マイクロバブル・ナノバブルの基礎と応用<オンライン/会場受講選択可><Zoom中継による装置運転デモあり>
・マイクロバブル、ナノバブルの“網羅的解説”!
・各装置の特徴比較・最適な運転条件・広がる応用事例!
セミナー趣旨
本セミナーでは、まず、マイクロ/ナノバブルの持つ個々の特性や微細気泡全体を俯瞰した基礎全般、および微細気泡発生原理を紹介、解説し、次いで、各種マイクロ/ナノバブル生成装置の構造、特徴、性能評価、利用における留意点について述べます。続いて、実際のマイクロ/ナノバブル生成装置を用いたデモンストレーションを行い、その模様を「Zoom」を通してご覧頂きます。その後、マイクロ/ナノバブル挙動に係わる幾つかのパラメータの測定原理や長所・短所を紹介します。最後に、様々な分野で展開されているマイクロ/ナノバブル技術の応用展開についても、その一般的な動向や個別事例を多数の動画を交えて紹介・解説します。
特にマイクロ/ナノバブルの成り立ちやその挙動については誤った情報、誤解を招きかねない情報や説明が氾濫している現状を踏まえ、「それって本当?」という形で幾つかのトピックスを取り上げ、微細気泡についての正しい知見を持って頂けるよう多くの根拠を示しながら丁寧に説明を行います。マイクロ/ナノバブル研究・技術との25年を超える係わりの中で身を以って体験したことをベースに丁寧な説明を心掛けると共に、セミナー参加者の皆様が関心をお持ちのそれぞれの課題について検討して頂けるだけの情報を提供したいと考えています。
今回は3年ぶりの会場セミナーとなります(オンライン併用)。個別具体的な質問・相談にも、時間の許す限り応じたいと思います。
受講対象・レベル
・マイクロバブル、ナノバブルの産業利用を検討している方。
・マイクロバブル、ナノバブルについて理解を深めたい方。
*業種・業界や用途は不問です。
習得できる知識
・マイクロバブル、ナノバブルの基本的な性質・諸特性
・各種マイクロバブル、ナノバブル生成装置の特徴と使用上の留意点
・バブル生成装置の導入のための知識、選定の考え方
・マイクロバブル、ナノバブルの応用実例
・【デモにより】装置の運用の実際、バブル発生の状況など
セミナープログラム
1.マイクロ/ナノバブルの基礎特性
1-1 マイクロ/ナノバブルとは
1-2 物理的特性
1-2-1 終端速度
1-2-2 対体積表面積
1-2-3 気泡内圧力
1-2-4 帯電作用とゼータ電位
1-2-5 気泡間相互作用力
1-2-6 流動抵抗軽減作用
1-2-7 音響特性(高温・高圧場の形成、衝撃波、音響散乱特性、ソノルミネッセンス)
1-2-8 洗浄作用
1-2-9 バブリングによる流体物性変化
1-3 化学的特性
1-3-1 気体の溶解性と過飽和溶解
1-3-2 表面吸着特性と気泡崩壊、連行浮上効果
1-3-3 気泡圧壊時のラジカル生成
1-3-4 微細気泡と水の分子構造との係わり
1-4 生理学的特性
1-4-1 血管拡張・血流促進効果
1-4-2 除菌・殺菌・冨酸素・酸化機能
1-4-3 発芽・生育促進
1-5 マイクロバブル・ナノバブルの成り立ちを考える
1-5-1 「マイクロバブルは水中を上昇中に消滅する」って本当?
1-5-2 「マイクロバブルは自然放置で完全溶解し、圧壊で『ラジカルを発生する』って本当?」
1-5-3 「微細気泡ほど気液界面積濃度が大きい」って本当?
1-5-4 長寿命ナノバブルと短寿命ナノバブルがあるのは何故?
1-5-5 マイクロバブル・ナノバブルの成り立ち-その正しい理解に向けて
・微細気泡の収縮速度
・溶解と圧壊
・静置状態でのラジカル生成
・長寿命ナノバブルの誕生と消滅
・ナノバブルの安定化モデル
・ナノバブルはどこまで小さくなれる?
・ナノバブルと水のネットワーク構造との係わり
・微細気泡全体の成り立ちを俯瞰した物理モデルの試み
2.マイクロ/ナノバブルの生成機構と生成装置
2-1 マイクロ/ナノバブル生成の基本的なメカニズム
2-2 マイクロ/ナノバブル生成の具体的手法
2-2-1 せん断(エジェクター方式)を利用した生成装置
2-2-2 せん断(旋回流方式)を利用した生成装置
2-2-3 スタティックミキサー
2-2-4 ベンチュリーを利用した生成装置
2-2-5 キャビテーションを利用した生成装置
2-2-6 加圧溶解・急減圧を利用した生成装置
2-2-7 圧壊を利用した生成装置
2-2-8 多孔質膜を用いた生成装置
2-2-9 ナノバブル生成法各種
2-3 マイクロ/ナノバブル生成装置の特徴および正しい使い方と留意点
2-3-1 各種生成装置による気泡発生の様子(動画)と気泡径の目安
2-3-2 各種気泡生成装置例の一般的な特徴および仕様一覧
2-3-3 生成装置の特徴を活かし、効果を発揮させるための留意点
・マイクロ/ナノバブル生成装置のデモンストレーション(オーラテック社)
*会場のプロジェクターにZoomの画面を投影します。水中で発生させた泡をご覧いただきます。
*デモや装置に関するご質問も受け付けます。
3.各種パラメータの計測方法とその特徴
3-1 総論
3-1-1 マイクロ/ナノバブル挙動の主なパラメータ
3-1-2 各種測定法による気泡径測定の目安
3-1-3 市販の計測器仕様一例
3-1-4 各種測定法の長所と短所
3-2 気泡径・気泡径分布測定法の原理
3-2-1 フロー式画像解析法
3-2-2 液中パーティクルカクンター
3-2-3 コールター法
3-2-4 動的光散乱法
3-2-5 レーザー回折・散乱法
3-2-6 トラッキング法
3-2-7 共振式質量測定法
3-3 測定精度と分解能
3-3-1 測定法による精度と分解能の違い
3-3-2 「ナノバブル径測定結果は信じて良い?」
3-4 ゼータ電位
3-5 フリーラジカル
3-5-1 電子スピン共鳴法
3-5-2 蛍光プローブ法
3-6 ボイド率
3-6-1 秤量法
3-6-2 液面上昇法
3-7 白濁度
3-7-1 濁度計
3-7-2 透明度板法
4.各種分野への応用
4-1 各種分野における一般的利用動向
4-1-1 応用例概要
4-1-2 利用技術例一覧
4-1-3 マイクロ/ナノバブル技術の実用化・開発動向
4-2 個別事例各種
4-2-1地球環境分野における応用事例
4-2-1-1 池水・湖沼の浄化と貧酸素水の改善
4-2-1-2 大深度閉鎖水域の水質浄化
4-2-1-3 油汚染土壌の浄化
4-2-1-4 原発事故による圃場汚染土壌の除染
4-2-1-5 炭酸ガスマイクロバブルによるアルカリ廃液の中和
4-2-1-6 オゾンマイクロバブルによる有害物質分解・除去、脱臭・殺菌など
4-2-2 農業・水産分野における応用事例
4-2-2-1 魚貝類の養殖における病害予防と成長促進
4-2-2-2 窒素ナノバブル海水による魚の鮮度維持
4-2-2-3 魚を眠らせ鮮度を運ぶ
4-2-2-4 牡蠣の養殖におけるマイクロバブルによる洗浄
4-2-2-5 微細気泡を用いた魚の養殖で注意すべき事項
4-2-3 農業・畜産分野における応用事例
4-2-3-1 農業栽培における利用
4-2-3-2 畜産における利用
4-2-4 食品分野における応用事例
4-2-4-1 蒲鉾製造における利用
4-2-4-2 マヨネーズ製造における利用
4-2-4-3 酒造における利用
4-2-5 生活環境分野における応用事例
4-2-5-1 浴室関連における利用
4-2-5-2 洗濯乾燥機における利用
4-2-5-3 トイレ洗浄における利用
4-2-5-4 化粧品・薬品における利用
4-2-6 医療分野における応用事例
4-2-6-1 動脈硬化治療への応用
4-2-6-2 オゾンナノバブルによる細菌の死滅
4-2-6-3 糖尿病による潰瘍の治療
4-2-7工業分野における応用事例
4-2-7-1 電子部品の洗浄
4-2-7-2 金ナノ粒子の粒子径制御
4-2-8 エネルギー分野における応用事例
4-2-8-1 天然ガスハイドレートの製造
4-2-8-2 船舶の流動抵抗軽減と省エネ
4-2-8-3 ディーゼルエンジンの燃料改善
5.まとめ/参考文献
<質疑応答>
<名刺交換会(会場受講者)>
*受講者の興味・関心に応じて各項目の説明時間を調整させて頂きます。一部割愛する可能性もあります。
■受講者の声(終了後のアンケートより)
「この分野の基礎知識があまりないので受講をためらいましたが受講して良かったです」(開発企画・調査)
「実際の発生器を見ることで、理解度が上がりました」(プロセス開発)
「講師の方の研究成果の集大成を一日で得られて、大変有益でした」(産業装置設計)
「マイクロバブルの実際、応用を知りたかったので受講しました。わかりやすかったです」(香料の開発)
「商品開発にヒントになればと参加しました。どうもありがとうございました」(営業部長)
「応用例が豊富で良かった」(ポリマー研究)
「様々な説・解釈・議論についても紹介頂き興味深かった。バブルについて幅広く知ることができて良かったです」
(新製品・研究開発)
「パラメータの計測方法の解説に特に興味を惹かれた」(研究開発)
「用途の紹介事例が多くて役に立ちました」(化学・研究開発)
セミナー講師
芹澤 昭示 先生 京都大学 名誉教授 工学博士
江口 俊彦 先生 (株)オーラテック 代表取締役 (※デモンストレーション担当)
■講師紹介
・芹澤 昭示 (せりざわ あきみ)先生
1971年 京都大学大学院工学研究科原子核工学専攻博士課程単位取得退学
1974年 京都大学原子エネルギー研究所助手 / 1983年 京都大学工学部助教授 原子核工学科
1992年 京都大学工学部教授 原子核工学科 / 1996年 京都大学大学院工学研究科教授 原子核工学専攻
2006年 京都大学定年退職 京都大学名誉教授 ・ ダイキン工業(株)環境技術研究所 主席調査役
2009年~2011ダイキン工業(株)環境技術研究所 非常勤嘱託
2010年~2011年 中国ハルビン工業大学教授 / 2012年~ 島根県原子力安全顧問
※(株)情報機構では2008年から過去11回の「マイクロバブル・ナノバブル」セミナー講演実績を有し、
毎回好評を博している。
セミナー受講料
【オンライン受講 又は会場受講:見逃し視聴なし】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン受講 又は会場受講:見逃し視聴あり】1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
【会場受講ご選択の方】
- 感染拡大防止対策にご協力下さい。
- セミナー会場での現金支払いを休止しております。
- 新型コロナウイルスの感染防止の一環として当面の間、昼食の提供サービスは中止させて頂きます。
- 配布資料は、当日セミナー会場でのお渡しとなります。
- 希望者は芹澤先生との名刺交換が可能です。
- 録音・録画行為は固くお断り致します。
- 講義中の携帯電話の使用はご遠慮下さい。
- 講義中のパソコン使用は、講義の支障や他の方の迷惑となる場合がありますので、極力お控え下さい。
場合により、使用をお断りすることがございますので、予めご了承下さい。(*PC実習講座を除きます。)
【オンライン受講ご選択の方】
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」