分子組織化フォトン・アップコンバージョン(UC)技術の原理と応用【アーカイブにて別日視聴可能:1カ月間】【LIVE配信・WEBセミナー】
開催日 | 13:30 ~ 17:30 |
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主催者 | (株)AndTech (&Tech) |
キーワード | 光学技術 高分子・樹脂材料 化学反応・プロセス |
開催エリア | 全国 |
開催場所 | ※会社やご自宅のパソコンで視聴可能な講座です |
光子エネルギー変換技術として注目されている「フォトンアップコンバージョン技術(UC)」の原理と今後の展開先を解説!
■本講座の注目ポイント 本講座は光子エネルギー変換の原理と材料開発への進展について学べます ①分子自己組織化に基づくフォトン・アップコンバージョン(UC)技術の原理について説明します ②三重項消滅機構に基づくアップコンバージョン(TTA-UC)を中心に解説します ③今後のイノベーションとして太陽電池や光触媒技術への応用事例を紹介します
※当日以外のアーカイブ視聴可能です(期間:11/28~12/25)
セミナー講師
九州大学 大学院工学研究院応用化学部門 主幹教授(工学博士) 君塚 信夫 氏
セミナー受講料
●1名様 :45,100円(税込、資料作成費用を含む)●2名様以上:16,500円(お一人につき) ※受講料の振り込みは、開催翌月の月末までで問題ありません
セミナー趣旨
細胞は、多くの生命分子が自発的に秩序分子組織構造をつくる「自己組織化」より形成され、光合成をはじめとする高度な分子システム機能を実現しています。化学・材料科学分野においても「分子組織化」は、個々の分子を超えた性質や機能を生み出す強力な方法論です。
本セミナーでは、我々がこれまで開発してきた「分子組織化に基づくフォトン・アップコンバージョン(UC)、ならびにその周辺技術」について解説します。励起三重項状態を利用するフォトンUCは、比較的弱い励起光であっても低エネルギー(長波長)光を高エネルギー(短波長)の光に変換可能な方法論であり、「太陽電池の高効率化」や「可視光駆動型の光触媒開発」の光子エネルギー変換技術として注目されています。とりわけ三重項―三重項消滅(triplet-triplet annihilation, TTA)機構に基づくアップコンバージョン(TTA-UC)は、近年、新しい三重項増感剤(ドナー)や発光体(アクセプター)が開発されてUC波長域が拡がり、可視光領域において太陽光レベルの弱い励起光を利用できるなど、優れた特徴を有することから大きな期待が寄せられています。
TTA-UCを中心に有機光化学の基礎、従来の研究例、課題、さらに分子の自己組織化概念の導入によるイノベーションと、フィルム化技術などのフォトン・アップコンバージョン材料における最近の技術展開について紹介します。
【講演のポイント】フォトン・アップコンバージョン(UC)は太陽電池、室内光発電や光触媒、バイオイメージングなど様々な分野にイノベーションをもたらす技術として期待されています。本セミナーでは光化学の基礎から近赤外光から可視光、可視光から紫外光へのUC、分子組織化UCとUCプラスチック材料の開発など、最近の進展を紹介します。
習得できる知識
①励起三重項状態を利用する有機フォトン・アップコンバージョンの基礎②フォトン・アップコンバージョンの設計・評価③フォトン・アップコンバージョン材料の開発動向
セミナープログラム
1. フォトン・アップコンバージョンの基礎 1.1 フォトン・アップコンバージョン現象とは 1.2 アップコンバージョンの手法
2. 三重項―三重項消滅に基づくフォトン・アップコンバージョン(TTA-UC) 2.1 光化学の基礎(電子遷移と光緩和過程) 2.1.1 光吸収と発光(蛍光) 2.1.2 系間交差とリン光 2.2 エネルギー移動とその機構 2.2.1 一重項エネルギー移動(双極子―双極子機構) 2.2.2 三重項エネルギー移動(Dexter機構) 2.3 TTA-UCの基礎―溶液分子拡散系を中心に― 2.3.1 TTA-UCにおけるドナー(D:三重項増感剤)とアクセプター(A:発光体) 2.3.2 TTA-UCの効率を決める因子と評価法 2.3.3 TTA-UCにおける課題
3. TTA-UCのイノベーション(1) ― 分子組織化フォトン・アップコンバージョン 3.1 分子組織系の光化学 3.2 分子の自己組織化とTTA-UCの融合 ― 分子組織化フォトン・アップコンバージョン 3.2.1 分子凝縮系液体(π電子系液体・イオン液体)におけるTTA-UC 3.2.2 オルガノゲル‐ハイドロゲル系におけるTTA-UC 3.2.3 分子組織体におけるTTA-UC
4. TTA-UCのイノベーション(2) 4.1 新しいTTA-UC増感系、発光分子系のデザイン 4.2 近赤外(NIR)→可視(VIS)領域のTTA-UC 4.3 可視(VIS)→紫外(UV)領域のTTA-UC 4.4 固体・フィルム系TTA-UC材料の作成技術 4.5 TTA-UC機能の向上にむけたアプローチ
5. フォトン・アップコンバージョン技術の応用 5.1 光エネルギー変換技術・太陽電池への応用 5.2 光触媒技術への応用 5.3 有機合成・高分子合成・3Dプリンティングへの応用 5.4 バイオ・医療分野への応用
【質疑応答】
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