◆ 倉庫のレイアウト改善
物流作業は倉庫のレイアウトに動線が大きく左右される特徴があります。みなさんは、普段使っている倉庫レイアウトのスペースのムダを改善された経験はありますでしょうか。例えば、工程と工程が離れた配置設計を行うなど、レイアウトが悪いと永遠にその間では運搬が発生してしまいます。
では、レイアウトはどのように改善していったらよいでしょうか。その準備として工程分析を実施してみるとよいでしょう。
工程分析の結果、運搬や在庫の停滞が見える化されます。すると、今まであまり気にしていなかったような運搬や在庫がたちまち気になりだします。つまり今の隠れた問題点を表面化させ、認識することが今後のレイアウト改善を行う際、重要になるということです。
レイアウト設定時には良かった物の流れが、時代が経つにつれ非効率に転じることも考えられます。物流量も当時と今とでは大きく異なることが考えられます。そういった変化を放置していると「何となく効率が悪いな」という感覚で仕事を続けることになってしまうため、気付いた時に修正するという習慣が必要です。
では早速、倉庫レイアウトに必要な項目を挙げながら改善検討していきましょう。
倉庫の建屋外にはトラックポートや待機場が必要になります。ここでは、トラックが物流倉庫で積み込みを行う際、長時間待たされるという問題が発生しています。この問題解消のためには、トラックダイヤを定めるとともに荷揃(そろ)えを行うなど、トラック荷役時間の低減が求められます。
しかし、これでも自身の積み込み時間より前に到着することになるでしょうから、一定のトラック待機場が必要になるのです。トラックポートの数も適正化しましょう。ある程度トラックが平準化されることを前提に、ポートの適正数を算出し、その数を物流倉庫に...