見えないモノを見えるようにする方法 儲かるメーカー改善の急所101項(その27)

 

3.仕組みを改善する基本

 

◆ 見えないモノを見えるようにする方法

 見えないことを、正しく予測したり把握することは難しいですね。しかし形だけでもいいので、やってみるといろいろなことが見えるようになります。

 例えば、これまでに経験のない新しい製品を作る時には様々な問題が起きやすいと思います。特に生産ラインのレイアウトなどは、事前に良い形を作ることができればいいのですが、それまでに経験がないため難しいということになります。さらに、設備は一回据え付けてしまうと修正の労力も大変です。

 そこで事前に形だけでもいいので作業をしてみたらいかがでしょうか。『エア作業』です。ただ何もないエアじゃちょっと分かりにくいでしょう。新聞紙でいいので床の上に設備の実物大を敷いてそこで作業の格好をしてみるのです。もし時間が合ったら写真のように、段ボールを使い、使用する設備やコンベアなどを実際の大きさや作業方法をイメージできる形に作り、つなぎ合わせてみると、さらにいろいろなことが分かります。

 作業時の動きを格好だけで良いのでやってみましょう。モノづくりに関わる全ての人に来てもらい動きを観察すれば、通路幅や配列、置き場所などの改善点が事前に見えてきます。見えないものを見えるようにする効果は大きいのです。

今回の言葉   

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 形だけでもやってみる。見えないモノが見えるようになる。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」
日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫  



◆関連解説『生産マネジメントとは』

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