イオン交換樹脂の基礎的特性と劣化対策および応用展開

~種類、構造、用途、選定・評価方法、使用事例、劣化挙動とその対策法~
~PFAS 吸着材・リチウム吸着材・レアメタル吸着材などへの展開~

■イオン交換樹脂はなぜ劣化するのか...劣化対策には何をすればよいのか...
最適な樹脂を選び、使い分けるにはどうすればよいのか... 
イオン交換樹脂の劣化要因や劣化対策、最適な選定方法、活用方法に悩んでいませんか?

本セミナーでは、イオン交換樹脂による液体処理技術の開発に長年従事してきた講師により、
イオン交換樹脂の種類、構造、用途、劣化挙動と劣化対策、応用事例(純水製造、金属回収、触媒用途)といった
実践的な知識を解説いただきます。 さらに、PFAS・リチウム・レアメタルの吸着材など最新の展開についてもご紹介いただきます。

 

日時

Live配信(アーカイブ配信付き)】 2024年11月14日(木)  13:00~16:30
アーカイブ(見逃し)配信】視聴期間:終了翌営業日から7日間[11/15~11/21]
  受講可能な形式:【Live配信(アーカイブ配信付)】のみ
  ※アーカイブ配信のみでも受講可能です

セミナー趣旨

イオン交換樹脂は液体中に存在するイオン状の物質を、自身の持つイオンと交換する能力を有する、石油製品由来の有機性物質です。この特性を利用して、不純物の少ない「純水・超純水」を製造するために広く使用されています。その他、排水中の有害金属の除去や希少貴金属の回収、食品や医薬品の精製、触媒用途など産業界を支える技術として活躍しています。
本講座では、このイオン交換樹脂の基本的特性を紹介すると共に、イオン交換樹脂を使用する上で重要な劣化挙動とその対策、トピックを提供します。

受講対象・レベル

イオン交換樹脂を用いた液体処理技術を実際に活用している、計画している技術者。また、新規技術導入を検討している開発企画者。

習得できる知識

1.イオン交換樹脂の種類と特性に関する一般的な知識。
2.イオン交換樹脂への具体的な要求事項。
3.イオン交換樹脂のトピック。

セミナープログラム

1.はじめに
 1.1 イオン交換樹脂の用途
 1.2 イオン交換樹脂の種類
 1.3 イオン交換樹脂の特性
  1.3.1 交換基による分類:スルホン酸基、カルボン酸基、三・四級アミン、チオ尿素基 他
  1.3.2 樹脂母体構造(共重合体)による分類:スチレン系・アクリル系、フェノール系
  1.3.3 細孔の大きさよる分類:ゲル型コポリマー・ポーラス型コポリマー・MR型コポリマー
  1.3.4 イオン交換樹脂の構造と特性の関係 
 1.4 イオン交換樹脂の構造
  1.4.1 カチオン交換樹脂:強酸性・弱酸性カチオン交換樹脂
  1.4.2 アニオン交換樹脂:強酸性・弱酸性アニオン交換樹脂
  1.4.3 キレート交換樹脂:イミノジ酢酸、ポリアミン、チオールなど交換基ごとの用途
  1.4.4 各種イオン交換樹脂の使い分けと用途

2.イオン交換樹脂の特性と劣化挙動
 2.1 イオン交換樹脂の選択性と水質への影響
  2.1.1 加水分解によるリーク計算
 2.2 カチオン交換樹脂の劣化挙動
  2.2.1 カチオン交換樹脂の酸化劣化メカズム
  2.2.2 標準架橋度・高架橋度カチオン交換樹脂の酸化劣化メカニズム
 2.3 アニオン樹脂の劣化挙動
  2.3.1 アニオン交換樹脂の熱分解(ホフマン分解)
  2.3.2 アニオン交換樹脂の反応速度との関係 
 2.4 イオン交換樹脂の選定・評価方法
  2.4.1 バッチ法(回分法)とカラム法(通水法)による評価:濃度変化挙動、吸着等温線、処理試験

3.イオン交換樹脂の使用事例
 3.1 純水・超純水製造:純水装置・軟水器、超純水製造システム、半導体製造工程(不純物除去)
 3.2 金属回収・排水処理:
  3.2.1 工業分野での貴金属の使用例と排水基準
  3.2.2 キレート樹脂による金属吸収と評価事例:Pbの除去・Auの選択的回収・スズの回収
 3.3 触媒用途
  3.3.1 イオン交換樹脂触媒法のメリット
  3.3.2 カチオン交換樹脂の固体酸触媒としての使用 
 3.4 製糖用途
  3.4.1 砂糖の製造工程(サトウキビ)・精製方法

4.イオン交換樹脂のトピック
 4.1 高純度イオン交換樹脂
 4.2 高架橋度カチオン交換樹脂
 4.3 耐熱性樹脂:触媒用イオン交換樹脂の新規開発
 4.4 PFAS吸着材
 4.5 Li吸着材

5.室町ケミカルの試験用機材類・特有樹脂の紹介

□質疑応答□

セミナー講師

室町ケミカル株式会社 化学品事業部 化学品1部 担当課長 出水 丈志 氏

長年、イオン交換樹脂を用いた液体処理技術の開発に従事。
日本イオン交換学会などの学会活動や企業展示等に多数参加。

セミナー受講料

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 1名申込みの場合:受講料( 定価:37,400円/E-mail案内登録価格 35,640円 )
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受講、配布資料などについて

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  • PDFテキスト(印刷可・編集不可)

※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込 または、当日現金でのお支払い

開催場所

全国

主催者

キーワード

化学反応・プロセス   高分子・樹脂材料   汚染物質排出抑制技術

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化学反応・プロセス   高分子・樹脂材料   汚染物質排出抑制技術

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