今回は、改善魂に火を着け改善力を高めるには、失敗を恐れない安心感が大切と言う話題です。
1. 気付きと勇気づけが、改善行動力を高めます
先週、職場のムダを半分にする!というスローガンを掲げ、改善に挑むチームのサポートをしました。複数の改善チームに分かれ、その職場の「悩み」を聴き、その悩みの元となる原因の追及と改善の実施を三日間で達成するという難易度の高い「改善実習研修」です。
メンバー達は、コーチング、チームビルディング、問題解決、レジリエンスなどの訓練を5月から受けているメンバーです。このメンバー達が、実際に実技を通じて良いパフォーマンスを目指し、改善活動に従事するのです。そして、最終日には、私たちが驚くような奇抜な発想から導かれた改善が完了しました。
そして、研修メンバー達に一言。素晴らしい成果と感動をありがとう。この経験を忘れず、リーダーシップを発揮してください。
2. 改善の推進には安心感が大切
- 答えの無い課題。
- 最適を求め、試行錯誤を繰り返す。
思ったように改善が進まず、気分が落ち込んでも、素早い気分の切り替えで、チャレンジ精神を失わない人財。そのチャレンジ力は、失敗への不安を払拭し、ポジティブ思考を保ち続けます。改善を展開するとき、不安感が大きければ大きいほど、その行動力が低下します。
また、改題解決に向けたベクトルもぶれやすくなり、いつまでたっても、散漫な状態が続き、一つの改善に集中しない状態が続くようです。改善を推進するのならば「思いきって失敗をしても大丈夫だよ。」という”安心感”を与えなければなりません。
安心感があるからこそ、思い切ったチャレンジができるようになるのです。また、答えの無い課題に挑むような教育プログラムを採用すると、トレーニングの主催者(例えば、教育訓練事務局など)は「本当に問題や課題を期間内で解決してくれるのだろうか?」と不安を抱くことが多い様です。
しかし、あえて不安を受け入れながら、改善チームの改善力を信じ成長を期待してトレーニングを採用する。この「信じること」を、しっかりと伝え、改善チームのモチベーションを高めることも大切です。
最近では、決められた答えを出せるような研修プログラムが多いような気がしています。きっと、YES/NOで答えが出せる内容だと、教育訓練結果の評価が出しやすいからなのでしょう。
しかし、改善力に長けた人財育成は”YES/NO”だけでは進みません。改善チームの、自由な思いつきや発想にブレーキをかけ、モチベーションも安心感も低下させるからです。また、このブレーキは、改善チームの「学ぶ機会」も奪ってしまいます。彼ら彼女らの「学びの機会」を奪ってはならないと私は思っています。
3. リーダー研修プログラム
改善をファシリテートするよう、私たちも全力で支援します。ありきたりのアイデアが出てきた時には「本当にそれでいいの?他のチームもやってるよ。」「問題の捉え方が、雑なような気がします。もっと、細かく分けてみては?」「この作業を実際に担当する人の視点や気持...