
環境配慮・バイオプラスチックの開発動向と自動車材料などへの要求特性・将来展望
★ポリ乳酸、共重合ポリエステル、耐熱ポリアミドなどの特性と実用化について紹介!
★自動車用樹脂材料について紹介するとともにリサイクルについても詳しく紹介!
セミナープログラム
第1部 環境配慮プラスチックについて/バイオマスプラ・リサイクルプラの概要(バイオプラ具体例:ポリ乳酸/耐熱ポリアミド)
【11:00-12:15】
講師:ユニチカ(株) 樹脂事業部 機能樹脂営業部長 工学博士 上田 一恵 氏
【講演主旨】
環境に配慮したプラスチックのニーズが高まっています。環境に配慮と言っても、バイオマス原料使用、生分解性、リサイクル、マスバランス方式など、多くの種類があります。それぞれの環境負荷は、なかなか比較することは難しいのですが、使えるところから少しずつ使うことが大切だと考えています。本講座ではそれらの特徴に言及しながら、代表的なプラスチックとしてポリ乳酸、共重合ポリエステル、耐熱ポリアミドなどの特性と実用化の紹介を行います。
【キーワード】
バイオマスプラスチック 生分解性プラスチック ケイカルリサイクル マテリアルリサイクル
【講演ポイント】
環境配慮プラスチックには様々なものが提唱されているが、一長一短があり、どれが本命というものではない。それぞれの良い点を最大限活用し少しでも環境にやさしいプラスチックをどのように利用していくかの一助にしてほしい。
【習得できる知識】
環境配慮プラスチックの全体像と進んでいる実用例
【プログラム】
1.会社紹介 ~ユニチカ樹脂事業、環境配慮素材の紹介
2.環境配慮プラスチックの分類と開発動向
・バイオマスと生分解
・リサイクル(マテリアル・ケミカル)
・マスバランス方式
3.ポリ乳酸
3-1 ポリ乳酸の特徴と市場展開
3-2 ポリ乳酸の改質技術
4.共重合ポリエステル(バイオマス、リサイクル)
5.バイオマス耐熱ポリアミド
6.まとめ
【質疑応答】
第2部 バイオマスエンプラ「DURABIOTM」の特徴と用途展開(仮)
【13:00-14:15】
講師:三菱ケミカル(株) バイオプラスチック研究開発部 草香 央 氏
【プログラム】
1.はじめに
2.植物由来原料イソソルバイドを用いたバイオエンプラDURABIOTM
3.DURABIOTMの材料特性
3-1 光学特性
3-2 耐光性・耐候性
3-3 表面硬度・耐傷付き性
3-4 衝撃特性
3-5 耐薬品性
3-6 意匠性
4.DURABIOTMの用途展開
5.おわりに
【質疑応答】
第3部 自動車材料として求められるバイオプラスチックの特性
【14:30-15:45】
講師:山根健オフィス 代表 山根 健 氏
【講演主旨】
自動車業界は、排出ガスによる「公害」対策から始まり、SDGs、カーボンニュートラル、再生可能性対応が世界的な重要課題へとなってきている。当初、走行時の排出量を基に軽量化と電動化が注目されていたが、より詳細かつ現実的な環境対策が求められ、資源採取からリサイクルを含む廃棄までを評価するライフサイクルアセスメント(LCA)になると、リサイクル性と材料製造時の環境負荷の面で有利なバイオプラスチックの注目度が高まっている。すでに一部の自動車には採用が始まっているが、今後の展開について考察する。
【キーワード】
自動車内装材料、自動車外装材料、チッピング、UV劣化、リサイクル、CFRP、バイオプラスチック、遮熱、断熱、難燃性、車体剛性
【講演ポイント】
乗用車、レース車用エンジンの開発、電気自動車用車体(CFRP)などの開発および小型航空機の開発を通じて得た知見を基に自動車用樹脂材料について紹介いたします。特にBMWにおいてリサイクル関係の訓練を受けリサイクルについても詳しく紹介します。
【習得できる知識】
自動車の車体技術を通じての今後の樹脂化に関わる知識
【プログラム】
1.自動車を取り巻く様々な課題
1-1 大気汚染、衝突安全、交通渋滞、石油枯渇そして高齢者事故など
1-2 大気汚染防止規制の歴史、マスキー法とそのインパクト
1-3 COP、パリ協定
2.環境問題と脱石油、電動化
2-1 自動車の二酸化炭素排出量削減
2-2 脱石油
2-3 電動化の歴史と近年の動向
2-4 電動化に伴う課題
3.自動車用樹脂の動向、求められる特性
3-1 自動車に使用されている樹脂部材と材料(内装、外装)
3-2 自動車車体への樹脂採用と必要特性
4.自動車への環境対応樹脂の導入と課題
4-1 天然由来材料
4-2 リサイクルとリサイクル樹脂
4-3 バイオプラスチック
5.まとめ、今後の課題
5-1 今後の自動車用樹脂材料展望
【質疑応答】
第4部 自動車のバイオプラスチック・CNF利用と今後の可能性
【16:00-17:15】
講師:金沢工業大学 大学院工学研究科 高信頼性ものづくり専攻 教授 影山 裕史 氏
【講演主旨】
オイルショック以降の軽量化ニーズにも呼応し急増したプラスチックは、近年のカーボンニュートラル化や海洋プラ、マイクロプラ問題などの大きな壁にぶつかっている。その一環として植物系のバイオマスプラスチックが注目されているが、石油系に対し強度面で劣り、普及しにくいといった大きな課題がある。ここでは、その課題に対し、同じ植物系のセルロースを原料とし強度向上に期待のできるCNF(セルロースナノファイバー)を挙げ、その有効な活用方法として量拡大に魅力的な将来のモビリティに照らし合わせ、紹介したい。
【キーワード】
カーボンニュートラル セルロースナノファイバー(CNF)バイオマスプラスチック 将来モビリティ
【講演ポイント】
カーボンニュートラル時代に必須のバイオマスプラスチックの有効性を理解しながら、同じくバイオマスの強化繊維であるセルロースナノファイバー(CNF)との複合化技術や特性、普及化技術を紹介する。
【習得できる知識】
自動車からモビリティ時代の幕開けのキーワードであるカーボンニュートラルとCASEの知識、そこに必要となるバイオマス素材(樹脂、強化繊維等)の知識と活かし方(高性能化、普及化)
【プログラム】
1.プラスチックの動向
1-1 プラスチックの拡大と課題
1-2 自動車用プラスチックの現状
1-3 自動車用プラスチックの課題
2.バイオマスプラスチックの期待と課題
2-1 バイオマスプラスチックの期待
2-2 バイオマスプラスチックの現状
2-3 バイオマスプラスチックの課題
3.セルロースナノファイバーの期待と応用展開
3-1 セルロースナノファイバーの期待
3-2 セルロースナノファイバーの現状
3-3 セルロースナノファイバーの課題
3-4 セルロースナノファイバーの応用展開
4.セルロースナノファイバー強化バイオマスプラスチック産業の活性化
4-1 マルチマテリアルとの融合
4-2 地域、循環型社会との密着
4-3 サプライチェーンの構築
4-4 ビジネスモデルの提案
5.まとめ
【質疑応答】
セミナー講師
第1部 ユニチカ(株) 樹脂事業部 機能樹脂営業部長 工学博士 上田 一恵 氏
【経歴】
1986年 神戸大学工学部工業化学科 卒業
1989年 ユニチカ株式会社入社
1999年 神戸大学工学部 工学博士
【著作】
環境配慮プラスチック関係多数
【受賞】
2006年 日経BP技術賞
第2部 三菱ケミカル(株) バイオプラスチック研究開発部 草香 央 氏
第3部 山根健オフィス 代表 山根 健 氏
【経歴】
1975年3月:早稲田大学理工学研究所 熱力学コース修了
1975年4月:日産自動車入社、中央研究所新動力研究室配属、代替機関の研究
1977年:ターボチャージャ、過給エンジン開発 (ガソリンおよびディーゼル) を担当
1981~1983年:ロンドン大学インペリアルカレッジに社命留学、過給エンジン燃焼を研究
1984年:過給エンジン開発、新世代4気筒エンジン企画、吸排気系開発を担当。
1986年:高性能エンジン企画担当。
1987年:耐久レース用エンジン、車両システム開発を担当。
1992年:動力性能運転性評価試験及び駆動系試験を担当。
1992年7月:BMW Japanに転職、エンジニアリング本部、試験技術を担当
日本市場調査、運転性適合試験、製品開発、BMW AGにてエンジン企画、水素自動車プロジェクト、F1エンジンプロジェクト、モビリティ研究等に従事。
2009年7月:BMW Japanを定年退職 個人事務所設立。BMW Japanの技術顧問、大学の非常勤講師、BMW AGのタスクフォース等に従事
2013年:広範囲な自動車関連企業へのコンサルティング、自動車及び航空機関係レース支援
第4部 金沢工業大学 大学院工学研究科 高信頼性ものづくり専攻 教授 影山 裕史 氏
【経歴】
東京工業大学有機材料工学科卒、同大学院有機材料工学修士課程修了。トヨタ自動車工業(株)(現:トヨタ自動車(株))入社。バイオプラスチックスやCFRP材料の研究開発を通して、レクサスLFAのCFRPボデーの量産などを手掛ける。2014年金沢工業大学教授。専門は自動車における複合材料(炭素繊維系、植物繊維系)の材料設計技術および成形技術。現在、環境省NCVプロジェクトのほか、NEDO「革新的新構造材料等研究開発」のサブプロジェクトリーダーや、経済産業省の地域未来スペシャルアドバイザーなどを兼任。
セミナー受講料
【1名の場合】55,000円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、11,000円が加算されます。
受講料
55,000円(税込)/人