『常識のズレ』が引き起こす組織不祥事への対応策【会場/オンライン】
過去の事例に共通する「組織の常識と一般常識とのズレ」
からアプローチする企業不祥事の早期発見・防止策とは?
セミナー趣旨
どのような組織においても、不祥事が発生する温床は存在するものですが、不祥事そのものが発生する根本的な原因を解明することは、事案や組織によっても異なることから、非常に難しい命題であるといえます。
本講座では、これまで過去に発生した組織不祥事の特徴や傾向を分析する中で、共通して浮かび上がってきた「常識のズレ(=組織の常識は、一般常識とはズレている)」というキーワードをもとに、その「常識のズレ」が許容範囲を超えて非常識となり、やがて不祥事に繋がっていくまでのメカニズムを解明します。
更に、この新たな視点を踏まえ、不祥事を早期に発見し、防止する為のポイントについても検証していきます。
受講対象・レベル
監査部門、経営管理部門、リスクマネジメント部門、コンプライアンス部門、法務部門、総務部門など関連部門のご担当者様
セミナープログラム
1.組織において「不祥事」が発生する原因はどこにあるのか
(1)企業におけるガバナンスの重要性
・企業は、社会からどう見られているか(社会から見た企業に対する一般常識)
・社会が求める企業の法令順守・清廉潔白さと、会社組織の中にいる人との意識の差
(2)組織不祥事の発生原因を考える新たなキーワード:「常識のズレ」とは何か
・組織の常識は、一般常識とはズレている
・人の常識は、ある組織に染まることで徐々にズレてくる
・組織の常識に染まることこそが、その組織の一員になるということ
2.組織不祥事への対応策を考える上で前提となる視点
(1)事前監視型社会から、社会・マスコミによる事後監視型社会へ
・必ずしも「法令違反」に該当しなくとも、「ルール違反」として厳しく追及される可能性
(2)事後監視型社会の特徴
(3)犯罪の摘発から違反行為の摘発(行政処分)へのシフト
(4)第三者委員会への注目と限界
・その企業の「常識」に染まっている人は、その企業を客観的に見ることができない
(5)不祥事を知らなかった役員に対する責任追及の声
(6)レピュテーションリスクに対する初動の重要性
3.「組織の常識と一般常識とのズレ」が原因となった最近の不祥事
(1)ホテル・レストランにおける食品表示の偽装
(2)プロ野球統一球問題
(3)いわゆる「やらせ問題」(タウンミーティングやテレビ番組等)
(4)記事/論文の盗用(マスコミの記者・インターネットメディア、大学・研究者等)
(5)不適切会計(粉飾決算)
(6)製品・サービスに関する偽装
(7)カルテル
(8)その他
4.「常識がズレていく」メカニズム
(1)常識では絶対にやってはいけないと分かっているが、何故やらざるを得なくなるのか
(2)不祥事という非常識が発覚することなく繰り返されることによる、会社の中での常識化
(3)常識のズレを引き起こす人、会社とともに常識がズレていく人、常識がズレない人の特徴
5.「常識のズレ」の発見、指摘、矯正による組織不祥事の早期発見と防止策
(1)謙虚な目による自社の「実力」の見極め、外部からの客観的な分析
(2)「常識のズレ」の観点を盛り込んだ内部監査の実施
(3)客観的なデータに対する過信の排除、偽装されにくいデータシステムの構築
(4)人材の流動化、社内外の声を積極的に取り入れる仕組みの構築
(5)上司と部下との関係性において留意すべきこと(上司としての心掛け)
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※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
西村あさひ法律事務所 パートナー弁護士 梅林 啓 氏
セミナー受講料
会員 35,200円(本体 32,000円)
一般 38,500円(本体 35,000円)
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