◆ 商品企画七つ道具
前回の商品企画七つ道具:仮説発掘アンケートとはに続いて、今回は、商品企画七つ道具を活用するためのソフトウェアについて解説します。
◆ 商品企画七つ道具を活用するためのソフトウェアとは
商品企画七つ道具では、統計分析の手法があり、この手法で用いる統計ソフトウェアが必要でした。
【手法】
- アンケート調査
- ポジショニング分析
- コンジョイント分析
過去にさかのぼると、統計分析できるソフトウェアは特殊であり、高価でした。複雑な計算を行う統計分析はパソコンで分析するのも難しかった時代です。データ分析部署であれば、活用範囲が広い高度な統計ソフトを購入することができたとしても、企画部署で高価なソフトを購入するのは厳しい時代でした。
Windows95が登場してパソコンが普及しましたが、商品企画で統計分析にパソコンの分析を活用したのは、Excelを使用することができるようになってからです。商品企画七つ道具を活用するために、1997年、Excelアドインで動作していたPlanPartnerが始まりです。このソフトは有料でした。
その後、ExcelのVersionUpにソフトウェアのアップデート改訂が煩雑になり、Excel以外でのソフトの選定がされました。汎用性が高く、統計分析が高度であり、さらにフリーソフトである「R」に焦点が当てられ、「R」を用いて分析することになりました。
2007年から「R」を用いて統計分析を行うことになりました。
「R」の紹介
- 統計計算とグラフィックスのための言語・環境
- オークランド大学統計学部の統計学者であるRoss IhakaとRobert Gentlemanによって開発されました
- 「R」は線形・非線形モデル、統計検定、時系列解析、判別分析、クラスター分析等々ができます
「R」の特徴
- 高度な統計分析ができます
- PCのOSに依存しません、OSとはWindows、Linux、iOSなど
- ソフトのアップデートは世界中の統計学者が協力して行っています
- GNU General Public Licenseのためフリーソフトであり、無料提供されています
この当時は、ポジショニング分析やコンジョイント分析をするためにプログラムを分析者が設計して分析しました。
2014年からR上でグラフィカルユーザインタフェース(GUI)を導入しマウスを用いてメニュー画面のメニューボタンをクリックして統計分析を行うことになり、面倒なRプログラムを設計することがなくなりました。分析者のプログラム設計がなくなり、非常に使いやすくなりました。
Rでプラグインして動作するP7かんたんプランナーを追加することによって、以下の手法が容易に分析できるようになりました。
【P7かんたんプランナーの分析手法】
- データ入出力
- スネークプロット
- CSポートフォリオ
- ポジショニング分析 ...