小集団活動でのアイデア出しとは
2018-10-05
今回は、アイデア勝負の問題解決について、手法など、アイデア出しとは何かを解説します。
改善の本質は、「当たり前のことを根気よく、拘りをもってやり続ける」ことだと思います。
そのためには、現状を肯定するのではなく、現状を否定することから開始し、日々の仕事をする中で常に疑問を持ち、自分の足と目で手にとって製品や現場を確認し(三現主義)、難しい課題にも逃げずに取り組むことが大切だと思います。そのように真剣に対応すればする程、知恵が出てきます。そのような意識付けするように管理者や指導者は、常に発信し続けることが必要です。
そのような改善意識を持ち解決アイデアを出し続けるには、何のために改善を行うのかといった目標設定も重要となります。高い目標を設定し、それを「あるべき姿」として現状とのギャップを洗い出し、課題を明確にしていくのです、しかし、すぐには「あるべき姿」に近づけませんので、半年〜1年程度で解決可能な改善目標を「目指す姿」として定め、その解決に向けて解決すべきアイデアや施策を検討するのです。目標は、製造リードタイムを半減するなど高ければ高いほど効果的です(改善意識が高いことが前提ですが)。また目標は部門を越え、できれば全社的な観点での目標設定が望ましいと考えております。
解決案が出ないということは、目標設定が曖昧なのか、或いは問題点の掘り下げが不十分というケースが大半です。ではどのようにして具体的な解決のアイデアを出すかですが、ここでは現場観察を通して問題点を見つける方法をご紹介致します。我々は、「立ちん坊」と言っておりますが、製品や設備・人などの物を見て考える力や知恵を出す力を育てるため、特定の作業者を定位置に立たせ現場を観察させ、問題点や改善点を見つけ出させるのです。
・ ・ ・
我々は、改善点が見つかるまで2時間でも5時間でもその場を離れないで観察を続けさせます。また、そのようにして課題らしき物が見つかっても、「表面的な課題」というケースが多いので、そこから「なぜ、なぜ」を繰りかえし「問題の本質まで掘...
り下げる」のです。問題の本質まで掘り下げができれば、おのずと解決アイデアや施策は明らかになります。御社の場合、そのような掘り下げが不足している可能性があります。また改善に向けて、そのような時間的な余裕を与えることも重要となります。このようにストーリーを通せば課題が明確になり、必ず解決のアイデアが出せます。