私の会社の主な収益は自動車部品でその中でもエンジンやミッションに使われる部品です。相談は今後世の中の流れはハイブリッド車や水素自動車や電気自動車に代わって行きます。すでにヨーロッパではガソリン車の規制がかかると聞いています。
ガソリン車やディーゼル車が規制がかかり少なくなると私の会社でメインで加工しているようなエンジン部品の仕事は減ると予想されます。
質問は今後日本のものづくりで自動車部品のシェアは縮小すると思われますか?
また今から身につけておくとよいスキルや資格は何ですか?
将来の自動車業界におけるものづくりの在り方が大きく変わっても焦らず対応出来る様に今から準備したいです。
現場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。
今後、ハイブリッド車や水素自動車や電気自動車に移行していくと、今作っているエンジンやミッションに使われる部品の加工の仕事は少なくなるでしょう。そして、それに代わって、モーターやバッテリーなどを製造する会社の仕事は増えるでしょう。
また、軽量化、環境負荷軽減のための軽量化素材が開発され、今後10年の間に、セルロース・ナノファイバーを使った複合樹脂の製造や加工技術などが盛んになってくると思われます。
しかし、精密部品の加工の仕事は、自動車に限った仕事ではなので、今後も無くならず、むしろもっと高度な加工ができる機械や技術者が必要になってくると思います。
今から身につけておくとよいスキルや資格は?というご質問ですが、今の機械加工の技術を更に磨き、この分野では誰にも負けない技術者として、自立されることをお勧めします。
|
昨年(2017年)から現在にかけて、自動車部品の相談で最も多いのが
アルミ部品の強度を改善するテーマです
現在、部品製作している会社からは
付加価値のある表面処理としての超音波・マイクロバブルの利用
・・・洗浄レベルの向上・・・に関する相談が多い状況です
さらに、自動車業界とは関連がなかったアルミ加工メーカーが
自動車用の対応のため、超音波利用の相談が増えています
直接、自動車メーカーから
アルミ製品(特にダイキャスト部材へ機械加工する製品)は、
現実的な軽量化の対象として重要な位置づけとなっていると思います
(将来への取り組みとして
ナノ化材料の添加による新素材開発に関する
超音波技術の相談も活発な状況です)
質問は今後日本のものづくりで自動車部品のシェアは縮小すると思われますか?
>表面処理、コーテイング、新素材・・・
新しい材料の新しい製造方法による部品に変わると思います
従って、縮小という発想は持たないほうがよいと思います
また今から身につけておくとよいスキルや資格は何ですか?
>1:材料に関する基礎知識
(鉄鋼材料の熱処理に関する基礎技術は重要だと考えます)
2:表面処理技術
現状の経験・技術を整理して、
材料が変わった場合の対処を整理しておくこともよいと思います
参考書籍
熱処理のおはなし (おはなし科学・技術シリーズ)
大和久 重雄 (著)
単行本: 204ページ
出版社: 日本規格協会 (1982/01)
|