"微細藻類"における産業開発・ビジネス実例徹底解説セミナー<第一部>微細藻類の基本情報・有効成分とその利用可能性・大量培養に必要な技術開発<第二部>企業における実例・微細藻類をビジネスとして成り立たせるための要点

微細藻類の学問的な基本情報から、企業における微細藻類ビジネスの要点・実例までを1日に詰め込んだ、情報量満載のセミナーです!
第一部解説ポイント:有効成分別の産業利用可能性、大量培養/大量生産に向けた装置・培養方法・培地条件の最適化、培養~有効成分の抽出/精製まで一通りの流れ
第二部解説ポイント:藻類ビジネスの全体像、講師企業における藻類ビジネスの実例、プレイヤーとして必要な戦略 など 

セミナー趣旨

<第一部:出村氏>
  「藻類オイルが石油の代わりになる?!」というキャッチコピーとともに2005年頃から微細藻類の認知度は少しずつ上がってきた。今またカーボンニュートラルというキーワードとともに再びメディアに登場する回数が増えている。微細藻類は植物や海藻と同様に光合成を行って大気中の二酸化炭素で自分の体を作るため、燃やしたとしても二酸化炭素の増加に影響しない。また、地球全体における二酸化炭素固定能力は、陸上植物と同等とされている。さらに、近年では、微細藻類に医薬品やサプリメントとして有効な成分が含まれていることが次々と明らかになってきた。本講演では、微細藻類、および藻類バイオマスについて生物学的視点から解説するとともに、燃料用途の現状、食品としての可能性を含め、新しいカーボンニュートラルな生物資源としての微細藻類を紹介したい。さらに、将来の産業利用を見据えた大量培養に必要な技術、培養条件などのポイントについても講師の経験を交えながら深堀して解説する。

<第二部:福田氏>
  昨今、藻類ビジネスは改めて盛り上がりを見せている。これはカーボンサーキュラーやSAFの文脈で語られる事が多いが、その実態は藻類ビジネス関係者以外には理解しにくいものである。
  本セミナーでは、実際の藻類ビジネスを例にあげながら、藻類ビジネスのプレイヤーと、ビジネスとして成り立たせるための要点をご紹介しつつ、微細藻類ビジネスの今後の展望を説明する。

習得できる知識

・微細藻類そのものについての知識
・微細藻類バイオマスの多種多様な利用可能性
・微細藻類の大量培養に必要な知見
・微細藻類産業の将来像についてのヒント
・藻類ビジネスの概観を知る事ができる
・藻類ビジネスのプレイヤーを知る事ができる
・藻類ビジネスの具体事例を知る事ができる

セミナープログラム

【第一部:13:00~15:30(途中休憩/質疑含む) 出村幹英 氏】
微細藻類の基本情報・有効成分とその利用可能性・大量培養に必要な技術開発

Ⅰ 微細藻類の基本情報(微細藻類と地球環境・地球規模課題との関係) 
 ・微細藻類とは
 ・微細藻類のCO2固定量
 ・「微細藻類バイオマス」とは?
 ・温暖化、食糧問題、排水問題
Ⅱ 微細藻類バイオマスの有効成分と成分に応じた産業利用の可能性
   ※微細藻類の主な種類(シアノバクテリア、スピルリナ、クロレラ、ヘマトコッカス、ユーグレナ等)の
      特徴や商品例なども含めて解説する。
 1.タンパク質
  ・タンパク質クライシスにおける微細藻類への注目
 2.脂質
  ・「藻類オイル」の正体
  ・高付加価値脂肪酸(DHA, EPA,α-リノレン酸など)  
  ・色素(フィコビリン、アスタキサンチンなど)  
  ・燃料化の将来(ジェット燃料の可能性)
 3.その他有効成分
  ・バイオプラスチックの可能性
  ・医薬品利用の可能性 
  ・飼料、肥料用途
Ⅲ 微細藻類の大量培養技術・生産へ向けて 
 1.目的に沿った種類の選定
  ・藻類バイオマス生産の全体像、工程
  ・「培養株」とは何か?
  ・バイオマス生産性と商業化
 2.培養方法別のメリットデメリット、培養条件の最適化
  ・最適な培養装置の選定、コスト
  ・培養方法-従属栄養(光なしの培養)・独立栄養(光ありの培養)
  ・培地の成分
  ・産業排水を利用した培養
  ・光、温度、栄養塩との関係
  ・培養システムの構築
 3.効率的な濃縮・収穫方法 
  ・遠心分離機
  ・膜ろ過技術
  ・凝集剤利用
 4.有効成分の抽出と精製
  ・抽出技術のポイント
  ・有機溶剤抽出、超臨界二酸化炭素抽出
  ・残渣利用
 5.まとめ
  ・大量培養の難しさ
  ・産業化への課題


【第二部:15:40~17:00(質疑含む) 福田雅和 氏】
企業における実例・微細藻類をビジネスとして成り立たせるための要点

 1.会社紹介
  1) 硫酸酸性温泉紅藻ガルディエリア
   a) 生息環境
   b) 藻類としての特徴
  2) ガルディエリアの用途
   a) 貴金属リサイクル
   b) 食品・化粧品
 2.藻類ビジネスの全体像
  1) 藻類ビジネスのプレイヤー
   a)  市場カテゴリ
   b)  業界マップ
  2) 藻類の培養バリエーション
   a) 独立栄養
   b) 従属栄養
  3) 勝ち筋と負け筋
   a) 培養コスト
   b) 用途と付加価値
 3.当社事例
  1) プレイヤーとしての立ち位置
  2) 培養方法
  3) 用途と付加価値

 4.微細藻類ビジネス今後の展望
  1) 生産効率
  2) ニーズ
  3) 社会環境


■講演中のキーワード
微細藻類、バイオマス、カーボンニュートラル、タンパク質クライシス、生物資源、高付加価値脂肪酸、生物多様性、
大量培養、産業排水、資源循環、濃縮、抽出、藻類ビジネス、SAF、微細藻類、CO2、新素材

セミナー講師

 佐賀大学 海洋エネルギー研究所およびリージョナル・イノベーションセンター 准教授    出村 幹英 氏
 株式会社ガルデリア 事業開発部 取締役 事業開発担当執行役員    福田 雅和 氏

<出村幹英氏 プロフィール>
■ご経歴
2008年 筑波大学大学院生命環境科学研究科修了。
(独)国立環境研究所生物圏環境研究領域、筑波大学藻類バイオマス・エネルギーシステム開発研究センターなどを経て
2018年より現職。微細藻類の多様性研究、生態研究、大量培養技術の開発研究、藻類バイオマス利活用研究などに携わる。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・微細藻類の生息調査
・微細藻類の遺伝的多様性研究
・微細藻類の大量培養技術の開発研究
・藻類バイオマス利活用

<福田雅和氏 プロフィール>
■ご経歴
株式会社パスコで地図をベースとした分析、情報共有などGIS(地理情報システム)の提案から実装までを手がける。
自治体の都市計画や上下水道管理などの仕組みをはじめ、民間企業向けのマーケティングシステムなどデータの切り口として
地図を使う手法を様々な業界に展開。その経験を元に、IT業界へ転身後、ネットワークからアプリケーションまでフルスタックで
こなす中で、企業内の情報共有に着目。リアルコム株式会社にて保険業界で本部と代理店に大動脈を通す数億円規模の
プロジェクトマネジメントを経験。その後は自社クラウドサービスの立ち上げを中心とした事業開発を担当。
その後、日本ビジネスシステムズ株式会社でマイクロソフト社とのアライアンス立ち上げから、数百名規模の部門マネジメント、
計数管理、複数のサービス開発を行いつつ、テクノロジーが社会に与える影響を体感。言語にとらわれない製品である
ガルディエリアであれば日本からでも非線形成長を実現できると考え当社参画。
当社では事業開発担当としてNEDOなどの大型プロジェクトや、お客様との実証実験など複数案件のマネジメントに加え、
製品や培養設備を研究員とともに作り上げていくことで、マーケットからのリクエストと技術開発のバランスを取りつつ
事業開発を推進している。
■ご専門および得意な分野・ご研究
・事業開発
・藻類培養
・貴金属リサイクル

セミナー受講料

【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円

【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)
*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円

*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

41,800円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込、コンビニ払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

生物・細胞技術   地球温暖化対策技術   事業戦略

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生物・細胞技術   地球温暖化対策技術   事業戦略

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