Q&Aサービスは終了いたしました。過去のQ&Aの閲覧のみ可能となっております。
新規に質問をする場合は上記「コミュニティ」より投稿してみましょう。


QUESTION 質問No.331

接点スイッチの抵抗値不安定

生産品質マネジメント |投稿日時:
スイッチメーカーで働いている者ですが、スイッチの接点間の抵抗値が不安定なのに苦しんでいます。客先の要求する抵抗値に納まりません。
抵抗値が高いと、ユニット全体の抵抗値が大きくなりNG。また導通が無いと、客先で弊社製品を組みこんだ時に電流が流れません。
製造工程では接点の洗浄や回路抵抗値の確認、実負荷も場合によってはかけます。でも接点にケースの樹脂粉やセラミック粉がついていた場合、輸送中に接点の接触面がずれると抵抗値が高くなります。洗浄液の改善などもしていますが、何かアイディアがあればご教示願います。


spacer
ANSWER
回答No1 | 投稿日時:

工場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。

「スイッチの接点間の抵抗値が不安定」という現象を製造工程の問題と捉えた場合の原因究明と対策を行う場合の、手順を述べさせて頂きます。

まず、一番重要な点は、不具合現象を三現主義(現場・現物・現実)で捉えることです。
あれこれ頭の中で考えても、真の原因に辿りつきません。とにかく、現物をじっくり観察することです。接点部分を顕微鏡などで拡大し、物理的に何が起きているのかを、発生事例ごとにつぶさに観察します。
接点部分に異物が付いているのか?、接点同士がずれているのか?、接点が酸化しているのか?それとも接触圧力が不足しているのか?など。

また、実験でパラメータ条件を振って、客先での使用条件が、適合しているのかどうかを実際に調査することも必要になってきます。流す電流が少ないのか?電圧が低いのか?など。

考えられる様々な要因の中から、原因を絞り込むためには、現物を詳細に観察し仮説を立てて、実証実験を行い、因果関係を究明します。その上で、製造工程の4M(作業者、設備・機械、材料、方法・手順)の管理項目に問題が無いかどうかを調査します。

問題を早期に解決するためには、急がば回れで、問題が発生している現物をつぶさに観察することから始めることです。




ANSWER
回答No2 | 投稿日時:

ISO9001の審査員及びコンサルを行っています、SKコンサルティングの小林です。
不適合発生への根本対策は、先に回答された浜田先生も書かれていますが、現物即ち真の原因の追究です。
質問に書かれている”接点にケースの樹脂粉やセラミック粉がついていた場合、輸送中に接点の接触面がずれると抵抗値が高くなります”とありますが、これも重要な原因と言えます。
まずは、現状として起こっていると思われる、ケースの樹脂粉やセラミク粉に原因があるとすれば、真の原因は、何故、ケースの樹脂粉やセラミック粉が着くのでしょうか?スイッチを組み立てる工程において、ケースの洗浄方法に問題があるのではないでしょうか、書かれていました、洗浄液にも問題がある可能性はあります。
浜田先生が書かれている3現主義は的場電機社長の的場様が提唱された製造工程の改善の方法です。
まずは、考えられる問題点について徹底して調査され真の原因を追究され、一つづつ問題を解決していくことが重要であり、それが結果として不適合対策及び是正処置(再発防止)の近道であると言えます。
又、不適合の分析方法として、4M5E分析なども参考にされるといいでしょう。(4M5E分析は、インターネットで検索可能です。)
考えられる問題点を一つづつ解決できれば、工程改善、効率向上などへの波及効果も期待できます。