TPM活動により予防保全に移行して、5年が経過しました。
予防保全では、点検時にその設備で点検後に故障を出したくないので
まだ故障していない部品でも交換してしまう部品交換コストのロス
予防保全のための点検時間の点検ロスの増加が悩みです。
IoTによる予知保全への移行を計画していますが
予知保全へのアプローチの方法など、解説をお願いします。
初めましてクレインテクノの門眞です。
一番目の部品交換コストのロスについては過去の部品故障履歴から適正な交換時期を算出すればロスコストは低減します。
二番目の点検時間の点検ロスについては設備点検標準書を作成し漏れのないスピーディーな設備点検をラインが停止している夜間もしくは土曜、日曜日に実施し、可能な限りラインを停止しないで設備点検を実施したらどうでしょう?
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予防保全は部品の交換周期を決めて、早めに交換しBMにならないようにする手法です。
従って、交換周期が実績データに基づく適正なものでないと、やはり故障しなくても交換することになってしまいます。
予知保全は下記の手順で実施します。
①数値パラメータによる連続監視をする。
②設定したパラメータ(例えば温度等)がある一定の水準に到達したら設備が故障に至るか経験則により、その水準値を定める。
③監視データに基づき水準値に到達したときに設備のどの部分を修理又は部品交換するが標準化する。
このように予知保全では監視機器などが必要になるため予知保全のために初期コストはかかりますが、有効な予知保全にすると設備を故障する寸前まで使用し、PMとしての管理ができる有効な手法です。
従って、この手法は重要設備(いったん停止すると復旧に多大な時間を要する。)に適用すべきです。
自動車業界の会社ではかなり広まってきています。
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