5Sにおける整理の進め方

1.5Sは整理から

 「5S」活動においては、安全に・楽に・正確に・結果として早く仕事ができるようにすることが重要なポイントとなります。だからこそ、品質や生産性の向上による経営への寄与が可能となるのです。

 今回は、【作業整理】=仕事の目的から、その職場に本当に必要な仕事の洗い出しが出来た後の、「5S」の具体的な進め方の一例をご紹介致します。
  

2.5Sにおける整理の進め方

① 不要と思われるモノの一時退避用の不要可能性品置場を設置します。
  →即捨てられれば一番良いのですが、現実的には思いきれないものです。また、どのくらい溜めこんでいたかを認識するためにも、是非設置してみてください。

② 職場にあるモノや情報について、仕事の目的というモノサシを当てながらひとつひとつ必要かどうかを確認していきます。
(作業整理ができていなければ、この時点で迷路にハマる危険が大きいと言えます。)
 →管理・監督者でも意外と把握ができていないものです。最終的には現場の作業者に確認することが多いでしょう。

③ 明らかに不要なものであればその場で廃棄します。(もったいないと思ったら負けです。それより、なぜそこにあるのか?という視点で是非振り返ってみてください。仕組みの悪さが見えてくるでしょう。)                   

④ はっきりしない場合や思い切れない場合は、不要可能性品置き場に一時退避させます。
 →この時に、図1のような赤紙:貼付け日・次回使用日・責任者名などを記入できる紙:を貼り付けておけば、大まかな使用スパンが把握可能となります。              
 そして、一定期間(例えば一か月程度、業種によって違いがあります。)様子を...

見て動きがなければ廃棄します。
                                  図1.簡易的な赤紙の例

3.5Sにおける整理の意義

 整理とは、不要なモノを捨てるというイメージが強いかもしれませんが、本来は何が必要であるかの基準を明確にすることにこそ、その意義があります。そのためには、作業整理という重要な手順を忘れないように進めていただきたいものです。

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