Q&Aサービスは終了いたしました。過去のQ&Aの閲覧のみ可能となっております。
新規に質問をする場合は上記「コミュニティ」より投稿してみましょう。


QUESTION 質問No.308

最近工程内で起きている問題に関して

生産人的資源マネジメント |投稿日時:
私は製造工程の監督者をしています。
工程内の人数は全体で100名程になります。
半導体や電子部品の工程になります。
私達が最近悩んでいる工程内の悩みは作業不具合が多発している事になります。
今月になりすでに15件程発生している状態になってしまっています。
大まかな作業不具合の要因は作業者の不注意などが挙げられます。
昨日も部資材のビニールを破り勢い余って箱が製品の上に落下させてしまったり、作業途中で離席し、戻った際に作業が終わったと思い込み製品を破損させてしまったりと人要因での作業不具合が多い状態です。
環境を改善する活動をして対策はしているのですが、後を絶たない状態になっています。
人の意識を改善する為にはどのような方法が効果的なのか教えて欲しいです。

spacer
ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

工場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。

作業ミスに関する悩みはどの工場でも頭痛の種ですね。監督者としてご苦労が絶えないと思います。

人的ミスそのものは、完全にゼロにすることはできませんが、状況から察するともっと少なくできるのではないかと考えられます。
直接の原因は、人的なミスでも、その背景には管理上の問題が潜んでいます。
例えば「箱を製品の上に落下させた」「離席復帰後の作業ミス」なども管理要因が必ずあるというように捉えます。

ビニールを破り勢い余って・・・とありますが、では、なぜビニールは破れたのでしょうか?そして、なぜ製品の上に落下したのでしょうか?
 ・作業者はルール通り作業を行わなかった、ルールが無かった
 ・ビニール袋の構造・強度に問題があった
 ・製品置き場と部資材置き場(開梱場所)の配置の問題
など、現場、現物、作業者をよく観察すると、ミスが起きやすい原因、製品が破損する原因が見えてくると思います。
そこには必ず、ヒヤリとする状況が発生しているのだと思います。その状況を取り除いておかないとまた同じミスが発生する可能性があります。

戻った際に作業が終わったと思い込み・・・これも良く発生する問題です。
 ・作業中断カード運用ルールが無かった、ルールはあるが守らなかった
 ・工程上、頻繁に作業が中断する要因がある
 ・作業モレ発生でも製品が壊れないようにする対策が打たれていない
など、これも現場、現物、作業者をよく観察すると、ミスが起きやすい原因、製品が破損する原因が見えてくると思います。

作業ミスを起こさないよう、作業者を意識づけ、教育することは重要ですが、ミスが多発するのは、上記のような管理の問題があり、それが解決されていない可能性が高いと考えられます。

作業ミス=作業者の意識の問題だけでなく、作業ミス=管理の問題として管理監督層は考え、改善を図って行くことが求められているのだと思います。