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QUESTION 質問No.254

生産ラインにおける品質チェックの要否判断について

生産品質マネジメント |投稿日時:
自動車関連部品のアルミダイキャスト金型製品の製造工場に勤務しています。
(社員数:300名)
製造ライン(旋盤やマシニングセンター)のオペレーターをしています。
(フルタイムのアルバイトです。)
決められた手順に沿って、加工前製品を機械にセットし、掘削完了後、製品を
取り出す、といった流れ作業です。(1個45秒くらいの作業)
ある時、掘削完了製品にドリルのキズがついていたので、課長に指摘したところ、
「ありがとう。でも、後工程で品質検査をする人たちがいるから、ここでは
あまり、キズ発見に時間をかけなくていいよ。」
と言われ、大変、ショックを受けました。

そこで、質問ですが、製造ラインでは、キズなど気にせず、どんどん作業の回転を
早めたほうが、会社全体としては、生産効率が良いものなのでしょうか?

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ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

工場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。

課長さんの対応は、その真意を確かめずに判断は下せませんが、一般的には、後工程はお客様、不良を渡してはいけないというのが鉄則です。但し、外観傷などの官能的な品質判断は、専門の検査員が判定を下す方法が取られる場合があります。そこで、加工現場では、生産性が求められるため、課長さんは専門の検査員に判定を任せた方が良いと判断したのかも知れませんね。

工場では、生産効率と品質とを両立させなければなりません。そのために、流れ作業を行っている工程、その後の検査工程など、工程ごとに作業の内容や確認項目を明確にして、それをQC工程図としてアウトプットします。
そこで、質問者のあなたは製造工程の中で、何と何を行うのか役割は明確になっているでしょうか?
もし傷に対する品質判定を行うと決められているとして、あなたはその判断基準を理解しており、その基準に従って判断を下しているでしょうか?

貴方は工程の中で、作業項目と確認項目、そして次の工程へ渡してもいいとする判断基準をもう一度確認してみることが必要だと思います。