流れ生産:ジャスト・イン・タイム生産(その35)

 

 

【実践編 第2章目次】

第2章 流れ生産で工場に流れをつくる

1. 流れをつくる生産のライン化の手順
2. 多工程持ちで少人化を実現させる←今回の記事
3. 少人化で生産ラインを効率よく、柔軟にする
4. かんばんのしくみで引っ張り生産に転換する

 

第2章 流れ生産で工場に流れをつくる

実践編 第2章から、JIT改革の具体的な実践手法についての解説に入ります。「流れ生産」は、職場や現場に流れをつくる改革です。「流れ生産」「少人化」「かんばん」の3つの手法を取り上げます。

2. 多工程持ちで少人化を実現させる

多工程持ちは生産ラインを柔軟にするために欠かせない「人的」なしくみ。

 

◆ 多能工マップ

多能工化を推進するために有効なのが図1の「多能工マップ」です。作業者別の能力と、その進捗度合を把握するのに使います。

●作成方法

  1. 作業者名欄に、作業者名を記入
  2. 作業名欄に、多能工化の対象となる作業名を記入
  3. 作業者ごとに、目標に対してどれくらい多能工化が図れたか、進捗度を4段階で記入する

 

図1.多能工マップ

 

◆ 多工程持ちによる少人化へのプロセス

図2は「単一工程持ち」から「多工程持ち」へ改革しながらラインをつくり、少人化を進めていくプロセスを示したものです。作業者が多工程持ちになることで少人化が可能になっていくのがわかりま...

す。

 

図2.少人化へのプロセス

 

次回に続きます。

【出典】古谷誠 著 『会社を強くする ジャスト・イン・タイム生産の実行手順』中経出版発行(筆者のご承諾により連載)

 

 

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