○シランカップリング剤の効果を最大限に高めるための基礎知識を解説!
○界面・表面で起きる化学反応や分析技術などの基礎から、表面・界面のコントロール技術、事例や最新トピックスまで詳解。
セミナー趣旨
シランカップリング剤の効果を最大限に高めるためには界面や表面での化学反応、界面で形成されるシランカップリング剤の分子構造を知って使うことが何より重要である。表面や界面のシランカップリング剤の分析技術の現状、およびそこから見えた表面や界面の真の姿を解説する。高性能化のために表面や界面をいかにコントロールすべきか。シランカップリング剤の過去の常識は今や非常識に。これらの理解のために、まずシランカップリング剤の基礎から説明する。
受講対象・レベル
シランカップリング剤を扱っている、またはこれから扱う方
習得できる知識
・シランカップリング剤の反応の基礎
・表面、界面のシランカップリング剤の構造を見る手法
・特性向上のためのシランカップリング剤の使い方
・シランカップリング剤使用上の常識と非常識
など
セミナープログラム
1.私のシランカップリング剤との出会い
1-1.半導体封止材料でのシランカップリング剤
1-2.界面とバルクの効果
2.シランカップリング剤の反応
2-1.加水分解反応
2-2.縮合反応のコントロールが最重要
2-3.SAM形成を精密にコントロールする
2-4.pHや分子構造の影響、AFMの活用
2-5.無機表面との反応と表面性質の影響
有機官能基が吸着する場合もある
2-6.理想的な表面処理層を形成させるためには?
2-7.加水分解なしでも反応するのか?
3.シランカップリング剤による処理層と界面をいかに知るか?
3-1.さまざまなキャラクタリゼーション手法
3-2.ヘアー構造、ネットワーク構造をつくる
3-3.パルスNMRによる処理層のキャラクタリゼーション
3-4.TGカーブから処理層の構造を知る
3-5.界面相の厚さを知る
4.シランカップリング剤と複合材料
4-1.界面はいかに強化されるか?
4-2.SP値で考える界面
4-3.パルスNMRによる界面のキャラクタリゼーション
4-4.前処理法とインテグラルブレンド法の効果比較
4-5.本当はすごいインテグラルブレンド法
5.最新のトピックス
5-1.無機表面と反応せずとも縮合反応を利用すれば
5-2.オリゴマーや長鎖型の活用
5-3.古代エジプト遺跡修復でもシランカップリング剤
5-4.エトキシ基の反応性の問題点
5-5.トリとジアルコキシの反応性の問題点
5-6.多機能や低アルコキシシランカップリング剤
5-7.これからは第一原理計算
<質疑応答>
*途中、お昼休みや小休憩を挟みます。
セミナー講師
大阪工業大学 工学部 応用化学科 特任教授 中村 吉伸 氏
■ご略歴
1980年 神戸大学大学院工学研究科修士課程修了。
1983年 神戸大学大学院自然科学研究科博士課程修了。学術博士。
1980年~1997年まで 日東電工株式会社勤務。
1997年 大阪工業大学助教授。
2002年より教授。
2019年 退職。特任教授に。
■ご専門および得意な分野・ご研究
高分子材料、高分子複合材料、接着、粘着、シランカップリング剤
■本テーマ関連学協会でのご活動
2006-2010 日本接着学会誌編集委員長
セミナー受講料
【オンライン:見逃し視聴なし】 1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
【オンライン:見逃し視聴あり】 1名52,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき41,800円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。
(開催1週前~前日までには送付致します)
※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。
(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。) - 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです
→環境の確認についてこちらからご確認ください - 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です
→こちらをご確認ください
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