クリーンルームの基礎と異物対策技術および局所クリーン環境構築の実践ノウハウ
★現場で即役立つ、クリーンルームの維持管理とゴミ・異物対策、
および局所クリーン環境構築の基礎から実践ノウハウを、わかりやすく解説します!
※オンライン会議アプリZoomを使ったWEBセミナーです。ご自宅や職場のPCで受講できます。
セミナー趣旨
「クリーンルームは管理無ければ只の箱」と言われます。その管理の基本『クリーン化の四原則』を明確にし、対象となるエリア「加工点」「保管場所」「搬送系」の3点を対象に、清掃を含めて、いかに効率的にかつ効果的な管理を行うのかを、いくつかあるクリーンルームの形態毎に、不良につながる可能性状態を動画や写真でご紹介し、効果的な管理につながる手法を明らかにして行きます。
・クリーンルーム環境で製造をしていても、異物不良が発生して困っています。
・クリーン度の数値は規格内にあり問題ないのに、異物不良が多発して悩んでいます。
こうした声を多く聞く様になりました。
これは、自工程で不良につながる粒子径や様態を確実に掴んでいないこと。またパーティクルカウンターに頼った微粒子管理を優先していることが、要因として考えられます。5~10~100μmと言った『粗大粒子』にも着目し、ゴミ・異物の見える化手法やパーティクルカウンターでは、計測し難い粒径や様態の検出手法、数値管理方法を述べて参ります。
また、近年導入が加速し、注目されている局所クリーン環境の構築について、その環境の良否を決め手となる気流管理のありかた、評価方法についてもお話します。
現場に戻り即役立つ情報・技術・管理手法等を分かりやすく解説致します。ご質問や疑問点があるときは、質疑応答時間若しくは 終了後メールにてお寄せください。多くのご質問をお待ちしております。一緒に考えて解決していきましょう。
受講対象・レベル
(1) 新入社員の方や配置転換・異動ではじめてクリーンルーム内の作業をする方
(2) クリーンルーム環境での、製造業務に携わり2~3年の若手エンジニアの方
(3) クリーンルーム環境での、製造に携わり、現場キーマンをめざす方、中堅、新人の方
(4) これから異物対策に携わる管理・監督者の方
(5) これから局所クリーン化を進めて行こうと考えている方
(6) ゴミ・異物不良でお困りの方
(7) ゴミ・異物を嫌う、ものづくり環境の構築に取組む方、等など
必要な予備知識
(1) この講義を受講のために、事前知識や準備は必要ありません。
(2) 初心者・新人の皆さんにも理解できる様、資料にも工夫しております。
(3) 実際の写真や動画を随所に挿入し、分かり易く解説致します。
(4) 現在抱える、課題・疑問等あれば、事前もしくは当日ご紹介いただければ、講義の中で事例研究として展開させていただきます。
習得できる知識
(1) クリーンルーム環境の管理手法と実務(清掃のあり方、方法)
(2) ゴミ・異物の見える化手法と粗大粒子の捉え方と数値管理手法
(3) 防塵衣のあり方と管理、防塵衣の選定方法 等
(4) 局所クリーン環境の構築における気流管理のあり方、評価方法
(5) その他(クリーン化技術全般に渡る知識、事例紹介)
セミナープログラム
1.クリーンルームにおけるゴミ・異物対策の基礎知識
1-1 なぜクリーン化が求められるのでしょうか?
1-2 クリーンルームの導入効果とは
1-3 加速するクリーン化の要求
1-4 ものづくり環境はどうあるべきなのか
:良い清浄環境とは?良い製造環境とは?
1-5 クリーンルームの目的とは
1-6 クリーンルームの活用事例
1-7 クリーンルームの分類
1-8 クリーンルームのはじまり~歴史
1-9 クリーンルームの定義
1-10 クリーンルーム環境の留意点
1-11 クリーンルームの方式と特徴
1-12 2つの清浄化メカニズム
1-13 HEPA/ULPAフィルターとは
1-14 エアーフィルターの捕集原理と捕集効率
1-15 なぜ、クリーン化四原則なのか
1-16 クリーン度の表し方/クラス比較
1-17 クリーンルームの日常管理、等
2. クリーンルームの清掃と見える化機器の活用管理
2-1 クリーン化における清掃は技術として捉えよう
2-2 この差ってなんですか?:掃除と清掃の違いって分かりますか?
2-3 クリーンルームの清掃の目的と意義
2-4 3つの管理POINTと標準化:いつ?誰が?どうやって?
2-5 生産環境における清浄化対象箇所とは
2-6 清掃はいつやるのが良いのか?:始業時?終業時?昼休み前後?
2-7 クリーン化の四原則における清掃の位置付け:除去/排除する
2-8 清浄化の重点箇所と留意点:加工点/保管場所/搬送系
2-9 「見える化機器」の活用法
2-10 なぜ、見える化が必要なのか
2-11 気流の可視化も重要:浮遊異物は気流によって運ばれる
2-12 クリーンルームの清掃方法
(1)清掃作業員の適正化も大切
(2)清掃方法の分類と方法:日常/定期/特別と言う捉え
(3)清掃方法に関する留意事項:清掃し易い環境をつくる
(4)清掃の手順はどうするのか
(5)清掃資材の汚れ状態も確認しよう
(6)清掃用具類のあり方
(7)清掃方法の効果と比較
(8)静電気による粒子付着に対する清掃POINT
(9)粘着マットの剥がし方にも注意を!等
3. 防塵衣の管理と身近な発塵源と発塵対策
3-1 なぜ防塵衣を着るのでしょうか?
3-2 防塵衣の適正化に取組む各メーカー
3-3 人間の動作と発塵量
3-4 クリーンルーム内のゴミ・異物の割合は?
3-5 皮膚からの発塵の抑制の考え方
3-6 防塵衣に求められる性能
3-7 織り込み導電繊維の効果って知ってますか?
3-8 防塵衣の性能を発揮するには?
3-9 防塵衣着用時の発塵機構を知ろう
3-10 動作発塵評価方法と評価事例ご紹介
3-11 ポンピング発塵データご紹介
3-12 評価環境と機器類とは?
3-13 防塵衣クリーニングのあり方:専用クリーニングとは
3-14 身近な発塵源と発塵対策:粗大粒子の捉え
(1)身近な発塵源の状況可視化:動画でご紹介
(2)クリーンルーム内で使用する資材の評価と評価方法/データ
(3)粗大粒子と言う捉え
(4)クリーンルームの中には、5μm以上の異物はないのでしょうか
(5)自工程で不良につながる異物粒径を知ろう
(6)粗大粒子による影響が大きい現実
(7)粗大粒子が原因となった不良事例ご紹介
(8)JISによる粒子の分類と定義
(9)微粒子と粗大粒子の挙動/振る舞いの違いとは?
(10)気中パーティクルカウンターの特性
(11)パーティクルカウンターの吸引量による違いを知ろう
(12)ゴミ・異物の大きさと挙動の認識(鉄1kgと綿1kgどっちが重い?)
(13)粗大粒子対策は換気回数を上げても、減少しない
(14)粗大粒子は見える化出来る!
(15)粗大粒子の見える化から数値化/数値管理法
(16)ISO-14644シリーズ規格
(17)ISO-14644-9表面清浄度規格:SCP規格
(18)ISO準拠 粗大粒子測定器:落下塵カウンターの概要、等
4.局所クリーン化における気流管理のあり方
4-1 局所クリーン化の基礎知識
(1)今なぜ局所クリーン化なのか?
:局所クリーンシステムの効果と課題
(2)局所クリーン化技術展開の目的と歴史的背景
(3)局所クリーン化とは
(4)定義の確認その1・その2
(5)クリーン環境の形態 大空間:狭空間
(6)クリーンルーム方式と局所化技術の流れ
(7)局所空間の効果:某工場試算事例
4-2 製造ライン局所クリーン化導入~評価事例
(1)セル組立ラインの局所クリーン化形成事例
(2)局所クリーン組立環境構築評価
(3)局所クリーン環境の評価事例:加工点への気流の確保
(4)FFU取付け時の構築~評価:アイリットの活用
(5)FFU取付け時の隙間における誘引現象に注意!
(6)FFU取付け時の清浄空気の確保
(7)スポットクリーンユニット活用による局所クリーン環境の構築
(8)局所クリーン環境における差圧のあり方:給排気バランスに注意
(9)局所クリーン環境構築時の失敗事例
(10)FFU取付け状態評価事例
(11)局所クリーン環境:基本仕様最適化(案)提案
(12)局所クリーン化導入に伴う留意点 四原則管理の重要性
(13)局所クリーン化の対象空間とは?加工点/保管場所/搬送系
(14)クリーン化の四原則おさらい/これが決めて!
(15)ものづくりの生産環境はどうあるべきなのか?
(16)局所化検討時の課題と対応(クリーンルームレス、堆積ゴミ等)
(17)イオナイザーの取付け評価
(18)簡単なゴミ・異物の確認評価:見える化手法
(19)落下塵カウンターの活用管理
4-3 他社における局所クリーン化取組み事例紹介
4-4 まとめ
【質疑応答】
キーワード:
クリーンルーム,局所,クリーン化,ゴミ,ホコリ,発塵,静電気,対策,研修,講座,セミナー
セミナー講師
ザッツ ブレイン 矢島 良彦 氏
【個人経歴】
・元セイコーエプソン(株)液晶表示事業、
半導体事業、品質保証推進室、生産技術開発本部、等に在籍
- 一貫してクリーン化技術関連業務を担当
- 全社クリーン化技術活動を牽引
- 国内外事業所、海外現地法人の
クリーン化支援、人材育成、啓蒙活動を担当(1983~2011年)
- 全社クリーン化技術専門部会リーダー:5期歴任
- 全社クリーン化技術推進部会サブリーダー:6期歴任
・日本空気清浄協会 JIS標準作成専門委員会に参画 (2005~2006年度)
現在:
・クリーン化技術コンサルタント:ザッツ ブレイン 代表(2011/6/21起業~現在に至る)
・NCC(株)生産環境クリーン化事業部 チーフコーディネーター
・日本空気清浄協会 個人会員
・元シーズシー(有)技術顧問
【保有資格 等】
・危険物取り扱い主任者 乙4・6類
・公害防止管理者 水質2種
・有機溶剤取り扱い作業主任者
・特定化学物質取り扱い作業主任者
・ESDコーディネーター資格取得
(RCJ:日本電子部品信頼性センター主催 2003年06月 ESDC-01-0245)
・中国語検定**級合格
・監督士
セミナー受講料
55,000円(税込、資料付)
■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合44,000円、
2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
(セミナーのお申し込みと同時に会員登録をさせていただきますので、
今回の受講料から会員価格を適用いたします。)
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受講について
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