食用昆虫の現状と今後の展望 ~現状を冷静に捉える~

・食用昆虫・昆虫食の「今」をおさえる:俗説と事実を分ける
・食用昆虫の有用性は? 代替タンパクとして? フードテックとして?

セミナー趣旨

  本セミナーでは、国内外の各食用昆虫全般を概観した後、食用昆虫での新規事業構想に関わる情報を出来る限り多角的な視点でお届けします。講師が研究していたコオロギの養殖技術についても紹介します。また、ビジネス上の可能性について、メリット・デメリットを両面から提示します。環境にやさしい、世界を救うといった利点を強調する報道が目立つ食用昆虫ですが、本セミナーでは現実論慎重論も含めて、実情を解説したいと思います。尚、講義途中に「ショートブレイク」として、食用昆虫を巡るトピック・こぼれ話も紹介する予定です。

受講対象・レベル

・食糧問題やSDGs等を軸に、新規事業や新規研究テーマを模索している方
・昆虫食の市場性・将来性(文化的・経済的)について調査・検討している方
・食用昆虫の養殖技術・加工技術や今後の可能性について知りたい方
・「フードテック」の文脈で昆虫食に注目している方
・10年、20年後……を見据えた研究題材・事業シーズを先行調査する立場の方 等

習得できる知識

・食用昆虫として扱われる昆虫種ごとの概要
・昆虫食に関する国内外の動向
・食用昆虫・昆虫食に関連するビジネスへの参入方法
・食用昆虫・昆虫食を巡る事業・ビジネスへの指針 等

セミナープログラム

1.注目を集める食用昆虫:ニュースの裏側を冷静に解説します
   1.1 FAO(国際連合食糧農業機関)の報告書を改めて読み解く:
   誇張されがちな国連食糧農業機関発刊の2013年の報告書を冷静に読み解きます。
   栄養・文化・技術・法制度など、幅広い内容に触れた報告書を改めて読み解いていきます。
 1.2 注目されなかった2008年の食用昆虫の報告書(ショートブレイク)
   実はFAOは2008年にも食用昆虫に関する報告書を出しています。2013年との差異を解説します。
 1.3 直近の動向:食用昆虫の現在位置を概観します
2.食用昆虫の俗説と事実を分ける
 2.1 食用昆虫の有用性と着眼点:実際に有用性が示されている点や事例を改めて確認します
 2.2 俗説・宣伝文句と食用昆虫の実際
  2.2.1 食糧危機を救う?
  2.2.2 栄養が豊富?
  2.2.3 フードロス削減に寄与する?
  2.2.4 環境に優しい?温室効果ガス削減に寄与する?
 2.3 玉石混合の食用昆虫:昆虫の多様性と食用昆虫の多様性について概説します。
   また主要な食用昆虫について概要を紹介します
  2.3.1 昆虫の多様性
  2.3.2 食用昆虫の多様性
  2.3.3 食用昆虫の代表種とその概要:天然・養殖を問わず、国内外で利用される昆虫種について紹介します
   2.3.3.1 「この昆虫は食べられないのですか」等のよくある質問に答えます(ショートブレイク)
3.フードテックとしてみた食用昆虫:
   フードテックとして取り扱われる食用昆虫について、比較を交えながら紹介します
   3.1 フードテック概観
  3.1.1 実はテック要素の薄い食用昆虫
  3.1.2 食用昆虫養殖の実際
 3.2 フードテックの中の代替タンパク:代替タンパクの一つである食用昆虫の位置づけを明確にします
  3.2.1 代替タンパクが注目を集める背景:技術と畜産への眼差し
  3.2.2 代替タンパクの種類と食用昆虫との比較
   3.2.2.1 代替タンパクの普及とカニカマ(ショートブレイク)
4.それでも浸透していく昆虫:着実に世の中に浸透しつつある食用昆虫と今後の展望
   4.1 将来展望の前に現在位置を見る
  4.1.1 食用昆虫に関するデータについて
  4.1.2 昆虫の周辺産業:養蜂など
  4.1.3 国内の食用昆虫の動向
  4.1.4 海外の食用昆虫の動向
 4.2 食用昆虫の市場予測と捉え方:各種推計に対する講師の捉え方を紹介します
 4.3 認められていく食用昆虫
  4.3.1 欧州で認可が広がる食用昆虫
  4.3.2 貿易の整備が進む食用昆虫
   4.3.2.1 日本の食用昆虫の貿易をデータから見る(ショートブレイク)
  4.3.3 ビジネスとして進む食品残渣での昆虫活用
 4.4 食用昆虫の課題と展望
<質疑応答>


*「Q&A」への投稿をお願い致します。口頭質問も可能です。希望者のマイクを適宜開放致します。
 (ご質問・反響を歓迎しております。オンラインではありますが、出来る限り双方向的にし、皆様のご要望に
    応えたいと存じます)
*セミナー後の講師へのメール質問も可能です。
 (量や内容次第では回答しかねることもございます。ご了承くださいませ)

セミナー講師

 吉田 誠 先生   NPO法人食用昆虫科学研究会 理事 

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。

受講について

※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。

配布資料・講師への質問等について

  • 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
    (開催1週前~前日までには送付致します)。

    ※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
    (土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
  • 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
    (全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。)
  • 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
    無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。

下記ご確認の上、お申込み下さい

  • PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbbs以上の回線をご用意下さい)。
    各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。
  • 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。

Zoomを使用したオンラインセミナーとなります

  • ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
    お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
    確認はこちら
    ※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。
  • Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
    ※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
     必ずテストサイトからチェック下さい。
     対応ブラウザーについて(公式) ;
     「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。

申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です

  • 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
  • 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
    セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
    尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
    ※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
    (見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
    こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


12:30

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

食品加工   食品技術一般   環境負荷抑制技術

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

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12:30

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41,800円(税込)/人

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全国

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食品加工   食品技術一般   環境負荷抑制技術

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