☆当日終了後に対面で、もしくは後日オンラインで、個別相談が可能です!
(希望者のみ)
~組成と添加剤/寿命・品質とメンテナンスの相関/
サステナビリティなどについて解説~
セミナー趣旨
潤滑は摩擦に伴う材料損傷とエネルギー損失を緩和して資源の保全や事故の確率を軽減するとともに、快適な機械運転を導く日々の生活と文明活動に不可欠な技術である。この分野では古代文明以来多くのノウハウが蓄積され、近年では科学的手法も取り入れられているが、未だに経験工学の域を脱し得ない。これは摩擦材料・潤滑剤(油・グリース)・操作条件・環境などの潤滑に関わる因子が運転に伴って、それぞれ独立に変化して実用性能が一見ランダムに変動するためである。
そこで本講では、多種多様にわたる潤滑油とグリースを系統的に分類し、それぞれの成分の役割(潤滑メカニズム)を構造特性から説明する。次いで潤滑油・グリースの評価法(摩擦試験)と使用に伴う劣化と管理を説明する。このように潤滑油・グリーズの全体像を理解したうえで、個々の問題を解析し解決への糸口とする手法を説く。さらに環境問題対応に向けた潤滑油・グリースの役割を紹介する。
受講対象・レベル
・製造・輸送・保守など様々な機械運転で摩擦(潤滑)の問題に直面する技術者・管理者
・潤滑の問題解決あるいは改善を目指す技術者・管理者
・潤滑油、潤滑グリースについて知識を増やしたい方
必要な予備知識
・理工系学部レベルの物理と化学の知識があれば十分です。
習得できる知識
・潤滑油とグリース全般の基礎知識と実用メカニズム
・潤滑油とグリースの評価と保守・管理の基本
・環境保全とサステイナビリティへの対応
・潤滑油・グリースの正しい使い方
セミナープログラム
1. 潤滑の基礎知識
1-1. 摩擦の科学と潤滑の工学(摩擦による障害と潤滑の必要性)
1-2. 潤滑の経験モデル(ストリベック線図とアーチャード摩耗率)
1-3. 潤滑剤の分類: 用途別, 組成別, 形態別
1-3-1. 潤滑油(ベースオイルの種類と特徴)
1-3-2. グリース(構造と油と比較した長短所)
1-3-3. 固体潤滑剤とコーティング(実用例)
1-4. 潤滑油添加剤(種類と必要性)
1-4-1. トライボ向上剤(摩擦表面の特性)
1-4-2. レオロジー向上剤(油の物性)
1-4-3. 機能維持剤(アンチエイジング)
1-5. 潤滑油と潤滑グリースの組成と実性能(まとめ)
1-6. 潤滑油の評価と分析(標準試験と実機へのスケールアップ)
2. 潤滑剤の劣化とメンテナンス
2-1. 潤滑油管理の必要性と基本方針
2-2. 劣化要因と診断(分析方法)
2-3. 劣化防止(酸化防止剤のメカニズム)
3. 潤滑技術の動向とサステイナブル社会に向けた役割
3-1. UN SDG と潤滑油・グリース(規制と動向)
3-2. 更新情報の入手と整理(情報リテラシー)
3-3. カーボンフットプリント軽減のツール
≪質疑応答≫
セミナー後に下記のいずれかの方法で、講師に個別相談が可能です。(希望者のみ)
(1)セミナー当日の終了後に対面形式で
※1社につき10分以内
※希望者が多い場合は待ち時間が発生します
(2)後日にオンライン形式(Zoom or Teams)で
※1社につき20分以内
※講師が海外在住のため平日15:00-17:00(日本時間)で調整予定
※セミナー受講者以外は参加不可
【個別相談会に関するお願い・注意事項】
・事前に質問したい内容をある程度教えていただけると回答もスムーズになります。
・追加調査あるいは資料提出を要する相談や上記制限時間を超えるコンサルティング、社内研修などは別途有料で承ります。
キーワード:
潤滑油,グリース,潤滑剤,トライボロジー,摩擦,摩耗,劣化,添加剤,研修,講座,セミナー
セミナー講師
スウェーデン・ルレオ工科大学 数理工学部 機械要素部門 教授 南 一郎 氏
(トライボケミストリー担当 )
※英国化学会フェロー、米国トライボロジー・潤滑学会フェロー、日本トライボロジ学会、グリース研究会委員.
【略歴】
東京工業大学工学部化学工学科卒、同大学院理工学研究科博士課程修了、工学博士
有機化学を基礎として合成潤滑油と添加剤の設計、潤滑油の酸化劣化反応機構の解析、トライボ化学反応機構の解析に従事
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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