは出ないので...