工場内でパート入れて約350名程度、生産管理として勤務
30代後半、主任をやっています
主に生産管理ですが、そのほかにコンビニは毎週新商品が登録
されるため新商品を現場の社員と一緒に間違える事なく
正しくつくれるかの確認も行っています
まだ商品を作る際の具材の盛り付けは
大半が手作業のため、盛り付け時にブレが大きいと思います
人によるもの、長時間同じ作業による集中力、そもそもの規格
その中で規格自体の問題に関しては別ですが
一番主要なのは人によってブレがでてきてしまうことです
1人が同じ盛り付けならまだ問題ないですが
複数人が同じ具材を盛り付ける際に
人によるブレが大きくでてくるため、見栄えにも影響があります
なるべく誰でもわかるような説明をしているのですが
以下のような問題があがります
言語的問題:日本人でない人も多数いるため、表現が難しい
特に外国の方は斜めの位置に盛り付けるのが苦手
技術的問題:テクニックがある人を配置すればいいが、そういう人は
もっと難しい場所担当になる
最終的には作業者全員が同じ一定のレベルになればいいが
なかなかうまくはいかないし、作業者も「できない」とか言って
困るのもあります
最低限のラインまでの技術向上、言語の壁の問題等を
他の方はどのようにして対策を行っているのでしょうか
はじめまして。
㈱ヒューマン・ナレッヂの前田と申します。
コンビニに向けの商品は、要望や時間制限など大変なことが多いですよね!
しかし、商品にブレが生じることは余り良くありません。
どの様な生産ラインになっているのかが分かりませんが、仕事を飽きさせないためには、多能工化にすると良いと思います。
例えば、作業者一人に同じ作業ばかりではなく、お弁当でしたら一つのお弁当だけではなく、複数のお弁当を順番に作れるようにするなど、作らせ方の工夫も大切ですよ。
また、全員が同じように作成させるためには、完成されたお弁当の写真を各工程に貼り、誰が見ても分かる様にすると良いのではないでしょうか?
多能工や写真は、以前の指導先でも行っておりました。
作業風景など想像で記載させて頂きましたので、もし実践されている様でしたら申し訳ございません。
ただ、技術向上し作業を標準化させるには、作業者が単純に見てわかる過程が必要になります。
言葉の壁もそうですが。
言葉だけで伝えるのは、日本人同士でも結構難しい事もありますので、
なるべく絵や写真等で分かり易く記載するのも必要になりますよ。
また、不明な事があればお教えください。
㈱ヒューマン・ナレッヂ
代表 前田康秀
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品質特性が「見栄え」であると視覚情報(Visual情報)によるマニュアル化が有効だと思います。その場合い、静止画面より動画の方が作業順序情報を含むので有効でしょう。ビデオ録画。再生という技術もありますが、最近はVR(Virtual Reality:バーチャルリアリティ:仮想現実)やAR(Augmented Reality:オーグメンテッドリアリティ:拡張現実)といったデジタル技術をベースにした安価なツールが出回っています。製品設計(展開図)の電子化(デジタル化)を含めると、製品設計および工程設計(作業設計)の連動により効率化が図れると同時に、言葉の情報(Audio情報)問題の解消性も高まるでしょう。更に、技能伝承の短縮化や設計改善、作業改善といった改善活動の促進が技能の見える化により、期待できるでしょう。
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現場ですぐ使える品質改善技法の開発と普及活動を行っている高崎ものづくり技術研究所の濱田と申します。
つい最近、同じようなコンビニ向けの食品製造の現場を視察する機会がありました。たぶん同じような悩みを抱えているのだと感じました。
野菜などの具材は形も一定しておらず、盛り付け時のブレ(バラツキ)が大きく、また作業者によっても微妙に盛り付け方法が異なる為に一定の率で修正や廃棄が出てしまいます。
生産ラインは一定の速度で流れているため、多くの作業者が方が触れるくらいの間隔で並び、同じ具材の盛り付けを何人もが担当しています。もちろん色々な国の外国人が混在し、言葉の壁もあり、力量の差も大きいと思います。
このような難しい状況の中で一定の品質を保っていくには並大抵ではないものと感じております。
そこで今までの海外工場の経験からいくつかのアイデアを提供させて頂きます。
まず、言葉の壁ですが、できるだけ国別グループを作り、リーダーを決めます。リーダーはある程度経験を積んで品質に一定の理解がある者を選任します。そしてすべてはリーダーを介して伝えるようにします。つまり直接作業者に個別に指示するのではなく、リーダーがまず理解し、それぞれの作業者に指示を出すことによって、指示内容が徹底されると考えられます。まず、リーダーに全てを教え込み、仕事の内容を理解させることが良い方法と考えます。
次に、出来栄えのバラツキを抑えるためには、最終工程に「仕上げ」工程を入れる方法が良いと考えられます。特別に仕上げ専門工を育成し、ラインの最終の工程に配置します。前工程から流れてきた盛り付け状態を観て、修正作業を行います。仕上げという作業は、日本人は理解できますが、外国人にはなかなか馴染まない感覚的な作業だと思います。これはリーダーとも相談して適任者を選び実地で訓練します。
以上の案は、御社の事情もあり必ずしも適合しないかもしれませんが、あきらめずに現場の作業者の動きをよく観察すること、そしてそこから改善のアイデアをひねり出していく根気の勝負ではないかと思います。
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