◆ 商品企画七つ道具
前回の商品企画七つ道具、フォト日記調査に続いて、解説します。今回は、仮説発掘アンケートです。
◆ 仮説発掘アンケートとは
仮説発掘アンケートは商品企画七つ道具の第一番目の手法である仮説発掘法に位置づけられています。仮説発掘アンケートは多数の調査対象者に一定のフォームで、アイデアを書いてもらい仮説を発掘する方法です。
一般のアンケートでよくある自由回答式に「何かあればお書き下さい」ではなく、ある枠組みの中で制限しつつも自由な発想を誘発するような、一連の流れを持ったアンケートです。
「何かあれば」ではなく「あるテーマについて、このように、こんな形式で是非記入して下さい。」と誘導していくので、短時間でよいアイデアを得ることができます。
◆ 仮説発掘アンケートの実施手順
次に、仮設発掘アンケートの手順を示します。
1.調査対象者の条件決定
- 属性、人数
2.アイデア評価担当者の決定
- アイデア評価と選択します
- 基本的には企画担当者数人で行います
- 評価基準があれば列挙しておきます
3.アンケート票作成
- 2人の会話体
- 良い商品の長所を記入する、場合によっては悪い商品の不満場合もあります
- その商品に対する他人のアイデアを例題とします
- その商品を使う場面を入れます
- アイデアを記入する欄を2,3個入れます
4.調査の実施
- 人数は紙によるものなら20人~50人、web調査なら100人~500人程度が目安
5.アイデアの予備選抜
- 夢のようなもの
- 実現不可能なもの
- ふざけたもの
- 意味不明なもの
6.アイデアの本評価
- 複数の評価項目を用意します。
- 視点、考え方が異なる2名以上で評価します。
- 点数評価は差が付きやすいように10段階評価がよいでしょう。
- 評価項目によって重要度が異なる場合は、重みを設定します...