光学用透明樹脂の基礎、屈折率制御および光吸収・散乱メカニズムと高透明化

■光学用透明ポリマー材料の開発、設計に必要な基礎知識を理解していただきます。

★ ディスプレイ用光学フィルム、光ディスク、光学レンズ、光ファイバーなどに欠かせない透明ポリマーを学ぶ!
★ 簡単に屈折率および透明性が計算できる「透明ポリマーの光物性値予測システム」も解説!

■ 受講可能な形式:【Live配信】のみ   

セミナー趣旨

透明ポリマーが、ディスプレイ用光学フィルム、光ディスク、光学レンズ、光ファイバーなど各種光学部材に用いられている。さらに、次世代照明、フレキシブルディスプレイなど次世代光技術の実用化においても、透明ポリマー材料の果たす役割は大きい。各種光学部材の機能を高め、次世代技術を実用化させるには、屈折率制御、複屈折制御、高透明化などポリマーの光学特性を高性能化する必要がある。
本セミナーでは、光技術分野へ透明ポリマーを応用する際、重要となる光学特性(透明性、屈折率、複屈折)について、高分子構造と関係づけて定量的に解説し、理想的な光学特性を実現するにはどのようにして構造を制御し、どのような分子設計を行ったらよいのかについて理解していただく。光学用透明ポリマー材料の開発、設計に必要な基礎知識を理解していただくことが本講座の目的である。また、ポリマーを構成する原子の種類とその数をパソコンに入力するのみで、屈折率および透明性が計算できる『透明ポリマーの光物性値予測システム』についてもご紹介させていただく。

習得できる知識

光学用透明樹脂の開発、設計に必要な基礎知識が得られる。

セミナープログラム

第1講 透明樹脂の基礎
 1. 透明になるポリマーとは
 2. 非晶構造とガラス状態

第2講 屈折率制御と低複屈折化
 1. 屈折率制御
  1.1 屈折率と分子構造
  1.2 屈折率の波長依存性
  1.3 屈折率の温度依存性
  1.4 屈折率の制御、高屈折率化
  1.5 透明ポリマーの屈折率予測
 2. 低複屈折化
  2.1 複屈折と屈折率楕円体
  2.2 配向複屈折
  2.3 応力複屈折
  2.4 複屈折の低減化

第3講 光吸収・散乱メカニズムと高透明化
 1. 光吸収損失
  1.1 電子遷移吸収
  1.2 原子振動吸収
  1.3 ポリマーの分子構造と光吸収損失
  1.4 光吸収損失の低減化
 2. 光散乱損失
  2.1 光散乱法による高次構造解析
  2.2 屈折率不均一構造と光散乱損失
  2.3 高透明化のための高次構造制御
  2.4 ポリマーの分子構造と光散乱損失
  2.5 光散乱損失の低減化
 3. 高透明化
  3.1 高透明ポリマーに要求される分子特性
  3.2 高透明化のための分子設計
  3.3 透明ポリマーの透明性予測

第4講 透明ポリマーのエイジング
 1. ガラス状態とガラス転移温度
 2. 高分子ガラスの物理的エイジング
 3. エイジングによる光学特性変化
 4. 光学特性の安定性・信頼性

第5講 透明ポリマーの光物性値予測システム
 1. 透明ポリマーの屈折率予測システム
 2. 透明ポリマーの透明性予測システム

  □質疑応答□

セミナー講師

公立千歳科学技術大学 理工学部 応用化学生物学科 教授 谷尾 宣久 氏
/大学院 理工学研究科 理工学専攻
【略歴】
1984年慶應義塾大学工学部応用化学科卒業、1989年慶應義塾大学大学院理工学研究科後期博士課程応用化学専攻修了、工学博士。慶應義塾大学理工学部応用化学科助手、九州大学機能物質科学研究所助手、神奈川科学技術アカデミー研究員、千歳科学技術大学(現・公立千歳科学技術大学)光科学部物質光科学科専任講師、助教授、准教授を経て教授、2020年より学科長。
【専門分野】
透明ポリマー材料、高分子オプティクス
【所属学会】
高分子学会、日本化学会、繊維学会、応用物理学会、日本光学会
【学協会での活動】
高分子学会フォトニクスポリマー研究会運営委員長
高分子学会北海道支部幹事
日本化学会代表正会員
日本化学会北海道支部幹事
【主な著書】
1) 高分子材料の事典(分担執筆), 朝倉書店, 2022
2) 透明ポリマーの材料開発と高性能化(監修、執筆), シーエムシー出版, 2015
3) Encyclopedia of Polymeric Nanomaterials(分担執筆), Springer, Berlin, 2015
4) 高性能透明ポリマー材料(共著、高分子学会企画), エヌ・ティー・エス, 2012
5) 高分子辞典 第3版(分担執筆、高分子学会編), 朝倉書店, 2005
【受賞】
高分子学会フェロー(高分子学会、2022年)

セミナー受講料

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※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
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※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
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1名申込みの場合:受講料( 定価:41,800円/E-mail案内登録価格:39,820円 ) 
 定価:本体38,000円+税3,800円
 E-mail案内登録価格:本体36,200円+税3,620円
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※他の割引は併用できません。

受講、配布資料などについて

Zoom配信の受講方法・接続確認

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  • 申込み受理の連絡メールに、視聴用URLに関する連絡事項を記載しております。
  • 事前に「Zoom」のインストール(または、ブラウザから参加)可能か、接続可能か等をご確認ください。
  • セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
  • セミナー中、講師へのご質問が可能です。
  • 以下のテストミーティングより接続とマイク/スピーカーの出力・入力を事前にご確認いただいたうえで、お申込みください。
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配布資料
製本テキスト(開催日の4、5日前に発送予定)
 ※開催まで4営業日~前日にお申込みの場合、セミナー資料の到着が、開催日に間に合わない可能性がありますこと、ご了承下さい。
Zoom上ではスライド資料は表示されますので、セミナー視聴には差し支えございません。

その他注意事項
※講義中の録音・撮影はご遠慮ください。
※開催日の概ね1週間前を目安に、最少催行人数に達していない場合、セミナーを中止することがございます。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


10:30

受講料

55,000円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   光学技術   CAE/シミュレーション

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高分子・樹脂材料   光学技術   CAE/シミュレーション

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