展示会名:中小企業 新ものづくり・新サービス展(場所:東京ビッグサイト)
写真1,会場入り口の様子(筆者撮影)
ものづくり専門家の大岡です。私はものづくり界隈で仕事ををしていることもあり展示会の参加は多いほうだと言われます。(年間約30件ほど)。参加の形態も、自社の出展や、スピーカーとして、あるいは展示会運営サイドや最近ではメディアパートナーとしての展示会参加も増えてきました。
そんな私ですが、先日初めて参加(発見)した展示会がとてもユニークでものづくり界隈の皆様、特に中小製造業、スタートアップ・ベンチャーのものづくり企業に役立つのでは?と思い、紹介する事にしました。
この記事を読まれる皆さまのお役に立てば幸いです。
出展企業は「補助金採択の中小企業のみ」のユニークな展示会
中小企業 新ものづくり・新サービス展は日本政府の「ものづくり補助事業」に取り組んだ全国の中小企業が新たに開発した製品・サービス・技術等と、それをビジネスに活用したい人を「つなぐ」ための展示商談会で、独立行政法人中小企業基盤整備機構の中小企業生産性革命推進事業の一つとして開催されています。
図1.展示会出展応募対象補助金(公式資料より筆者作成)
写真2,出展ブース(株式会社オンデオマ)
各ブースには国のものづくり補助事業に採択された概要が書かれたプレートが掲げられている
補助金に採択された企業の方と直接話せるのもユニークなポイント!
写真3、ブース写真(株式会社クレコ・ラボ)
国産木材を使用した木製ストローの製造をはじめ、木の紙や木の名刺などをはじめオリジナル製品を手掛けている
経営者や幹部社員が直接応対されているブースも数多くあり、開発製品やサービスに関するものに加えて、採択内容のプレートに書かれている内容や補助金活用のポイント、苦労したエピソードなど、ほかの展示会ではなかなか聞く機会のない事柄もいろいろお聞きする事ができました。
出展社がバイヤー企業とも繋がるビジネスに直結した展示会
中小企業 新ものづくり・新サービス展がユニークだと感じたのは出展企業がバイヤー企業とのビジネスマッチングを受けられることです。バイヤー企業は誰もが知る大手企業ばかり。大手企業とのつながりを得られることも出展企業にとって大きなメリットだと感じます。
写真4.掲示されているバイヤー企業一覧(一部加工しています)
社名を聞けば誰もが知っている大手企業ばかり。会場では実際にマッチングが成立し具体的な話に進む出展者も多数見られました。
感染症対策を行いながら開催された当展示会。まさにwithコロナでもビジネスを停滞させない公的機関と企業の決意を感じるものでした。パンデミック以降、展示会を取り巻く環境も大きく変わりました。以前は限定的な開催だったオンラインでの展示会開催もそのひとつです。地域に縛られないオンライン展示会と現地で体感できるオフライン展示会のそれぞれを選べる時代になったと捉えれば、選択肢が増えたことでビジネスも加速できるのではないでしょうか?課題解決や新しいアイデア、様々なヒントや気づきが得られる展示会に足を運んで(あるいはオンラインで)参加してみてはいかがでしょうか?
今回参加した展示会
名称:ものづくり補助事業展示商談会「中小企業 新ものづくり・新サービス展」
日程:2022年12月14日(水)~16日(金)
会場:東京ビッグサイト 東7ホール
出展:550ブース主催:全国中小企業団体中央会
後援:経済産業省、中小企業基盤整備機構、日本経済団体連合会、
商工組合中央金庫、日本政策金融公庫、日本商工会議所、全国商工会連合会、
日本貿易振興機構(JETRO)、国際協力機構(JICA)、都道府県中小企業団体中央会
【概要】(公式サイトより引用)
日本を支えるものづくりを営む中小企業とビジネスをつなぐオールジャンルの総合商談展示会。「ものづくり補助事業」に取り組んだ全国の中小企業が新たに開発した製品・サービス・技術等と、それをビジネスに活用したい人を「つなぐ」ための展示商談会です。独立行政法人中小企業基盤整備機構の中小企業生産性革命推進事業の一つとして開催しています。補助事業の成果を一堂に展示することにより、市場の創出、企業間連携の実現、情報収集等のビジネスチャンスの提供を行い、事業者の販路開拓等に寄与します。これらの支援を通して、中小企業・小規模事業者の経営力強化・生産性向上を後押しします。日本を支えるものづくりを活性化することにより、我が国の経済の活性化につなげます。