<先行技術調査と特許性判断、広くて強い特許を取得>
<研究開発の初期の段階から特許化について検討し、広くて強い特許を取得することが有効>
▼核酸医薬品の最新の特許動向▼
▼先行技術調査と特許性判断▼
▼最近の裁判例の論点▼
>> 登録特許の徹底分析により、出願人と審査官との間の審査経緯について解説
>> どのような拒絶理由通知を受け、どのように対応する必要があったかについても考察
日時
【Live配信受講(アーカイブ付)】 2024年11月25日(月) 13:00~16:30
【アーカイブ配信受講】 2024年12月9日(月) まで受付(配信期間:12/9~12/20)
受講可能な形式:【Live配信】or【アーカイブ配信】のみ
※Live(Zoom)配信受講者には、特典(無料)として「アーカイブ配信」の閲覧権が付与されます。
セミナー趣旨
このような核酸医薬品の研究開発と実用化を推進するためには、核酸医薬品に関連する特許動向を分析して、最適な特許戦略を推進することが必要不可欠です。とくに、研究開発の初期の段階から特許化について検討し、広くて強い特許を取得することが有効です。その結果、研究成果を事業に最大限に活かすことができます。
本講演では、このような視点から、核酸医薬品の最新の特許動向について解説したうえで、先行技術調査と特許性判断のほか、最近の裁判例の論点について説明します。また、登録特許の徹底分析により、出願人と審査官との間の審査経緯について解説し、どのような拒絶理由通知を受け、どのように対応する必要があったかについても考察します。
▼講習会のねらい▼
・核酸医薬品の特許動向を把握すること(アンチセンス、siRNA医薬品など)
・核酸医薬品の先行技術調査と特許性判断の手法を習得すること
・登録特許の徹底分析により、最適な拒絶対応について習得すること
・上記の知見に基づいて、今後の特許戦略の方向性を認識すること
セミナープログラム
1.1 核酸医薬品の研究開発の現状
(アンチセンス、siRNA医薬品など)
1.2 核酸医薬品の課題
(アンチセンス、siRNA医薬品など)
2.核酸医薬品の最新の特許動向
2.1 有効成分(核酸の構造改変、核酸コンジュゲート、脂質ナノ粒子など)
2.2 医薬用途(抗腫瘍、抗ウイルス、中枢系、免疫系、循環器系、眼科系など)
2.3 用法・用量、剤型(DDS、血中安定性、膜透過性、体内動態、脂質ナノ粒子など)
2.4 製造方法、合成方法(人工核酸合成、構造改変・コンジュゲート技術、精製技術など)
2.5 アミノ酸配列・塩基配列(ビッグデータ創薬、AI創薬、RAPIDシステムなど)
3.核酸医薬品の先行技術調査
3.1 核酸医薬の具体的な先行技術文献の調査方法
3.2 有効成分の構造改変(S化、BNA/LNA、アンチセンス、siRNA、核酸コンジュゲート)
3.3 医薬用途(抗腫瘍、抗ウイルス、中枢系、免疫系、循環器系、眼科系など)
3.4 用法・用量、剤型(DDS、血中安定性、膜透過性、体内動態、脂質ナノ粒子など)
3.5 製造方法、合成方法(核酸合成法、ホスホロアミダイト法、核酸合成試薬など)
4.核酸医薬品の特許性判断
4.1 核酸医薬の特許性判断の方法
4.2 有効成分の構造改変(発明該当性、進歩性要件)
4.3 医薬用途(新規性要件、進歩性要件、実施可能要件)
4.4 用法・用量、剤型(新規性要件、進歩性要件、サポート要件)
4.5 製造方法、合成方法(発明該当性、進歩性要件、明確性要件)
5.特許をどのように活用すべきか <核酸の研究の成果の有効活用>
5.1 核酸医薬品に関連するライセンス・M&Aの現状
5.2 物質特許の事例、用途特許の事例、権利切れ特許の事例の分析とその対応
5.3 他社の特許を侵害しない方法
(核酸に関する他社特許について、どのように調査し、どのように回避すべきか)
5.4 事業戦略と特許戦略の一体化(実例を中心に)
(承認薬と特許との対応関係、薬機法と特許法のリンケージなど)
6.医薬品特許と特許訴訟 <最近の裁判例の論点整理>
6.1核酸の新規性要件
「スタッファー/フィラーポリヌクレオチド配列を含むベクター事件」知財高裁令和4年11月30日判決
6.2 抗体の進歩性要件
「PIVKA-IIに関する抗体事件」知財高裁令和6年1月16日判決
6.3 抗体のサポート要件
「PCSK9事件」知財高裁令和5年1月26日判決
6.4 医薬発明の進歩性要件
「多糖類-タンパク質コンジュゲート事件」知財高裁令和3年5月17日判決
6.5 医薬発明の進歩性要件
「炎症性疾患および自己免疫疾患治療剤事件」知財高裁令和2年12月14日判決
7.核酸医薬品に関する登録特許の動向(審査経緯の徹底分析)
7.1 最近の登録特許の動向と審査経緯(アンチセンス、siRNA、mRNA医薬品)
7.2 進歩性要件に必要な実験データ
7.3 開示要件に必要な実験データ
7.4 日米欧、日中韓の特許クレームの比較
7.5 最適な特許明細書・クレームの提案
□質疑応答□
※今年のノーベル生理学・医学賞の「マイクロRNA」についても特許分析を行いますので、
今後の研究開発に有益な知見をご提供します。
◎今年のノーベル生理学・医学賞の「マイクロRNA」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOSG0742E0X01C24A0000000/
セミナー講師
略歴
東京大学薬学部卒業、同大学院修了(薬学修士)、東北大学大学院工学研究科修了(工学博士)、慶應義塾大学法学部卒業(法学士)。弁理士。薬剤師。1990年に経済産業省特許庁(特許審査官)に入庁後、経済産業省大臣官房総務課企画室、ハーバード大学(留学)、特許庁審判部(審判官)、政策研究大学院大学(助教授)等を経て、2010年より現職。
日本大学法学部(教授)を兼務。
東京大学公共政策大学院、非常勤講師。
主なご専門/業務
知的財産法/大学教授、弁理士
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キーワード
医薬品技術 知的財産マネジメント一般 バイオ技術一般
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