技術士第二次試験対策:復習する

更新日

投稿日

 平成30年度・技術士第二次試験まで残り1ヶ月となりました。受験生の方々は追い込みの勉強をしていると思います。
 
 試験までに、これまで勉強したことを復習する時間を必ず設けてください。ただし、“復習する”とは、「勉強したことが出題されたら、合格点が必ず取れる解答が書けるように勉強したことを復習する」という意味です。勉強したことを徹底的に確認することです。勉強したことをざっと確認する程度の復習ではありません。
 
 これは自分の経験からのアドバイスです。
 
 受験のとき、試験の2週間前ごろまで自分がまだ手を付けていないことを勉強していました。
 
 これはこのようなことです。例えば、勉強すべきことが10項目あり、試験の1ヶ月前の時点で7項目まで終わっていたとします。その時点で勉強の区切りを付けず、1ヶ月前から2週間前ごろまで8項目や9項目をさらに勉強したという意味です。
 
 このように勉強したのは、試験でどのような問題が出題されるのかわからないので、少しでも多くの知識(技術)を頭の中に入れようと思ったからです。
 
 しかし、まだ手を付けていないこと(例えば、8項目や9項目)を短時間で試験の直前に勉強したため、勉強したことがしっかり頭の中に入りませんでした。そのため、直前に勉強したことが出題されても合格点が必ず取れる解答が書けなかったかもしれません。
 
  人財教育
 
 もちろん、試験前には勉強したことを復習しましたが、これまで勉強したことをざっと確認した程度の復習でした。試験直前に復習したため、勉強したことをしっかり復習する時間がなかったからです。しかし、これが失敗でした。
 
 試験の当日、試験問題を見て「しまった」と思いました。勉強したことが出題内容であった問題もありましたが、勉強したことをしっかり復習していなかったので、頭の中が「アレッ? 何だっけな? 思い出せない・・・参ったな・・・」のような状態で、この問題に対して合格点が取れる解答が書けませんでした。
 
 自分では復習したつもりでしたが、しっかり復習していなかったので勉強したことでも忘れていることがありました。
 
 幸いに、そのときの試験で合格できたのでこの失敗が不合格の原因にはなりませんでした。しかし、不合格になっていたら、「アーア、しっかり復習しておけばよかった」と後悔したと思います。
 
 受験生の中には、試験直前まで自分がまだ手を付けてないことを勉強したいと思っている方もいらっしゃると思います。その気持ちはよくわかります。しかし、試験場で後悔しないためにも、勉強したことを徹底的に復習してください(確認してください)。
 
 「まだ手を付けてない内容は今日から試験まで勉強しない。勉強していないことが出題されたらしょうがない。その問題は捨てよう。その代わり、勉強したことが出題されたら、合格点が必ず取れる解答を書こう」というような割り切りで復習してください。
 
 人財教育
 
 ただ、「試験の1ヶ月前から復習しなさい」...
 平成30年度・技術士第二次試験まで残り1ヶ月となりました。受験生の方々は追い込みの勉強をしていると思います。
 
 試験までに、これまで勉強したことを復習する時間を必ず設けてください。ただし、“復習する”とは、「勉強したことが出題されたら、合格点が必ず取れる解答が書けるように勉強したことを復習する」という意味です。勉強したことを徹底的に確認することです。勉強したことをざっと確認する程度の復習ではありません。
 
 これは自分の経験からのアドバイスです。
 
 受験のとき、試験の2週間前ごろまで自分がまだ手を付けていないことを勉強していました。
 
 これはこのようなことです。例えば、勉強すべきことが10項目あり、試験の1ヶ月前の時点で7項目まで終わっていたとします。その時点で勉強の区切りを付けず、1ヶ月前から2週間前ごろまで8項目や9項目をさらに勉強したという意味です。
 
 このように勉強したのは、試験でどのような問題が出題されるのかわからないので、少しでも多くの知識(技術)を頭の中に入れようと思ったからです。
 
 しかし、まだ手を付けていないこと(例えば、8項目や9項目)を短時間で試験の直前に勉強したため、勉強したことがしっかり頭の中に入りませんでした。そのため、直前に勉強したことが出題されても合格点が必ず取れる解答が書けなかったかもしれません。
 
  人財教育
 
 もちろん、試験前には勉強したことを復習しましたが、これまで勉強したことをざっと確認した程度の復習でした。試験直前に復習したため、勉強したことをしっかり復習する時間がなかったからです。しかし、これが失敗でした。
 
 試験の当日、試験問題を見て「しまった」と思いました。勉強したことが出題内容であった問題もありましたが、勉強したことをしっかり復習していなかったので、頭の中が「アレッ? 何だっけな? 思い出せない・・・参ったな・・・」のような状態で、この問題に対して合格点が取れる解答が書けませんでした。
 
 自分では復習したつもりでしたが、しっかり復習していなかったので勉強したことでも忘れていることがありました。
 
 幸いに、そのときの試験で合格できたのでこの失敗が不合格の原因にはなりませんでした。しかし、不合格になっていたら、「アーア、しっかり復習しておけばよかった」と後悔したと思います。
 
 受験生の中には、試験直前まで自分がまだ手を付けてないことを勉強したいと思っている方もいらっしゃると思います。その気持ちはよくわかります。しかし、試験場で後悔しないためにも、勉強したことを徹底的に復習してください(確認してください)。
 
 「まだ手を付けてない内容は今日から試験まで勉強しない。勉強していないことが出題されたらしょうがない。その問題は捨てよう。その代わり、勉強したことが出題されたら、合格点が必ず取れる解答を書こう」というような割り切りで復習してください。
 
 人財教育
 
 ただ、「試験の1ヶ月前から復習しなさい」ということではありません。自分の受験勉強の進捗状況を考えて復習を始めるタイミングを決めてください。
 
 決して、「二兎を追う者は一兎をも得ず」にならないでください。「二兎を追う者は一兎をも得ず」の状態になると試験終了後に間違いなく後悔すると思います。
 
 

【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。

 

   続きを読むには・・・


この記事の著者

森谷 仁

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!

「君の書く文書は、わかりにくい」と言われる技術者から、「君の書く文書は、わかりやすい」と言われる技術者へのステップアップ!


「人財教育・育成」の他のキーワード解説記事

もっと見る
読み手のことを考えて技術文書を書く

  「読み手のことを考えて技術文書を書くこと」に関する記事を何度か書きました。例えば、2018年2月14日に掲載した「読み手の立場に立って...

  「読み手のことを考えて技術文書を書くこと」に関する記事を何度か書きました。例えば、2018年2月14日に掲載した「読み手の立場に立って...


内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その3)

  【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その2)へのリンク】  1.書き方の第1原則について  ...

  【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その2)へのリンク】  1.書き方の第1原則について  ...


「『自分は大丈夫だ』と思うこと」と「わかりやすい文書を書くこと」との関係

 「『自分は大丈夫だ』と思うこと」と「わかりやすい文書を書くこと」には関係があります。そこで、“一方的な思い込み”という切り口でこの関係を解説します。 ...

 「『自分は大丈夫だ』と思うこと」と「わかりやすい文書を書くこと」には関係があります。そこで、“一方的な思い込み”という切り口でこの関係を解説します。 ...


「人財教育・育成」の活用事例

もっと見る
人を誉める時は順番を考えよ -クリーン化診断の例を添えて-

 前回は人を誉める時のタイミングについてでした。今回はその順番についてお話します。 1.誉める順番を考える  現場に行って、「あれがいけない、これがい...

 前回は人を誉める時のタイミングについてでした。今回はその順番についてお話します。 1.誉める順番を考える  現場に行って、「あれがいけない、これがい...


「相手中心」で喜ばれる会話と怒りをよぶ会話の具体例

  1. 押しつけは怒りを呼ぶ。だったら、相手に任せればいい?  「A案とB案を比べるとA案が有利なのは明らかですから、A案を採用すべき...

  1. 押しつけは怒りを呼ぶ。だったら、相手に任せればいい?  「A案とB案を比べるとA案が有利なのは明らかですから、A案を採用すべき...


技術系リーダーとして身に付けておくべきスキルとは

        企業の成長のためには、従来の事業の延長線上に留まることなく、積極的に新製品や新規事業の創出、...

        企業の成長のためには、従来の事業の延長線上に留まることなく、積極的に新製品や新規事業の創出、...