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今回も、「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その26)」に引き続き「書き方13:具体な文を書く」に関する補足解説です。「『~的』や『~性』という言葉に関する内容」の続きです。
1.技術文書を書く場合
【この連載の前回:内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その26)へのリンク】
技術文書で「~性」や「~的」という言葉を使うときには、これらの言葉が明確に伝わるように書く必要があります。内容が明確に伝わる技術文書を書くためです。
内容が明確に伝わるように書く場合には、「書き方13:具体的な文を書く」を使って文を書きます。「書き方13:具体的な文を書く」とは、「文を読んだときその内容が頭の中に浮かんでくるような具体的な文を書くこと」です。
「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その16)」で、「以下のような文を読んでも内容が頭の中に浮かんできません」と書きました。理由は、「利便性」という言葉を使っているからです。
○○駅では、4月から△△線と□□線との乗り換えが同一ホームでできるようになった。その結果、鉄道利用者の利便性が向上した。
「内容が明確に伝わる技術文書の書き方(その16)」で、「この文を以下のように書くことで内容が頭の中に浮かんできます」と書きました。
○○駅では、4月から△△線と□□線との乗り換えが同一ホームでできるようになった。その結果、乗り換えのための階段での上り下りがなくなり、また、乗り換え時間が約1分短くなったことから鉄道利用者の利便性が向上した。
また、以下のように、「利便性」という言葉を使わずに鉄道利用者が便利になったことを具体的に書いても内容が明確に伝わります。
○○駅では、4月から△△線と□□線との乗り換えが同一ホームでできるようになった。その結果、乗り換えのための階段での上り下りがなくなり、また、乗り換え時間が約1分短くなった。
技術文書では、具体的な文を書く必要があります。内容を明確に伝えるためです。そのため、以下のことを頭の中に入れて技術文書を書いてください。
①「~的」や...
②「~的」や「~性」という言葉を使わずに具体的な内容を書く。
次回に続きます。
【参考文献】
森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日