VA:価値分析、VE:価値工学又は価値設計について、先ず価値分析をどのように進めて行くのかを考えた時に、私は仕様に基づいた各部品または機構ユニットの用途に対して「材料、加工方法、加工工程、部品削減、軽量化、形状」の下図、6要素の最適化を計る事が近道と考えています。
今回は、VA、VEを攻略する上図の6要素について解説します。
あらゆる機器の機構ユニットは複数の部品で構成されていますが、全ての部品は材料から形状を構成し、その形状を作り上げる為に加工をしなければならず、その加工方法はいくつかの種類があると思われます。
ひとつの部品、機構ユニットは他社との競合がありますので「安い、良い、すぐ出来る」と言った「品質・納期・価格」の追求が必要となります。
その為に最適形状を考え加工し易くする為の工法を考慮して行くと工程も考え直していく事になり、複数部品をひとつにまとめる事が出来る可能性もあります。
部品数、ユニットの削減化は組込工数削減に大きな要因となります。
仕様に基づいた部品、機構ユニットに求められるものはブロック、プレート、板と特定の加工工法、工程だけでは無く重量も大切な要素で、軽い事で組み込み工数にも影響が出てきます。それらの問題点を解決出来て、最適化を実施出来れば競合他社に差別化を図る事が出来ます。
ある部品、機構ユニットでは1つの要素しか対応出来ないかも知れませんし、すべて6種類が適応出来るかも知れません。最初から、VA・VE・ティアダウンなどの手法適用を考えると混乱してしまいますが、一つ一つの要素を当ては...