セミナー趣旨
地球温暖化問題が喫緊の課題となっている昨今、パリ協定下における2℃目標、1.5℃努力目標の達成に向けて、全世界であらゆる企業、団体が脱炭素化に向けた動きを進めており、また、金融機関や機関投資家もその投融資にあたってサステナビリティへの取り組みを重視する傾向が見られます。
企業自身が環境問題等に関する課題に積極的に取組み、広く宣伝していくことは、当該企業の企業価値を高めることのみならず、社会全体に対してポジティブな影響を与えることができます。
しかしながら、企業の環境問題に対する取組みについての宣伝は、時には思いもよらないグリーンウォッシングの批判にさらされることもあり、そうした取組みがレピュテーションの低下につながり、逆に企業価値を毀損することになったり、場合によっては訴訟に発展することもあります。
そこで、本講演では、グリーンウォッシングをテーマに、よく問題となりやすいカーボン・クレジットの問題にもふれつつ、解説したいと思います。
受講対象・レベル
・経営企画部門、事業部門、サステナビリティ部門、環境部門、法務部門、監査部門、総務部門など関連部門のご担当者様
・本テーマにご関心のある方
セミナープログラム
1. はじめに
(1)地球温暖化問題の現状
(2)国内外の取組の動向
2. グリーンウォッシュとは
(1)グリーンウォッシュの問題点
(2)グリーンウォッシュの類型
(3)グリーンウォッシュ問題の難しさ
3. グリーンウォッシュを巡る規制等
(1)国内における規制の現状と動向
(2)海外における規制の現状と動向
4. カーボン・クレジットとグリーンウォッシュ
(1)カーボン・クレジットとは
(2)クレジットとグリーンウォッシュの関係
(3)クレジットの利用に関する問題
(4)クレジットの発行に関する問題
(5)クレジットに関する近時の動き
※申込状況により、開催中止となる場合がございます。
※講師・主催者とご同業の方のご参加はお断りする場合がございます。
※録音、録画・撮影はご遠慮ください。
セミナー講師
森・濱田松本法律事務所 弁護士 鮫島裕貴 氏
2013年、東京大学法学部卒業、2015年弁護士登録、2016年森・濱田松本法律事務所入所、2022年 カリフォルニア大学バークレー校ロースクールを修了、2022年森・濱田松本法律事務所シンガポールオフィスにて執務(~2023年)、2023年ニューヨーク州弁護士登録。
再生可能エネルギーや脱炭素技術に関するプロジェクト開発・電力取引とカーボン・クレジット/排出量取引制度の2つを主な専門領域とする。また、ファイナンスに関するバックグラウンドも持ち合わせており、プロジェクトファイナンスなど、複雑なファイナンス取引についてにも数多く従事している。
著書:『環境価値取引の法務と実務』(エネルギーフォーラム、2023年11月出版共著 他
受賞歴:The 15th edition of The Best Lawyers : Ones to Watch(Banking and Finance Law, Energy Law, Project Finance and Development Practice, Structured Finance Law, 2024)
セミナー受講料
1名につき
会員 27,500円(本体 25,000円) 一般 29,700円(本体 27,000円)
※会員価格適用については、企業研究会会員が対象となります。
(所属先の会員登録有無がわからない場合、お申込みの際に備考欄へ「会員登録確認希望」とご記入ください。)
※最少催行人数に満たない場合には、開催を中止させて頂く場合がございます。
※お申込後のキャンセルは原則としてお受けしかねます。お申込者がご出席いただけない際は、代理の方のご出席をお願い申し上げます。
受講について
【オンライン受講の方】
視聴用アカウント・セミナー資料は、原則として開催1営業日前までにメールでお送りいたします。
※最新事例を用いて作成する等の理由により、資料送付が直前になる場合がございます。
【会場受講の方】
お申込完了後、自動返信メールにて受講票をお送りいたします。
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