インバータの基礎と制御技術

セミナー趣旨

　直流電力を交流電力に変換する電力変換器であるインバータは、産業機器から家電製品，電車や電気自動車などの交通分野に至る幅広い分野で社会を支える重要な役割を担っています。このインバータの開発に携わる方はもちろん、インバータを応用した機器やシステムの設計や保守などに携わる方にとっても、インバータを基礎に立ち返ってしっかりと理解することは重要です。
　本セミナーでは、このインバータに関して、パワーエレクトロニクスにおけるスイッチングによる電力変換の考え方や、パワー半導体デバイスの基礎的事項に遡って基礎から理解できるように解説します。また、代表的な制御法に関して基本的な考え方を整理するとともに、実用上の問題点についても言及します。さらに、インバータの代表的な応用分野について説明し、インバータに関する最新の技術動向についても解説します。

受講対象・レベル

製品開発や設備保守などに携わって2～3年の若手技術者や新人の方

必要な予備知識

中学校の理科で学ぶ電気回路の基礎知識があれば理解できるように、基礎から解説いたします。

習得できる知識

・パワーエレクトロニクスにおけるスイッチングによる電力変換について理解できる。
・インバータを構成するパワー半導体デバイスの基礎的事項を修得できる。
・インバータの動作原理について理解できる。
・インバータの制御の基本的考え方を理解できる。
・インバータとその応用に関する実用上の問題点について理解できる。
・インバータの代表的な応用について理解できる。
・インバータに関する最新の技術動向について把握できる。

セミナープログラム

１．パワーエレクトロニクスの基礎
　1-1. スイッチングによる電力変換
　1-2. 代表的なパワー半導体デバイスの機能と特徴

２．インバータの動作原理と回路構成
　2-1. インバータの動作原理
　2-2. 電圧形インバータと電流形インバータ
　2-3. 電圧形インバータの回路構成
　2-4. 電圧形インバータの動作原理

３．インバータの制御
　3-1. インバータの制御の基本的考え方
　3-2. パルス幅変調（PWM）制御の原理と実際
　3-3. 空間ベクトル変調制御の原理
　3-4. インバータを用いたシステムの制御

４．インバータの実用上の問題点
　4-1. インバータの高調波と電磁ノイズ
　4-2. インバータの出力高調波とその影響
　4-3. インバータの入力高調波とその影響
　4-4. インバータの電磁ノイズ

５．インバータの応用と最近の技術動向
　5-1. インバータの応用分野概観
　5-2. モータ制御への応用
　5-3. 電力系統への応用
　5-4. その他の応用
　5-5. インバータに関する技術動向 

セミナー講師

千葉大学 大学院工学研究院 教授 博士（工学）　佐藤 之彦 氏

【ご専門】パワーエレクトロニクス
【ご略歴】
　1988年　東京工業大学大学院理工学研究科修士課程修了
　1988年　東京工業大学工学部助手
　1995年　博士（工学）取得
　1996年　東京工業大学工学部助教授
　2001年　千葉大学工学部助教授
　現在　千葉大学大学院工学研究院教授

セミナー受講料

49,500円（税込、資料付）
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合46,200円、
　 2名同時申込の場合計49,500円（2人目無料：1名あたり24,750円）で受講できます。
（セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
　  今回の受講料から会員価格を適用いたします。）

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受講について

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