高分子材料の相溶性・相分離現象の基礎と相容化剤を用いたポリマーブレンド材料およびマテリアルリサイクルへの応用

●フローリー・ハギンス理論と、様々な相分離現象(バイノーダル・スピノーダル)の理解
●相溶化剤とそれを活用したポリマーブレンド材料の技術・研究開発例、混合廃棄プラスチックのマテリアルリサイクルへの応用まで解説!

  受講可能な形式:【会場受講】

セミナー趣旨

2050年カーボンニュートラルや新たな海洋汚染をゼロにする大阪ブルー・オーシャン・ビジョンの達成には高分子材料・樹脂製品のマテリアルリサイクルは必須技術とされている。しかしながら、混合物として回収されている廃棄プラスチックを再溶融して成形加工しても「異なる高分子材料は混ざり難く、相分離する」ことから、力学物性の著しい低下を引き起こし再利用することは出来ないとされている。 
本講では、高分子材料の”混ざる・混ざらない”という性質を理解するためのフローリー・ハギンス理論について解説し、様々な相分離現象(バイノーダル・スピノーダル)について熱力学観点から正確に理解することを目的とする。更には、”混ざらない”ながらもマテリアルリサイクル製品として廃棄プラスチックを再利用するための方策についても解説する。

受講対象・レベル

これから高分子・樹脂材料のマテリアルリサイクルを検討される予定の企業技術者・研究開発担当者の方や、一般教養として「プラスチックのリサイクル」について学ばれたい方。
また「高分子ブレンド」について基礎から学びたいと思われている方、学生の方など。

習得できる知識

1.“混ざる・混ざらない”を含めた相溶性に関する基礎知識
2.混合自由エネルギーの基礎知識
3.濃度ゆらぎと相分離(スピノーダル分解)
4.相容化剤について

セミナープログラム

 1.“混ざる”と“混ざらない”・・高分子溶液の熱力学と統計熱力学
 2.混合自由エネルギーの計算と相互作用
 3.高分子溶液の性質:濃度ゆらぎと相分離
 4.相容化剤を用いた高分子ブレンド材料の応用例

 □ 質疑応答 □

セミナー講師

滋賀県立大学 工学部 材料化学科 有機複合材料研究分野
教授 徳満 勝久 氏
【略歴】
 1988年4月~2001年3月 大阪ガス(株) エネルギー技術研究所 研究グループリーダー・副課長
 2001年4月~2006年3月 滋賀県立大学 工学部 材料化学科 講師
 2006年4月~2007年4月 滋賀県立大学 工学部 材料化学科 助教授
 2007年4月~2013年3月 滋賀県立大学 工学部 材料化学科 准教授
 2013年4月~現在    滋賀県立大学 工学部 材料化学科 教授
 
【所属学会】
 日本レオロジー学会/マテリアルライフ学会/日本プラスチック成形加工学会
 日本ゴム協会/近畿化学協会/日本材料学会/日本陽電子科学会/高分子学会

セミナー受講料

※お申込みと同時にS&T会員登録をさせていただきます(E-mail案内登録とは異なります)。

49,500円( E-mail案内登録価格46,970円 )
E-Mail案内登録なら、2名同時申込みで1名分無料
2名で 49,500円 (2名ともE-mail案内登録必須/1名あたり定価半額24,750円)

【1名分無料適用条件】
※2名様ともE-mail案内登録が必須です。
※同一法人内(グループ会社でも可)による2名同時申込みのみ適用いたします。
※3名様以上のお申込みの場合、1名あたり定価半額で追加受講できます。
※請求書(PDFデータ)は、代表者にE-mailで送信いたします。
※請求書および領収証は1名様ごとに発行可能です。
 (申込みフォームの通信欄に「請求書1名ごと発行」と記入ください。)
※他の割引は併用できません。

受講について

配布資料
製本テキスト:当日会場にてお渡しいたします


※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です

開催日時


13:00

受講料

49,500円(税込)/人

※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます

※銀行振込

開催場所

東京都

MAP

【港区】ビジョンセンター浜松町

【JR・モノレール】浜松町駅 【地下鉄】大門駅・芝公園駅

主催者

キーワード

高分子・樹脂材料   化学反応・プロセス   省資源

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