さまざな保存温度によるエマルションの評価、
アレニウスプロットによる安定性評価の事例を紹介!
セミナー趣旨
乳化製剤(エマルション)は化粧品をはじめ、トイレタリー製品、食品、医薬品、化学品等の製品において、注目している油性基剤の利便性、ファション性、並びに機能・効果の向上が計れることから、「乳化」製剤化技術は広範囲な産業分野での基盤技術の一つといっても過言でない。これらの乳化製剤は液/液系分散液に属し、熱力学的に不安なため、経日すると分離する。しかしながら、化粧品、医薬品などの乳化製剤は室温で3年間安定であることが薬事法で定められている。乳化製剤の経日安定性は、目的とする被乳化油性基材に対する最適な乳化剤をどのように選択するか、またその乳化剤をもちいて、どのように乳化するかに依存している。
本講では(1)HLB法、拡張HLB値、有機概念図法、溶解度パラメータ等の指標値等を重層的に組み合わせ、最適乳化剤の選定法および乳化法について講義した後、(2)促進試験法によるエマルション製剤の安定性短期評価法の概要および、各保存温度におけるエマルション粒子の合一速度定数の評価法およびそのアレニウスプロットによるエマルション安定性に関する事例研究等を紹介する事を目的としている。
セミナープログラム
1.はじめに
2.エマルションの調製・安定化における乳化剤の役割
2.1 エマルションの製造および製品に関する留意事項
2.2 エマルションの安定化における乳化剤の役割
2.3 乳化技術開発の主要な要素技術を支援するための指標値
3.界面活性剤(乳化剤)水溶液の物理化学的性質
4.物質/物質間の相溶性の指標値
5.HLB方式による乳化剤の選定およびその最適化指針
6.拡張HLB値による乳化剤のHLB値の算定法
7.乳化技術開発の推移
7.1 機械的(物理的)乳化方式
7.2 物理化学的乳化方式
1)油相混合における溶解度パラメータの活用
2)Fedors式による溶解度パラメータの算出法
3)乳化剤の添加法
7.3 主な物理化学的乳化法
1)転相乳化法
2)転相温度乳化法
3)D相乳化法
4)ゲル乳化法
5)液晶乳化法
8.乳化のスケールアップ時の留意事項
9.エマルションの安定性評価法
9.1 エマルションの経日に伴なう主な変化
1)物理的変化
2)化学的変化
3)微生物汚染
9.2 エマルションの安定性に関する主な要因
1)エマルションの破壊過程(合一のダイナミックス)
2)エマルションの粒子とクリーミィング速度およびブラウン運動との関係
10.エマルション製剤の安定性評価の主な加速試験法
11.加速試験法の事例研究
11.1 画像解析法による経日安定性評価
11.2 光子相関法によるヘキサデカンエマルション粒子の合一速度
1)原理
2)合一速度定数のアレニウスプロット
11.3 誘電率法によるO/Wエマルションの安定性評価
1)各種被乳化油性基材の誘電率の経時変化
2)誘電率増加速度のアレニウスプロット
11.4 インピーダンス法にO/Wエマルションの安定性評価
12.Q10値評価法
13.おわりに
【質疑応答】
セミナー講師
堀内 照夫 氏 (株)ミルボン 中央研究所 開発顧問 理学博士
(元)ライオン(株) 研究開発本部 /(元)明星大学 理工学部 非常勤講師
セミナー受講料
1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
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※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
10:30 ~
受講料
55,000円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込、会場での支払い
開催場所
全国
主催者
キーワード
化学反応・プロセス 化粧品・医薬部外品技術 食品加工前に見たセミナー
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化学反応・プロセス 化粧品・医薬部外品技術 食品加工関連教材
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