現場は、形態管理により、トレーサビリティの徹底化などシステム管理による製品保証体制で対応して、JIS Q9001の規格要求事項は満足しております。
日本企業がJIS Q9100の認証取得をすると国際的相互認証制度により米国・欧州の顧客との契約に新たな規格認証が不要になることを知り、今回、JIS Q9100を取得して、米国、欧州の顧客への販路拡大を図ります。
QMSのレベルアップとして、JIS Q9100のシステム構築を図る際の留意点をJIS Q9001と比較して、解説をお願いします。
現在JIS Q9001取得とのことですので、2008年版の認証を受けていると思われます。
JIS Q9100は航空宇宙の固有要求事項を上乗せして構成しています。JIS Q9001とJIS Q9100の違いを簡単にまとめました。
かなりハードルは高いです。その代り、いったん認証をとるとオアシスシステムに御社登録されます。航空業界顧客はこのオアシスシステムに登録された企業へ発注する仕組みとなっています。簡単にいうと認証をとっていないと航空宇宙産業からの発注はないという仕組みです。
基本(9001):品質マネジメントシステムに対する基本的な要求事項
基本(9100):9001の要求事項(すべて)に、航空・宇宙・防衛分野の産業特有の要求事項を追加
追加(9001):無し。
追加(9100):顧客のQMS要求事項、及び、適用される法令・規制上のQMS要求事項も取扱わなければならない
(例、顧客固有の契約要求、航空法、航空機製造事業法、米国FAA要求、等)
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