リチウムイオン電池のリサイクル・リユース技術と市場の動向
開催日 |
10:30 ~ 16:15 締めきりました |
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主催者 | 株式会社 技術情報協会 |
キーワード | 電気化学 省資源 計測工学 |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | Zoomを利用したLive配信※会場での講義は行いません。 |
日本、EUの電池規制の動向は? 電池リサイクル・リユースへの影響を詳解!
セミナー講師
1. 山口大学 大学院技術経営研究科 教授 博士(工学) 福代 和宏 氏 2. (株)GSユアサ 産業電池生産本部 産業電池製造部 品質管理グループ リーダー 鹿島 理 氏 3. 日置電機(株) SMユニット 主任研究員 博士(科学) 森 匠 氏
セミナー受講料
1名につき60,500円(消費税込み・資料付き)〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税込み)〕
受講について
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セミナープログラム
<10:30〜12:00>1.EV用リチウムイオン電池と全固体電池のリサイクル技術の動向 山口大学 大学院技術経営研究科 教授 博士(工学) 福代 和宏 氏
【講演概要】電気自動車(EV)市場の成長に伴い,EV用リチウムイオン電池の需要も拡大しています。今後問題となるのは急激に増加する中古リチウムイオン電池の取り扱いです。環境保全および資源確保の観点から中古リチウムイオン電池のリサイクルは喫緊の課題となっています。本講演では,湿式精錬,乾式精錬など開発中あるいは実用化されているリサイクル技術の全体像を解説します。また,それらの技術を生かしたビジネスの実情についても触れます。さらに,今後実用化が期待されている全固体電池についても,リサイクル技術の研究開発状況を解説します。【受講対象】EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクルに関心を持つ若手技術者EV用リチウムイオン電池のリユース・リサイクルビジネスに関心を持つ方【受講後、習得できること】EV用リチウムイオン電池のリユース/リサイクル技術に関する知識 リユース/リサイクルビジネスモデルにおける技術上およびビジネス上の課題の発見全固体電池のリサイクルに関する知識の獲得1.EVおよびEV用リチウムイオン電池の市場動向 1.1 中国,欧米,日本のEV市場の動向 1.2 EV用リチウムイオン電池の市場動向
2.リチウムイオン電池のしくみ 2.1 リチウムイオン電池の構造 2.2 正極材の種類とコスト,寿命等 2.3 レアメタルの供給とリサイクルの必要性
3.リサイクルのプロセスと技術 3.1 リサイクルとリユースの違い 3.2 回収および解体プロセス 3.3 狭義のリサイクルに関する技術(湿式精錬,乾式精錬,その他) 3.4 全固体電池向けリサイクル技術の開発動向
4.リサイクルビジネスの現状 4.1 リサイクルに対する追い風 4.2 リサイクル企業および採算性
5.まとめ
【質疑応答】
<13:00〜14:30> 2.リチウムイオン電池のリサイクルとEU電池規則の動向 (株)GSユアサ 産業電池生産本部 産業電池製造部 品質管理グループ リーダー 鹿島 理 氏
【講演概要】リチウムイオン電池の登場は、電池の用途と市場を飛躍的に拡大させている。一方で、電解液の可燃性等の特徴から、市場での事故や課題も多く聞かれるようになった。本講演では、電池の廃棄やリサイクルに関する法規制、処理の実態や課題、最近のEU電池規則の要求事項もふまえ、俯瞰的、体系的に解説を行う。【受講対象】1)リチウムイオン電池を使用する機器の設計に携わっている方2)リチウムイオン電池及び使用機器の販売に携わっている方3)リチウムイオン電池の処理にお困りの方【受講後習得できること】1)バッテリー規則を含む蓄電池リサイクルに関連する法令の基礎知識2)蓄電池リサイクル工程や技術に関する基礎知識3)市場実態と対応する制度の施行状況に関する基礎知識1.蓄電池リサイクルの概要 1.1 蓄電池の処理工程 【LIB等の蓄電池の処理工程について解説する】 1.2 蓄電池のリサイクルシステム 【国内のリサイクルシステムや処理業者について解説する】 1.3 生産量と回収量 【蓄電池の生産量と回収量の状況について解説する】 1.4 蓄電池の資源価値 【蓄電池の資源価値と課題について解説する】 1.5 リサイクル技術への取組 【リサイクル技術や事業者の取組、課題について解説する】
2.リサイクル市場の実態と課題 2.1 小型携帯機器用途の実態と課題【小型用で課題となっている発火事故の実態と課題、制度の施行状況について解説する】 2.2 大型機器用途の実態と課題【EV用等の大型用が直面しているリサイクルやLIB生産等の課題について解説する】
3.EU電池規則の動向 3.1 日本のリサイクル関連法令【日本国内のリサイクル関連法令について解説する】 3.2 資源有効利用促進法とEU電池指令【3R法とEU電池指令の違いについて解説する】 3.3 EU電池指令の課題 【電池規則の前に運用されていた電池指令の課題を解説する】 3.4 EU電池規則の概要と動向 【EU電池規則と概要と最近の動向を解説する】
【質疑応答】
<14:45〜16:15>3.リチウムイオン電池/EV用電池リユースの市場と検査・劣化診断の技術 日置電機(株) SMユニット 主任研究員 博士(科学) 森 匠 氏
【講演概要】脱炭素化に向けた取組が世界中で加速する中、バッテリーサーキュラーエコノミーの確立の重要性がますます高まっています。当社は、電池材料の製造から使用、リユース、リサイクルに至るまでの各段階で、電気計測とデータ解析のソリューションを通じてその確立への貢献を目指しています。運用中および運用後のバッテリーや、それが搭載されたEVの最適な活用のために、バッテリーの状態把握が不可欠です。当社では確実な計測を通じて短時間かつ低コストで状態を把握する技術を開発し、実用化を進めています。技術および事例を紹介し、本セミナーでは、LIBの基礎事項・電気特性の計測技術・それらを元にした劣化診断技術について包括的に解説いたします。特に、交流インピーダンス法について特に重点的に取り上げ、劣化診断技術とその適用可能範囲について説明します。【受講対象】リチウムイオン電池およびその搭載製品の開発者や評価者【受講後習得できること】LIBの物理、劣化メカニズム、劣化とインピーダンスの関係、インピーダンスを用いた劣化診断技術1.リチウムイオン電池の基礎と性能指標 1.1 リチウムイオン電池の挙動 1.2 基本的なパラメーター (容量、OCV、内部抵抗、SOC、SOHなど) 1.3 電池の劣化メカニズム 1.4 電池の性能指標・劣化指標 1.5 電池の劣化とインピーダンスの関係の概観2.リチウムイオン電池のインピーダンス 2.1 基本原理 2.2 解析手法 (等価回路解析、緩和時間解析など) 2.3 各種過渡現象とインピーダンスの関係 2.4 インピーダンスの正確な測定3.インピーダンスを用いた性能推定と劣化診断 3.1 電池の劣化に伴うインピーダンスの変化 3.2 電池の劣化診断技術の概観 3.3 ルールベースの劣化診断の実例 3.4 機械学習ベースの劣化診断の実例
【質疑応答】