
実践抗菌剤・抗ウイルス剤・防カビ剤セミナー ~基礎、選定・使用法、評価試験、性能表示、開発実例まで~
○産学で経験豊富な講師による全体像の解説!
○知っておくべき基礎メカニズムから、抗菌・抗ウイルス・防カビ剤の選定および使用のポイント―具体的な性能試験や評価基準、国内外の性能表示方法、製品化(成形製品や塗装)応用と実例まで。
セミナー趣旨
コロナ禍で衛生意識の高まる中、抗菌・抗ウイルス製品が求められています。ウイルスとは何か?という基礎情報から、抗菌抗ウイルス性能を測定する手法、抗菌・抗ウイルス・防カビ製品を開発するための評価技術について、実例を示しながらわかりやすく解説します。抗菌抗ウイルス性はもとより安全性などを含む消費者への表示方法、抗菌製品開発におけるノウハウを含む実例についても、例示しながら判りやすく説明することで、市場に受け入れられ易い抗菌抗ウイルス処理の普及を目指します。
受講対象・レベル
・開発企画技術者
(身の回り製品、水回り製品、衣類・携行製品、医療・介護製品、
住宅、建材、不特定者が接触・共有する部材を有する製品等)
・樹脂製品/塗料/塗装市場開拓技術者
・水処理技術関連企業の技術者
・医療・介護製品の付加価値開発技術者
・欧州展開企業の企画技術者
・抗菌製品の上市を検討される企業責任者
・抗菌製品量産における品質管理ご担当
必要な予備知識
・高校卒業レベルの化学の知識、同じく生物学の知識
・この分野に興味のある方なら、特に下調べの必要はありません
習得できる知識
・微生物制御技術
・抗菌抗ウイルス抗カビ薬剤に関する基礎知識
・微生物学と材料工学との境界領域の現場に即した知識習得
・微粒子の分散に関する基礎知識
・抗菌性能評価技術(JIS ISO):JNLA 評価基準の基礎技術
・抗菌処理適用製品のためのヒントとノウハウ
・消費者への製品特性に関する表現方法基礎
・欧州への輸出製品に関する化学製品申請の基礎知識
など
セミナープログラム
1. 抗菌・抗ウイルス・防カビの基礎
1-1 微生物の種類と分類
a)代表的な微生物とその分類
1-2 菌とウイルス
a)ウイルスとは
b)細菌との違い
c)代表的なウイルスとその分類
1-3 細菌の生育環境
1-4 ウイルスの増殖と制御
1-5 抗菌・抗ウイルスのメカニズム
2. 抗菌剤・抗ウイルス剤・防カビ剤の選定
2-1 無機系薬剤の種類と特徴
a)無機系抗菌剤
b)銀系抗菌剤
c)光触媒系抗菌剤
d)抗菌素材
e)注目抗菌成分
2-2 有機系薬剤の種類と特徴
a)有機系抗菌剤
b)天然系抗菌剤
c)有機系防カビ剤
2-3 抗ウイルス剤の種類
a)経産省HP公開、学会誌掲載有効成分
b)専門誌など掲載薬剤
2-4 薬剤以外の物理的除菌手段
a)加熱殺菌
b)紫外線殺菌
c)電場除菌
d)放電処理技術
3. 抗菌剤・抗ウイルス剤・防カビ剤使用法
3-1 微生物制御と薬剤特性
a)微生物制御の種類
b)薬剤の物性と加工条件・実使用環境
c)殺菌速度に及ぼす周囲環境の影響
d)抗菌効果の安全性
e)抗菌効果の持続性
f)各薬剤の利用対象製品分野
3-2 薬剤利用関連法令など
a)安全性
b)品質に関する表現
4. 抗菌・抗ウイルス・防カビ評価試験
4-1 抗菌性能
a)どのようにして測定するのか
b)抗菌性能測定の実例
c)抗菌剤の性能測定
d)抗菌製品の性能測定
4-2 具体的抗菌性能試験方法
a)プラスチック製品:JIS Z 2801、JIS K 6400-9
b)繊維製品:JIS L 1902、ISO 20743
c)光触媒製品:JIS R 1702、JIS R 1752
4-3 抗ウイルス性能
a)どのようにして測定するのか
b)抗ウイルス性能測定の実例
c)抗ウイルス性能の表現方法
4-4 具体的抗ウイルス性能試験方法
a)プラスチック製品:ISO 21702のみ
b)繊維製品:JIS L 1922、ISO 18184
c)光触媒製品:JIS R 1706、JIS R 1756
4-5 防カビ性能
a)どのようにして測定するのか
b)防黴の評価基準
4-6 具体的防カビ性能試験方法
a)繊維、電気製品他:JIS Z 2911
5. 抗菌・抗ウイルス・防カビ性能表示
5-1 全国公正取引協議会連合会
a)全国家庭電気製品公正取引協議会
b)洗剤・石けん公正取引協議会
5-2 自主団体における自主基準
a)繊維評価技術協議会
b)抗菌製品技術協議会
c)光触媒工業会
d)各工業団体
5-3 諸外国での事情
a)韓国
b)中国
c)欧州
d)米国
e)その他
6. 抗菌製品開発実例
6-1 成型製品への応用
a)成型表面と抗菌成分
b)反応硬化性樹脂への混練技術
c)実用化技術ノウハウ等
6-2 塗装製品への応用
a)塗装条件の最適値計算
b)塗装工程の課題解決
c)実用化技術ノウハウ等
6-3 抗菌製品の開発手順と品質管理
6-4 最新情報の入手
7.質疑応答
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
冨岡 敏一 先生 関西大学 化学生命工学部 非常勤研究員
■ご略歴
1970年 大阪府立大学 工学部 応用化学科 卒業
1970年 松下電器産業株式会社 入社
1996年 大阪府立大学 工学博士取得
2014年 関西大学 特任教授
2016年 関西大学 研究員
現在へ至る
■ご専門および得意な分野・ご研究
・錯体化学、微生物制御工学、材料工学
・銀の抗ウイルス性を最初に日米の学会で発表
・抗菌成分に関する研究、抗菌製品開発研究
■本テーマ関連学協会でのご活動
・日本化学会 コロイド部門 関西支部
・日本防菌防黴学会 査読委員
・抗菌製品技術協議会 元副会長
セミナー受講料
【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
※本講座は、お手許のPCやタブレット等で受講できるオンラインセミナーです。
配布資料・講師への質問等について
- 配布資料は、印刷物を郵送で送付致します。
お申込の際はお受け取り可能な住所をご記入ください。
お申込みは4営業日前までを推奨します。
それ以降でもお申込みはお受けしておりますが(開催1営業日前の12:00まで)、
テキスト到着がセミナー後になる可能性がございます。 - 当日、可能な範囲で質疑応答も対応致します。
(全ての質問にお答えできない可能性もございますので、予めご容赦ください。) - 本講座で使用する資料や配信動画は著作物であり、
無断での録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止致します。
下記ご確認の上、お申込み下さい
- PCもしくはタブレット・スマートフォンとネットワーク環境をご準備下さい。
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております(20Mbps以上の回線をご用意下さい)。
各ご利用ツール別の動作確認の上、お申し込み下さい。 - 開催が近くなりましたら、当日の流れ及び視聴用のURL等をメールにてご連絡致します。
Zoomを使用したオンラインセミナーとなります
- ご受講にあたり、環境の確認をお願いしております。
お手数ですが下記公式サイトからZoomが問題なく使えるかどうか、ご確認下さい。
→ 確認はこちら
※Skype/Teams/LINEなど別のミーティングアプリが起動していると、Zoomでカメラ・マイクが
使えない事があります。お手数ですがこれらのツールはいったん閉じてお試し下さい。 - Zoomアプリのインストール、Zoomへのサインアップをせずブラウザからの参加も可能です。
※一部のブラウザは音声(音声参加ができない)が聞こえない場合があります。
必ずテストサイトからチェック下さい。
対応ブラウザーについて(公式) ;
「コンピューターのオーディオに参加」に対応してないものは音声が聞こえません。
申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
- 開催5営業日以内に録画動画の配信を行います(一部、編集加工します)。
- 視聴可能期間は配信開始から1週間です。
セミナーを復習したい方、当日の受講が難しい方、期間内であれば動画を何度も視聴できます。
尚、閲覧用のURLはメールにてご連絡致します。
※万一、見逃し視聴の提供ができなくなった場合、
(見逃し視聴有り)の方の受講料は(見逃し視聴無し)の受講料に準じますので、ご了承下さい。
→こちらから問題なく視聴できるかご確認下さい(テスト視聴動画へ)パスワード「123456」
受講料
47,300円(税込)/人