前回は、技術士第二次試験対策:教材を読むことだけが受験勉強ではないを解説しましたが、今回は、「受験の動機を明確にする」を解説します。
1. 受験の動機を読んでもらう
2024年8月10日(土)に実施した(公社)日本技術士会・修習技術者支援委員会主催の研修会では弊社が講師を務めました。研修会での演習では以下のような問題を出題し「6つのルールと18の書き方」の中の「書き方1:要点を冒頭に書く」を使って受験の動機を書いてもらいました。
質問1:技術士第二次試験の受験の動機を書いてください。
また、研修会での出席者を2人から3人のグループに分けてグループ内の人に受験の動機を添削してもらいました。「受験の動機が明確に伝わるかどうか」に着目した添削です。さらに、...
2人の方に、指摘された内容と修正結果を発表してもらいましたが添削者から2人とも同じ指摘を受けていました。「受験の動機が明確に伝わらなかった」ということです。つまり、受験の動機の要点の説明が明確に伝わらなかったようです。しかし、添削結果に基づき修正した受験の動機は明確に伝わったそうです。
受験の動機を読んでもらいそれが読み手に明確に伝われば自分の中で受験の動機が明確になっています。逆に、明確に伝わらない場合には自分の中で受験の動機が不明確だったかもしれません。そのため、読んだ人にそれが明確に伝わらなかったのだと思います。
今回の研修会での演習を通して、受験の動機を書き出しそれを添削してもらう(読んでもらう)ことも技術士第二次試験対策として必要なことだと思いました。
2. 受験の動機を明確にする
2024年度の技術士第二次試験が終了してから1か月半以上が過ぎました。2025年度の合格に向けてすでに受験勉強を始めている人もいると思います。受験勉強を始めるときには受験の動機を明確にすることが必要です。受験の動機を明確にすることは技術士二次試験対策のスタートです。
受験の動機を明確にする(具体的にする)ことで「絶対に合格する」という気持ちになります。「今後の仕事に役立てるため技術士の資格を取る」というような動機では「絶対に合格する」という気持ちになりにくいです。受験の動機がぼやけているからです。
具体的にどのようなことに役立てるのかを明確に(具体的に)することで「絶対に合格する」という気持ちになります。受験の動機がはっきりしているからです。はっきりしているとこれが目標になり「絶対に合格してこの目標を達成する」という気持ちになるからです。
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【関連文献紹介】森谷仁著、「マンガでわかる技術文書の書き方」、オーム社、令和4年3月25日
◆【特集】技術士第二次試験対策:技術士第二次試験に関する記事まとめページはこちら!口頭試験や論文対策などのポイントについての記事を紹介しています。