脱炭素社会へのKeyMaterial~高磁束密度と超低損失軟磁性材料"M alloy"の開発状況とモータなどの磁性コアへの展開
開催日 | 12:30 ~ 16:30 |
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主催者 | 株式会社 情報機構 |
キーワード | 磁性体 金属材料 電子材料 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | お好きな場所で受講が可能 |
〇従来技術と比較して、低コストかつ安定供給の可能な超低損失軟磁性材料【M alloy】についてお話します。 〇脱炭素社会に貢献する、電気自動車その他種々の電子部品などの様々な応用展開についてもお話します。
セミナー講師
株式会社Makino 代表取締役/東北大学 名誉教授 牧野 彰宏 氏
■ご略歴東北大学大学院工学研究科金属材料工学専攻、工学博士。民間企業の研究開発部門、秋田県立大学システム科学技術部教授を経て、2005年に東北大学金属材料研究所教授就任。2012年付属新素材共同研究開発センター長、同年に復興庁東北発素材技術先導プロジェクト(超低損失磁心材料技術領域)研究代表を務めた。東北大学名誉教授、河北文化賞、市村学術賞、21世紀発明賞、日本金属学会功績賞、文部科学大臣賞など受賞多数。■ご専門および得意な分野・ご研究非平衡材料、軟磁性材料、ナノ結晶軟磁性材料■本テーマ関連学協会でのご活動公益社団法人日本金属学会、公益社団法人日本磁気学会
セミナー受講料
【オンラインセミナー(見逃し視聴なし)】:1名41,800円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき30,800円
【オンラインセミナー(見逃し視聴あり)】:1名47,300円(税込(消費税10%)、資料付)*1社2名以上同時申込の場合、1名につき36,300円
*学校法人割引;学生、教員のご参加は受講料50%割引。
受講について
- 配布資料はPDF等のデータで送付予定です。受取方法はメールでご案内致します。(開催1週前~前日までには送付致します)※準備の都合上、開催1営業日前の12:00までにお申し込みをお願い致します。(土、日、祝日は営業日としてカウント致しません。)
- 受講にあたってこちらをご確認の上、お申し込みください。
- Zoomを使用したオンラインセミナーです→環境の確認についてこちらからご確認ください
- 申込み時に(見逃し視聴有り)を選択された方は、見逃し視聴が可能です→こちらをご確認ください
セミナー趣旨
2009年東北大学在職中、軟磁性材料分野で長年希求され、従来から両立が非常に難しいとされてきた高い磁束密度と優れた軟磁気特性を兼備した、新しいFe基ナノ結晶材料(FeSiBPCu)の開発に世界に先駆けて成功しました。さらに、本材料をコア材として用いることでモータ、トランスや磁性部品の大幅な高効率化、省エネ化や小型化が可能であることを実証しています。 大学研究レベルから社会実装への進化のための重要な課題は、低コストでの材料安定生産供給と種々の形状やサイズの部材において、研究室レベル以上の磁気特性を実現することです。発明から10年以上の歳月を経て、安価な工業原料を使い、多様な部材(巻きコア、板)においても、高価な高純度原料を用いた研究室レベル以上の優れた軟磁気特性が安定的に得られる新たな材料組成(M alloy)と、安定供給可能な材料の製造法およびナノ結晶化新規熱処理法の確立に至りました。M alloyは軟磁性材料分野において新たなイノベーションを起こし、カーボンニュートラル社会実現への貢献が期待されます。 株式会社 Makinoは特許でガードされたM alloyの販売、知財、技術供与を通して広範な応用製品への展開を図ります。本講義ではM alloyについて詳しく解説し、将来を展望します。
受講対象・レベル
電子部品関連企業、モータ・トランス関連企業、脱炭素社会への貢献を目指している研究者、技術者及び興味のある方
必要な予備知識
この分野に興味のある方なら、特に予備知識は必要ない。弊社HPご参考 https://akmakino.com/まてりあ第62巻第1号 https://akmakino.com/pkobo_news/upload/4-0link_file.pdf
習得できる知識
各種磁性材料の種類と特長、磁性材料の開発動向・今後の展開、M alloyの特性の詳細解説
セミナープログラム
1. 軟磁性材料市場の現状 1) 各磁性材料の概要、特徴 2) 国内市場 3) 海外市場 4) 応用分野 5) 今後の動向2. 非平衡相軟磁性材料の概説 1) アモルファス軟磁性材料 2) ナノ結晶軟磁性材料の研究・開発動向 3) 実用化されているナノ結晶軟磁性材料3. 高B・低損失ナノ結晶材料;M alloy 1) 従来の実用ナノ結晶材料 2) FeSiBPCu系高Bsナノ結晶材料開発経緯 3) M alloyの特長4. M alloyの応用分野と波及効果 1) 電子部品への応用 2) モータ・トランスへの応用 3) 応用における課題 4) 将来展望
■ご講演中のキーワード高磁束密度、高透磁率、軟磁性材料、非平衡、アモルファス、ナノ結晶、ケイ素鋼、M alloy、省エネ、脱炭素社会
■受講された方の声(一例)・実用化に向けた課題と最新開発動向については、特に聞きたかったので良かった。・たくさん質問させていただきましたが、丁寧に回答いただきありがとうございます。・非常に分かりやすい内容で、初心者でも理解できました。・M alloyの研究開発過程とこれからの展開展望に興味があり、参加させていただきました。・Malloyについての理解を深めるために参加させていただきました。今後の展望も含めて貴重なお話をありがとうございました。などなど……ご好評の声を多数頂いております!