ユーロ7(Euro-7)の動きと排ガス・タイヤ・ブレーキ粉塵規制の展望,自動車LCA対応
★排ガス基準の見直し,タイヤ粉塵からのマイクロプラスチック,NOxなどの新規基準
★EV用電池の耐久性評価,廃棄とリサイクル,2025年以降のスケジュールとその対応
セミナープログラム
【10:15〜11:15】
第1部 「ユーロ7」の概要,展望について
●講師 (株)ニューラル 事業開発室長 菊池 尚人 氏
【セミナープログラム】
1.ユーロ7とは
1.1 規制の構成,従来規制との変化
2.欧州内での現在までの議論
2.1 業界団体の意見
2.2 議論の現在地
3.ユーロ7の背景にあるEUが目指す姿
3.1 最終形として目指している2050年の状態と政策
3.2 並行するバッテリーとマイクロプラスチック関連規制
4.自動車業界への影響と今後
4.1 ユーロ7による影響
4.2 今後の残課題
【質疑応答】
【11:30〜12:00】
第2部 タイヤ摩耗粒子の側面から見たマイクロプラスチック
●講師 みずほリサーチ&テクノロジーズ(株) サステナビリティコンサルティング第2部 環境リスクチーム 鍋谷 佳希 氏
【セミナープログラム】
1.はじめに
2.マイクロプラスチックに関する国際動向
3.ユーロ7について
4.今後の展望
【質疑応答】
【13:00〜14:15】
第3部 排ガス,ブレーキおよびタイヤ摩耗粉塵の排出規制動向と計測手法の開発
●講師 エイヴィエルジャパン(株) ITS事業本部 計測器事業部 大平 朗宏 氏
【セミナープログラム】
1.次期排出ガス規制ユーロ7動向
1.1 粒子状物質の発生源
1.2 ユーロ7動向
1.3 ブレーキおよびタイヤ摩耗粉塵の排出規制動向
2.ブレーキ摩耗粉塵の計測手法
2.1 UN GTR 24の導入
2.2 ブレーキ摩耗粉塵の計測手法概要
2.3 UN GTR 24に準拠したAVL計測システム概要
2.4 RDE計測手法の開発
2.5 ILS3状況
3.重量車ブレーキ摩耗粉塵規制化に向けた活動状況
4.タイヤ摩耗量計測手法の検討状況
4.1 ブレーキ摩耗粉塵との違い
4.2 Convoy MethodとIndoor Drum Method
4.3 タイヤ摩耗粉塵の計測 (PM/PN)
5.まとめ
【質疑応答】
【14:30〜15:30】
第4部 Euro-7における,車載電池の扱いの変化,その予測と展望
●講師 泉化研(株) 代表 菅原 秀一 様 【 (元)呉羽化学工業,(元)エナックス】
【講座の趣旨】
Euro-7において、自動車排ガスの新たな規制強化と共に、 電動車のバッテリ性能要件(バッテリ容量の劣化)を規制した 内容が取り込まれた。対象はEVおよびPHEV。5年もしくは 100,000kmのいずれか早く達成した時点:容量の80%以上を保持。 8年もしくは160,000kmのいずれか早く到達した時点:容量の70%以上 を保持が概要である。 この規制案はいささか唐突ではある。しかしながら、現状のEV拡大 がグローバルに停滞し、その一因が電池の性能維持に関する、不信感 とも言える見方があるとすれば、Euro-7の提案も当を得たもの であろう。 リチウムイオン電池のテクノロジーから見ると、上記の60.80%と 言う数値の把握自体が非常に困難である。Euro-7ドキュメント にも、その%の測定方法は示されていない。更には走行距離と電池の 性能維持(劣化)は1:1ではなく、多くの不安定要素が介在する。 ここでは二次電池エンジニアリング的な観点から、Euro-7の 規制に至った、現行のリチウムイオン電池の特性上のアンバランス、 パワ-とエネルギーの矛盾を中心に解説したい。
【セミナープログラム】
1.電池の容量低下と出力特性のアンバランス(耐久性)
1.1 Ragone Plot、パワー特性(質量kg基準表示)
1.2 車載電池の充・放電、解決出来難い特性項目
1.3 √サイクル数vs.内部抵抗上昇率(%) 25℃,45℃
2.Euro-7の概要とリチウムイオン電池の扱い
2.1 自動車などの排気規制と電動化への波及効果
2.2 EVとPHEVの走行距離と電池の容量維持率
2.3 電池システム容量(%)の決定方法と
2.4 Euro-7に関する日本国内の対応(4Q/2024)
3.(関連)EU電池規制と元素リサイクル
3.1 EU電池規制の概要(1)(2)
3.2 使用済みバッテリーからの再資源化率の達成義務
3.3 バッテリーの分類、EU電池規制(2022/12)
4.(参考)EVの環境特性の評価と多様性
4.1 EVとPHV(EV)の走行時CO2発生試算(データ)
4.2 EVとPHV(EV)の走行時CO2発生試算(リニアグラフ)
【質疑応答】
【15:45〜16:45】
第5部 ユーロ7における自動車LCAの適用について
●講師 山根健オフィス 代表 山根 健 氏 【元・BMW)】
【セミナープログラム】
1.自動車を取り巻く様々な規制動向とユーロ7
1.1 自動車に求められる機能と性能
1.2 カーボンニュートラル規制と自動車
1.2.1 電動化
1.2.2 熱機関の改善とe-Fuel 水素
1.2.3 その他の要素,車両重量,価格,寿命(タイヤ,ブレーキ,潤滑油他交換補充品)
1.2.4 リサイクルとリサイクル材の使用
1.3 自動車環境性能評価法の変化,LCAの重要性
2.規制対応にかかわる課題
2.1 これまでも規制対応において様々な問題があった
2.2 試験工数,試験設備
2.3 国際政治,EU主導で進んできた規制,目標値と社会経済による影響(補助)
3.自動車のLCA課題
3.1 エネルギー源。燃料と電気
3.2 車両の構成材料
3.3 走行
3.4 廃車とリサイクル
3.5 Scope3にかかわる課題
4.持続可能性と社会インフラとしてのモビリティの今後の姿
【質疑応答】
セミナー講師
【第1部】(株)ニューラル 事業開発室長 菊池 尚人 氏
【第2部】みずほリサーチ&テクノロジーズ(株) サステナビリティコンサルティング第2部 環境リスクチーム 鍋谷 佳希 氏
【第3部】エイヴィエルジャパン(株) ITS事業本部 計測器事業部 大平 朗宏 氏
【第4部】泉化研(株) 代表 菅原 秀一 様 【(元)呉羽化学工業,(元)エナックス】
【第5部】山根健オフィス 代表 山根 健 氏 【元・BMW)】
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