整頓の標準化:ジャスト・イン・タイム生産(その29)

 

 

【実践編 目次】

第1章 改革の土台をつくる

(1)意識改革で改革の前提をつくる
   すべての改革は意識改革から始まる/3つの改革
(2)「整理」で要るモノ・要らないモノを明確にする
   「5S・3定」で基礎をつくる/「整理」とは捨てるモノを明確にすること
   不要なモノが引き起こすムダと問題/「赤札作戦」で不要なモノをオモテ化する
(3)「整頓」でモノの置き場・置き方を標準化する←今回の記事
   使いやすく、分かりやすく/整頓①田の字レイアウト
   整頓②ストライクゾーン/整頓③先入れ先出し
   整頓④置き場線で区画する/整頓⑤分かりやすく表示する「看板作戦」
   戻しやすさの追求
(4)「清掃」を日常的な点検・保全につなげる
   清掃点検・保全を一連の作業とする
(5)「清潔」は事後処理から予防へと踏み込む取り組み←今回の記事
  「予防3S」のしくみをつくる/予防整理:要らないモノを発生させない
   予防整頓:戻さなければ乱れない/予防清掃:ゴミを発生させないしくみ
(6)「躾け」で職場に緊張感をつくる←今回の記事
   躾けづくりの5つの方策

 

第1章 改革の土台をつくる

 改革を行なう際には、しっかりとした土台づくりが大事です。そのために必要なのが「意識改革」と「5S・3定」。整理・整頓・清掃・清潔・躾(しつけ)を中心とする現場改革の基本です。

(6)「躾け」で職場に緊張感をつくる

 社員教育としての躾けを見直し、5つの観点から全社運動に展開する。

◆ 躾けづくりの5つの方策

 躾けとは、社会人として恥ずかしくない礼儀作法を身につけさせ、社会のルールからはずれないように身を美しくするという意味です。職場や現場でも、社員教育として大切とされていますが、職務上の能力が優先され、周囲への配慮など、 ヒューマン・スキルは二の次にされることが多いのも事実です。 5Sとしての「躾け」を、いまいちど、5つの観点から考えてみましょう。

【土台づくり】

 整理・整頓などのルールが守られていることが、 目で見てすぐにわかるような職場にする。

【上司の心構え①】

 「叱る」と「怒る」の違いをはっきりと認識する。

【上司の心構え②】

「...

躾けをつくる15の教え」(下図参照)に沿って叱る。

【全社的推進活動】

 全体的に躾けができる環境をつくる。

【5S活動ツール】

 すべての人に5Sの意味を理解してもらう。

◆躾けを作る15の教え

 

 

 次回に続きます。

 

【出典】古谷誠 著 『会社を強くする ジャスト・イン・タイム生産の実行手順』中経出版発行(筆者のご承諾により連載)

 

 

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