
リチウムイオン電池の高性能化、安全性確保のための最新技術動向と業界動向・市場展望
開催日:2024年 7月26日(金)
セミナー趣旨
リチウムイオン電池(LIB)は、従来の蓄電池より高性能なため車載用だけでなく再生可能エネルギー用や定置用にも注目されている。そのため、LIBの生産量はカーボンニュートラル(CN)に向けて2020年以降爆発的に増加し、その市場規模はさらに拡大すると見込まれている。LIBは様々な用途に用いられるため、求められる高容量化、高出力化、長寿命などを実現するため、現在も構成材料や製造工程をはじめとする様々な研究開発が進められている。
本講演では、多様な構成材料等の変更による電池性能の向上に関して示すとともに、その素材から構成材料の組合せ等による問題点を説明することにより、素材からシステムまでの安全性にかかわる開発状況を紹介する。以上により、現状のリチウムイオン電池の多様性から、高性能化と安全性について理解を深めることを目標とする。
セミナープログラム
1.リチウムイオン電池の市場動向
2.現行のリチウムイオン電池の課題と次世代二次電池への要求
3.電池の各構成部材の開発動向
(1)負極材料(負極構成材料の概要、安全性など)
(2)正極材料(正極構成材料の概要、安全性など)
(3)セパレータ材料、電解質(セパレータ・電解質の概要、安全性など)
4.電池の安全性の考え方と開発動向
5.リチウムイオン電池の将来展望について
セミナー講師
国立研究開発法人産業技術総合研究所
電池技術研究部門 シニアスタッフ・博士(工学)
柳田 昌宏(やなぎだ まさひろ) 氏
1982年〜2020年 国立研究開発法人産業技術総合研究所
(旧通商産業省工業技術院大阪工業技術試験所、および大阪工業技術研究所)
1982年〜2010年 溶融炭酸塩形燃料電池の技術研究開発、及び携帯用燃料電池の国際標準化
・規制適正化の研究開発に従事
1989年〜1990年 通商産業省出向
1993年〜1994年 米国イリノイ工科大学客員研究員
2010年〜2020年 リチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池、ニッケル水素電池、
常温形燃料電池の研究開発に従事
2020年〜2021年 山形大学産学連携教授
2020年〜 現 在 国立研究開発法人産業技術総合研究所 電池技術研究部門 シニアスタッフ・博士(工学)
【受賞】
2018年 Denver X-ray Conference、2018 Best XRF Poster
2022年 自動車技術会技術会議、2021年度技術部門貢献賞(電気動力技術部門委員会)
セミナー受講料
1名につき 33,990円(税込)
同一のお申込フォームよりお申込の場合、2人目以降 27,500円(税込)
受講について
収録時間 2時間44分 テキストデータ(PDF形式)つき
■セミナーオンデマンドについて
<1>お申込み後2営業日以内に、ご登録いただいたメールアドレスへ
Vimeoの視聴用URL・PASSと資料(PDFデータ)をお送り致します。
<2>動画は視聴案内日より2週間、何度でもご都合の良い時間にご視聴頂けます。
受講料
33,990円(税込)/人
関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
ペロブスカイト電池とは?仕組み・信頼性・シリコン太陽電池との比較
【目次】 ペロブスカイトは、太陽光発電やエネルギー貯蔵技術において注目を集めています。この材料は、従来のシリコンベースの太陽電池に比... -
GPSとは?位置情報の仕組みから活用事例・未来の可能性まで徹底解説
【目次】 グローバル・ポジショニング・システム(GPS)は、私たちの日常生活に欠かせない技術となっています。スマートフォンやカーナビ... -
予知保全とは?予知保全の新時代と安全工学の最前線を分かりやすく解説
【目次】 「予知保全」とは、設備や機械の故障を未然に防ぐための手法であり、近年、技術の進化とともにその重要性が増しています。従来の保... -
PFAS(ピーファス)を分かりやすく解説!有機フッ素化合物の基礎知識
【目次】 PFAS(ピーファス)という言葉を耳にしたことはありますか?PFASは「パーフルオロアルキル物質」の略で、主に有機フッ素化...