セミナー趣旨

永久磁石同期モータは家電分野から自動車分野に至る様々な分野で用いられており、小形で高効率なシステムの構築に寄与しています。永久磁石同期モータを高効率に駆動するためには回転子に配置された永久磁石の中心(磁極)方向を把握する必要があり、通常はパルスエンコーダやレゾルバといった位置センサを用いて検出しています。ただし、位置センサの設置はコストの増加を招き、ノイズが生じやすい環境では位置センサを保護するための対策を講じる必要があります。
本セミナーでは、永久磁石同期モータの位置センサレスベクトル制御系の構築方法を理論に基づいて説明します。制御工学の知見を踏まえ、なぜこの制御法が用いられるのか、なぜこの計算となるのか、なぜ各種ゲインの値はこのように設計されるのか、といった業務上の疑問を解決していきます。

セミナープログラム

 1 位置センサレス制御の要求と難しさ

 2 中・高速域向けの位置センサレス制御
  2.1 拡張誘起電圧モデルの導出
  2.2 拡張誘起電圧モデルを推定するオブザーバの設計
  2.3 位置・速度推定器の設計
  2.4 パラメータ設定誤差の影響とその対策

 3 停止・低速向けの位置センサレス制御
  3.1 正弦波重畳法に基づく位置・速度推定器の設計
  3.2 矩形波重畳法に基づく位置・速度推定器の設計
  3.3 位置センサレス制御時の始動法

セミナー講師

松本 純(まつもとあつし) 氏
中部大学 工学部 電気電子システム工学科 准教授(博士(工学))
<略歴、等> 
 2011年3月 中部大学大学院 工学研究科 博士前期課程 電気電子工学専攻修了
 2014年3月 名古屋大学大学院 工学研究科 博士課程後期課程 電子情報システム専攻修了(博士(工学))
 2014年4月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 助手
 2015年10月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 助教
 2019年4月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 講師
 2024年4月 中部大学 工学部 電気電子システム工学科 准教授
  現在に至る。
 主として、永久磁石同期モータの制御に関する研究に従事。平成29年電気学会電気学術振興賞(論文賞)を受賞。

セミナー受講料

お1人様受講の場合 51,700円[税込]/1名
1口でお申込の場合 66,000円[税込]/1口(3名まで受講可能)

受講について

  • 本セミナーの受講にあたっての推奨環境は「Zoom」に依存しますので、ご自分の環境が対応しているか、お申込み前にZoomのテストミーティング(http://zoom.us/test)にアクセスできることをご確認下さい。
  • インターネット経由でのライブ中継ため、回線状態などにより、画像や音声が乱れる場合があります。講義の中断、さらには、再接続後の再開もありますが、予めご了承ください。
  • 受講中の録音・撮影等は固くお断りいたします。

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

51,700円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

全国

主催者

キーワード

制御・システム

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