以下の類似セミナーへのお申込みをご検討ください。
高分子難燃剤の基礎・メカニズムおよび最新開発状況と応用事例について解説!
■本講座の注目ポイント
★熱可塑性樹脂の難燃化で重要となる難燃メカニズム、各熱可塑性樹脂に合ったノンハロ難燃剤の
選定方法、最近の環境規制関係に対応したPTFE代替技術、新しい難燃剤・難燃技術などについて紹介、
次世代の自動車に求められるエンジニアリングプラスチックに用いられる難燃剤の種類や
難燃化のメカニズム、使用時の課題、高度な機能を付与したポリブチレンテレフタレート(PBT)の
難燃グレードについても紹介。
そして、臭素系難燃剤の基礎と、高分子臭素系難燃剤フレームカット®210HR(開発品)の
特長についても学べる講座です。
セミナープログラム
【第1講】 熱可塑性樹脂向け難燃剤の基礎、難燃化のメカニズムと活用事例
【時間】 13:00-14:15
【講師】
林 難燃技術研究所 代表 林 日出夫 氏
【講演主旨】
本講座では、熱可塑性樹脂の難燃化で重要となる各種難燃剤ごとの難燃メカニズムについて解説後、ノンハロゲン系難燃剤を用いた処方事例について紹介する。処方事例では、各熱可塑性樹脂に合ったノンハロ難燃剤の選定方法、難燃剤の配合事例、ノンハロ難燃剤の特徴なども解説する。併せて、最近の環境規制関係に対応したPTFE代替技術、新しい難燃剤・難燃技術などについても紹介する。
【プログラム】
1.各難燃剤の難燃メカニズム
1)リン系難燃剤(固相リン炭化断熱層形成-難燃効果の例)
2)臭素系難燃剤(気相ラジカル補足-難燃効果の例)
3)金属水酸化物系難燃剤(固相吸熱-難燃効果の例)
4)スルホン酸塩/シリコーン系難燃剤(固相樹脂架橋炭化断熱層形成-難燃効果の例)
5)ラジカル発生剤・捕捉剤(ドリップ促進+気相ラジカル補足難燃効果の例)
2. 各代表的熱可塑性樹脂の難燃化方法+最近の情報(トピックス)
1)ポリオレフィン(PP、PE)
2)ポリスチレン(GPPS、HIPS、ABS)
3)ポリカーボネート(PC、PC/ABS)
4)ポリアミド(ナイロン6、66)
5)ポリエステル(PET、PBT)
3.添付資料
1)各代表的熱可塑性樹脂への臭素系難燃剤処方例
2)各ノンハロ難燃剤の御紹介(会社名、グレード、難燃剤成分、特徴、用途)
3)各難燃剤のお問合せ先
質疑応答
【キーワード】
ノンハロゲン系難燃剤、イントメッセント、PTFE代替、PFOS、難燃メカニズム、ドリップ防止、リン系難燃剤、シリコーン系難燃剤、スルホン酸塩系難燃剤、ナノクレイ、ホスホネート、NOR型難燃剤、気相系難燃、固相系難燃、ポリマー型難燃剤
【講演の最大のPRポイント】
各難燃剤の難燃メカニズムを、燃焼試験の動画などを使用して、初心者に対してわかりやすく解説。また、各熱可塑性樹脂に合った難燃剤の選定方法・配合処方などを、実務レベルでわかりやすく解説します。最新の難燃技術などのトピックスも紹介。
【習得できる知識】
・基礎的な難燃メカニズム
・各熱可塑性樹脂の難燃化に使用する難燃剤、配合処方例
【第2講】 次世代自動車に用いられる難燃材料の開発
【時間】 14:30-15:30
【講師】
ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 研究開発センター 森 文哉 氏
【講演主旨】
自動車産業は今、大きな変革期の中にあり、CASE(Connected、Autonomous、Shared & Service、Electric)と表される4つのトレンドを中心に技術開発が加速している。本講座では、次世代の自動車に求められる材料開発の中でも、樹脂の難燃化に焦点を当て、エンジニアリングプラスチックに用いられる難燃剤の種類や難燃化のメカニズム、使用時の課題について説明する。さらに、課題を解消し、高度な機能を付与したポリブチレンテレフタレート(PBT)の難燃グレードについても紹介する。
【プログラム】
1.次世代自動車に求められる樹脂特性
2.難燃剤の種類とメカニズム
3.樹脂の難燃化とその課題
4.ポリブチレンテレフタレート難燃グレードの紹介
【キーワード】
CASE、電動化、EV・HEV、ポリブチレンテレフタレート、PBT
【講演の最大のPRポイント】
次世代自動車に求められるエンジニアリングプラスチックの難燃化技術に関して、その基礎的知見に加え、実例として様々な機能をもつポリブチレンテレフタレート(PBT)の難燃グレードについて紹介する。
【習得できる知識】
難燃剤の基礎的知見、樹脂(エンジニアリングプラスチック)の難燃化技術
【第3講】 臭素系難燃剤の基礎と、高分子臭素系難燃剤フレームカット®210HR(開発品)のご紹介
【時間】 15:45-16:30
【講師】
東ソー株式会社 有機材料研究所 有機合成グループ 井立 寛人 氏
【講演主旨】
難燃剤は、プラスチック、ゴム、木材、繊維等の材料を燃えにくくするための添加剤であり、我々の安心・安全で豊かな生活に欠かせない化学物質です。
臭素系難燃剤は、難燃剤の中でもハロゲン系難燃剤に分類され、少ない添加量で高い難燃特性を発揮することから、近年ますます需要が増加すると期待されています。
一方で、臭素系難燃剤は時代と共にその種類と用途が変遷してきました。最近は、生体安全性が高いとされる高分子タイプの臭素系難燃剤の開発が活発です。
本講座では、臭素系難燃剤の基礎、市場、開発動向について説明します。合わせて、当社開発品である高分子臭素系難燃剤「フレームカット®210HR」も紹介します。
【プログラム】
1.臭素系難燃剤の基礎知識
1-1.難燃剤の種類と特徴
1-2.臭素系難燃剤の難燃メカニズム
1-3.難燃性と樹脂機械物性の評価方法
2.臭素系難燃剤の規制と開発動向
2-1.国内外における難燃剤の使用規制
2-2.市場推移
2-3.高分子臭素系難燃剤の開発動向
3.高分子臭素系難燃剤「FC-210HR」の紹介
3-1.分子設計と基本物性
3-2.適用事例(汎用樹脂、低誘電樹脂)
3-3.リサイクル特性
3-4.実製品使用を考慮した安全性評価の取り組み
質疑応答
【キーワード】
臭素系難燃剤、高分子、高耐熱、環境安全性、低誘電樹脂材料
【講演の最大のPRポイント】
臭素系難燃剤について基礎的な内容から、最近の開発動向まで幅広く説明させて頂きます。初学者の方もぜひご参加下さい。
【習得できる知識】
・臭素系難燃剤の特徴と難燃機構
・臭素系難燃剤の規制と開発動向
セミナー講師
第1部 林 難燃技術研究所 代表 林 日出夫 氏
第2部 ポリプラスチックス株式会社 研究開発本部 研究開発センター 森 文哉 氏
第3部 東ソー株式会社 有機材料研究所 有機合成グループ 井立 寛人 氏
セミナー受講料
【1名の場合】49,500円(税込、テキスト費用を含む)
2名以上は一人につき、16,500円が加算されます。
講師のプロフィール
25年間プラスチックの難燃材料の開発を行ってきた技術を基に、難燃剤の開発支援、並びに難燃関係のセミナー講師を承ります。
林 日出夫
はやし ひでお / 千葉県 / 林 難燃技術研究所
近年、火災による財産・人命が失われる等の被害が多く、社会的に大きな問題となっている。その中で、プラスチックは燃えやすく、火災の原因の一つである。この為、プラスチックの難燃化の要求が高まっており、様々なプラスチック材料の難燃化の開...続きを読む
関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
心理学で変える安全・効率の工場現場、声かけで劇的改善
【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「安全工学」に関するセミナーはこちら! 先日、ある作業場で、先輩が新人に「解った返事をしようか。」... -
-
-
ポリカーボネートとは?強度や加工性・難燃性は?アクリルとの違いも解説
ポリカーボネートは透明性が高く丈夫なプラスチック材料で、日用品をはじめ各種工業製品に幅広く使われており、私たちの生活に...