技術士第二次試験【筆記試験】当日を乗り切る小ワザ伝授!

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ものづくりに関する難関国家資格「技術士」。合格・取得への最大の関門が第二次試験の筆記試験です。
この記事では合計5時間30分の長丁場である筆記試験を乗り切るための、筆記法などの工夫をお伝えします。

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【目次】


    1. 技術士第二次試験【筆記試験】とは?

    技術士第二次試験の筆記試験(以下「二次筆記試験」)とは、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者」を国家が認定する技術士試験のうち、最大の関門となる部分です。毎年7月中旬に、全国12地区の会場で行われます。

    二次筆記試験は、午前2時間、午後3時間30分の合計5時間30分におよぶ長丁場であり、しかも総合技術監理部門を除く20部門では、合計で5,400字の記述式答案を手書きで書き上げます。現代では文字を手書きすることが極めて少なく、また梅雨から酷暑の時期で疲れがたまりやすいこともあって、頭脳だけでなく身体の面でもかなりハードな試験です。
    二次筆記試験の記述内容や勉強法などについては、他の記事(【特集】技術士第二次試験対策)で詳しく解説されているので、ぜひお読みください。ここではこのハードな試験当日を何とか乗り切るための「小ワザ」をお知らせします。

    2. 尋常ではない手や腕への負担!

    皆さんは最近何千字もの文書を手書きしたことがあるでしょうか?私はこの二次筆記試験以外では、多分数十年単位で記憶にありません。その滅多にしないことを試験当日突然やるのですから、手や腕への負担は尋常ではありません。私の場合最初の受験では、午後の科目の答案を書き始めたところで右手親指の付け根が攣りました。
    この負担を少しでも和らげて、最後まで答案を書き切らなくてはなりません。まず手に余計な力を入れずに書くようにできればそれに越したことはないのですが、長年の習慣もあり、なかなか身につくものではないですよね。試験当日はとにかく速く書こうと前のめりな気持ちになるのでなおさらです。
    ただ、ことさらに綺麗な字を書こうとすると余計に力が入ってしまいます。多少字が汚くても「読める字」なら採点には影響ありませんので、それでも構わないと割り切って書き進めると少しは力が抜けるかもしれません。

    3. 筆記具の選び方と使い方の工夫

    すぐに手の負担軽減の効果が出るのは、何と言っても筆記具の選択です。文房具店に行くと握りやすさ、書きやすさを謳った筆記具がズラリと並んでいます。二次筆記試験では鉛筆での記入なので、お好みのシャープペンシルを選んで事前に書き味を試し、試験本番に備えましょう。太軸のソフトグリップタイプのものを使う人が多いようです。
    ここで私が行っていた秘策!をお伝えしましょう。それは太軸と細軸の2本のソフトグリップタイプのシャープペンシルを使うことです。手の疲れを感じたらもう1本に取り換えることで力の入り方が変わり、疲労感が和らぎます。これを繰り返しながら何とか試験終了まで乗り切るのです。予備のシャープペンシルも兼ねての2本持ち、オススメの作戦です。
    またシャープペンシルの芯も、自分の書き方に合った硬さや太さのものを選ぶといいと思います。手でこすれて答案用紙が汚れても採点には影響ありませんので、例えば2Bなどの柔らかいものを使うのもひとつの方法です。

    4. それでも疲労する手と腕には

    書き方や筆記具などの対策をしても、やはり普段とは異なる負担がかかっているので疲れるものは疲れます。試験中や昼休みなどの合間に、親指の付け根や腕などを軽くもみほぐすと効果があるでしょう。保冷材や凍らせた飲み物のボトルなどで昼休みに冷やすのもいいかもしれません。
    また昼休みには筋肉痛用の薬を使うという手もあります。貼り薬を使う人も多いですが、不正行為を疑われないようどちらかといえば塗り薬がいいかと思います。ただし、塗り薬を塗った手で試験中にうっかり目をこすらないように(笑)

    5. その他当日の注意と工夫

    盛夏の長時間の試験なので、飲み物の持込みが認められています。会場内では手に入らない場合もあるので事前に用意しましょう。コーヒーなどカフェインの入った飲み物も有効ですが、お手洗いが近くなる心配があります。飲む量をほどほどにすることも必要ですが、試験中でも監督員に申し出ればお手洗いに行くことが可能なので、最初からそれを考慮しておくのもひとつの考え方です。
    午前の試験終了後、受験者は一旦全員...

     

    筆記試験


    ものづくりに関する難関国家資格「技術士」。合格・取得への最大の関門が第二次試験の筆記試験です。
    この記事では合計5時間30分の長丁場である筆記試験を乗り切るための、筆記法などの工夫をお伝えします。

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    【目次】


      1. 技術士第二次試験【筆記試験】とは?

      技術士第二次試験の筆記試験(以下「二次筆記試験」)とは、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた優れた技術者」を国家が認定する技術士試験のうち、最大の関門となる部分です。毎年7月中旬に、全国12地区の会場で行われます。

      二次筆記試験は、午前2時間、午後3時間30分の合計5時間30分におよぶ長丁場であり、しかも総合技術監理部門を除く20部門では、合計で5,400字の記述式答案を手書きで書き上げます。現代では文字を手書きすることが極めて少なく、また梅雨から酷暑の時期で疲れがたまりやすいこともあって、頭脳だけでなく身体の面でもかなりハードな試験です。
      二次筆記試験の記述内容や勉強法などについては、他の記事(【特集】技術士第二次試験対策)で詳しく解説されているので、ぜひお読みください。ここではこのハードな試験当日を何とか乗り切るための「小ワザ」をお知らせします。

      2. 尋常ではない手や腕への負担!

      皆さんは最近何千字もの文書を手書きしたことがあるでしょうか?私はこの二次筆記試験以外では、多分数十年単位で記憶にありません。その滅多にしないことを試験当日突然やるのですから、手や腕への負担は尋常ではありません。私の場合最初の受験では、午後の科目の答案を書き始めたところで右手親指の付け根が攣りました。
      この負担を少しでも和らげて、最後まで答案を書き切らなくてはなりません。まず手に余計な力を入れずに書くようにできればそれに越したことはないのですが、長年の習慣もあり、なかなか身につくものではないですよね。試験当日はとにかく速く書こうと前のめりな気持ちになるのでなおさらです。
      ただ、ことさらに綺麗な字を書こうとすると余計に力が入ってしまいます。多少字が汚くても「読める字」なら採点には影響ありませんので、それでも構わないと割り切って書き進めると少しは力が抜けるかもしれません。

      3. 筆記具の選び方と使い方の工夫

      すぐに手の負担軽減の効果が出るのは、何と言っても筆記具の選択です。文房具店に行くと握りやすさ、書きやすさを謳った筆記具がズラリと並んでいます。二次筆記試験では鉛筆での記入なので、お好みのシャープペンシルを選んで事前に書き味を試し、試験本番に備えましょう。太軸のソフトグリップタイプのものを使う人が多いようです。
      ここで私が行っていた秘策!をお伝えしましょう。それは太軸と細軸の2本のソフトグリップタイプのシャープペンシルを使うことです。手の疲れを感じたらもう1本に取り換えることで力の入り方が変わり、疲労感が和らぎます。これを繰り返しながら何とか試験終了まで乗り切るのです。予備のシャープペンシルも兼ねての2本持ち、オススメの作戦です。
      またシャープペンシルの芯も、自分の書き方に合った硬さや太さのものを選ぶといいと思います。手でこすれて答案用紙が汚れても採点には影響ありませんので、例えば2Bなどの柔らかいものを使うのもひとつの方法です。

      4. それでも疲労する手と腕には

      書き方や筆記具などの対策をしても、やはり普段とは異なる負担がかかっているので疲れるものは疲れます。試験中や昼休みなどの合間に、親指の付け根や腕などを軽くもみほぐすと効果があるでしょう。保冷材や凍らせた飲み物のボトルなどで昼休みに冷やすのもいいかもしれません。
      また昼休みには筋肉痛用の薬を使うという手もあります。貼り薬を使う人も多いですが、不正行為を疑われないようどちらかといえば塗り薬がいいかと思います。ただし、塗り薬を塗った手で試験中にうっかり目をこすらないように(笑)

      5. その他当日の注意と工夫

      盛夏の長時間の試験なので、飲み物の持込みが認められています。会場内では手に入らない場合もあるので事前に用意しましょう。コーヒーなどカフェインの入った飲み物も有効ですが、お手洗いが近くなる心配があります。飲む量をほどほどにすることも必要ですが、試験中でも監督員に申し出ればお手洗いに行くことが可能なので、最初からそれを考慮しておくのもひとつの考え方です。
      午前の試験終了後、受験者は一旦全員退室し、試験室の点検後に再入室が認められます。この点検にかなり時間がかかる場合があるので、用意する昼食は短時間で食べられるもの、例えばおにぎりやパン類、クッキータイプやゼリータイプの栄養補助食品などがいいと思います。

      試験室は多くの場合、大きな教室や会議室です。部屋や席によっては冷房が効きすぎて寒い場合もありますので、薄手の上着を用意しておきましょう。特に寒がりの方は必須です。
      そして試験が終わったら、口頭試験に向けて答案の内容を書きとめてください。できれば当日のうちがいいのですが、どうしても解放感に浸ってしまう(私の場合は冷たいビールを大ジョッキでグイッと!)ので翌日でも構いません。詳細な文言ではなくあらすじで十分なので、先延ばしにせずに済ませましょう。

      6. 実力を発揮して口頭試験へ進もう!

      この記事を読まれた方の多くは、既に二次筆記試験に向けた勉強を重ねてきていることでしょう。私がここまで書いてきたことを適宜取り入れて、試験当日は存分に実力を発揮していただければと思います。
      ぜひ筆記合格を勝ち取って口頭試験に進み、技術士資格取得へ前進してください。

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      この記事の著者

      嶋村 良太

      商品企画・設計管理・デザインの業務経験をベースにした異種技術間のコーディネートが得意分野。自身の専門はバリアフリー・ユニバーサルデザイン、工業デザイン、輸送用機器。技術士(機械部門・総合技術監理部門)

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