増粘剤・ゲル化剤の種類とメカニズム,選び方と使い方

66,000 円(税込)

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開催日 10:00 ~ 17:00 
主催者 株式会社 技術情報協会
キーワード 高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   紙・パルプ・セルロース技術
開催エリア 全国
開催場所 Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません。

★物性,耐久性,ポットライフ,保管保存,「剤」を用いた設備のメンテ等の取り扱いのコツ ★レオロジーや触感・付け心地のコントロールのポイント

セミナー講師

【第1部】東亞合成(株) R&D総合センター モビリティ研 主査 博士(工学) 長谷川 剛史 氏【第2部】(株)ホージュン 応用粘土科学研究所 主席研究員 博士(理学) 皆瀬 慎 氏【第3部】第一工業製薬(株) 研究本部研究カンパニー部レオクリスタ開発グループ長 博士(農学) 後居 洋介 氏【第4部】三晶(株) 中央研究所 田坂 祐介 氏【第5部】阪本薬品工業(株) 研究所 アプリケーショングループ リーダー代行 豊島 亮祐 氏

セミナー受講料

1名につき66 ,000円(消費税込み,資料付)〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につ60,500円〕

セミナープログラム

【10:00〜11:00】  第1部 アクリル系の増粘剤,粘度調整剤,ゲル化剤の特性とその使い方  ●講師 東亞合成(株) R&D総合センター モビリティ研 主査 博士(工学) 長谷川 剛史 氏 

【講座の趣旨】増粘剤やゲル剤は主にゲル化や粘度を調整するために使用される。増粘ゲル化効果を有効的に発揮する方法も, 分子量,濃度,温度,更にはその取り扱う条件で多様に異なる。 本講では,多くの増粘ゲル化剤の効果を統一的に理解するための機構を, 現象論的にさらには分子的観点から解説する。またそれらを統一的に理解する評価 法について解説する。【セミナープログラム】1.アクリル系増粘剤とは  1.1 増粘剤の種類と分類  1.2 アクリル系ポリマーの種類  1.3 アクリル系増粘剤の種類2.増粘メカニズムと化学構造  2.1 増粘メカニズム  2.2 濃度と粘度  2.3 化学構造と粘度3.アクリル系増粘剤の特性と使用方法  3.1 アクリル系増粘剤の特性  3.2 アクリル系増粘剤の弱点  3.3 アクリル系増粘剤の用途  3.4 アクリル系増粘剤の設計,選定法【質疑応答】

【11:15〜12:15】  第2部 粘土鉱物材料ベントナイトのゲル化剤・増粘剤への応用について   ●講師 (株)ホージュン 応用粘土科学研究所 主席研究員 博士(理学) 皆瀬 慎 氏

【講座の趣旨】ベントナイトの主成分であるモンモリロナイトは層状粘土鉱物として知られ, 水中で膨潤し細かく分散する性質があり,各種化学物質を吸着,イオン交換する等,無機物質としては特異な多機能を有している。これらモンモリロナ イトは,天然に採掘されたベントナイトを精製することで得られ,「精製ベ ントナイト」として上市されている。 さらにモンモリロナイトを第4級アンモニウムイオンによってイオン交換させた有機ベントナイトは有機媒体中で膨潤・分散し,その結果様々な機能を 発揮することができる。層状粘土鉱物モンモリロナイトの特性とその応用について発表し,精製ベントナイト,有機ベントナイトと,そのゲル化剤,増粘剤としての応用につ いても紹介する。【セミナープログラム】1.精製ベントナイトの特性  1.1 ベントナイト,モンモリロナイトとは  1.2 モンモリロナイトの構造と特徴  1.3 使用方法  1.4 主な利用用途2.有機変性モンモリロナイトの特性  2.1 有機ベントナイトとは  2.2 有機ベントナイトの使用方法  2.3 主な利用用途3.その他の用途紹介

【質疑応答】

【13:15〜14:15】  第3部 セルロースナノファイバーの増粘剤としての特徴とその応用・実用化例  ●講師 第一工業製薬(株) 研究本部研究カンパニー部レオクリスタ開発グループ長 博士(農学) 後居 洋介 氏

【講座の趣旨】第一工業製薬では,セルロースナノファイバーを水系機能性添加剤「レオクリスタ」として提供している。本講座では,増粘・ゲル化など,レオロジーコントロール剤としての機能を中心に,セルロースナノファイバーのユニークな特徴や実用化事例などについて紹介する。 【セミナープログラム】1.セルロースナノファイバー(CNF)とは  1.1 CNFの特徴と期待される用途  1.2 CNFの種類と製造方法  1.3 TEMPO酸化CNFの構造と特徴2.第一工業製薬のCNF「レオクリスタ」の機能と特徴  2.1 ネットワーク構造によるユニークなレオロジーコントロール  2.2 ヒドロゲルの形成,水溶性高分子との複合化によるダブルネットワークゲルの形成  2.3 油,微粒子への吸着による乳化・分散  2.4 皮膜の形成3.CNFの応用例と実用化事例  3.1 化粧品用途  3.2 塗料・インク用途  3.3 セラミック用途  3.4 電池用途  3.5 その他【質疑応答】

【14:30〜15:45】  第4部 天然物由来の増粘剤,ゲル化剤の特性とその利用  ●講師 三晶(株) 中央研究所 田坂 祐介 氏 

【講座の趣旨】天然物由来である増粘多糖類は,食品をはじめ医薬,化粧品,工業製品まで幅広い分野で利用されている。環境への影響を見据えた場合,天然蚋由来の素材・原料に注目が集まっており,増粘多糖類は環境負荷が低い素材の一つといえる。ここでは増粘多糖類の増粘性およびゲル化性について解説する。【セミナープログラム】1.増粘多糖類の特徴  ・分類と特性  ・利用のポイント(分散,溶解性)

2.増粘剤としての特徴  ・増粘多糖類の一般的粘度特性  ・キサンタンガムの特徴  ・グアーガムの特徴    (未変性グアーガム,変性グアーガム(HP化,カチオン化)  ・シトラスファイバーの特徴

3.ゲル化剤としての特徴  ・増粘多糖類の一般的ゲル化特性  ・ジェランガムの特徴  ・カラギーナンの特徴  ・増粘多糖類の併用ゲルの特徴【質疑応答】

【16:00〜17:00】   第5部 植物由来のポリグリセリンを主骨格としたオイル増粘ゲル化剤の機能とその応用      −オイル増粘性能とゲル化性能の両立−  ●講師 阪本薬品工業(株) 研究所 アプリケーショングループ リーダー代行 豊島 亮祐 氏

【講座の趣旨】サステナブル素材であるポリグリセリンを主骨格に用いたオイル増粘ゲル化剤は,ゲル化性能と増粘性能の双方に優れるという特徴を有する。 本講座では,本ゲル化剤の液状油および固体脂に対する効果について,実例を交えて解説する。 【セミナープログラム】1.はじめに  1.1 グリセリンのサステナブル素材への応用2.オイル増粘ゲル化剤とは  2.1 増粘ゲル化剤の配合目的  2.2 増粘ゲル化剤の種類と使い分け  2.3 ゲルの増粘機構3.ポリグリセリンを主骨格としたオイル増粘ゲル化剤の機能と応用  3.1 液状油のレオロジー調整  3.2 固体脂の改質  3.3 化粧品への応用【質疑応答】