PFAS(有機フッ素化合物)規制の動向から分解・除去・分析のポイント

★PFAS(有機フッ素化合物)における【法規制・分解・除去・分析】の手法や
                   現状、今後の動向を4名の講師が紹介します!

※本セミナーはZOOMを使ったLIVE配信セミナーです。会場での参加はございません。
【アーカイブ配信:4/23~30(何度でも受講可能)】での受講もお選びいただけます。

【項目】※クリックするとその項目に飛ぶことができます

    受講対象・レベル

    ・製品開発、順法管理業務に携わる新任担当者の方。
    ・製造業務にたずさわって2~3年の若手技術者や新人の方。
    ・研究開発や製造現場にて液体処理技術など化学案件に携わっている技術者全般。
    ・PFAS分析に携わっている方、これから携わる方。

    必要な予備知識

    特に予備知識は必要ありません。基礎から解説いたします。

    習得できる知識

    <第1部>
    製品に関する法規制の本質を理解し、自社での対応策を具体化できる。

    <第2部>
    光がどのようなエネルギーをもち、どう活用できるかを習得できる。

    <第3部>
    イオン交換樹脂を用いた、
    環境水や湧水、工場排水など液体中のPFAS除去技術の基礎的知識が習得できる。

    <第4部>
    PFAS分析の操作や使用する製品の選択方法などの知識が生かせる。

    セミナープログラム

    <第1部> 欧米の新環境政策と国内外のPFAS規制法の現状と動向
    (10:30~12:00)

    【趣旨】
     EUではライエン委員長が2期目のスタートし、アメリカはトランプ大統領が就任します。
     EUでは、REACH規則の簡素化、PFASの明確化などが政策目標になっています。新たに新包装材規則でPFAS規制が具合化し、エコデザイン規則によるエコデザイン規則によるデジタル製品パスポート(DPP)によるバリューチェーン順法情報開示要求も具体化されつつあります。
     アメリカでは、連邦法のTSCAによるPFAS報告や2024年化学物質規制および説明責任法案の動向だけでなく、メイン州法に代表される州法の動向も気になります。
     POPs条約によるLC-PFASが2025年5月に廃絶物質に特定される手順であり、PFAS規制が広がります。
     本セミナーでは、欧米の環境政策の動向とPFAS関連法の広がりをご説明します。このような変化潮流を踏まえて、自社でどのように対応するかの仕組みを説明します。

    【プログラム】
    1. 欧米の環境政策
       1-1. EU委員会の新政策
          (1) 戦略アジェンダ2024~2029年
          (2) ヨーロッパの選択
          (3) クリーン産業協定
          (4) 1物質-1評価の新政策
          (5) GPSRやエコデザイン規則などによる新政策の理解
       1-2. アメリカの動向
          (1) アメリカの法規制のしくみ
          (2) 共和党のマニフェスト Project 25 によるEPAとPFAS規制への影響

    2. POPs条約の動向
       2-1. POPs条約の手順
       2-2. LC-PFASの動向

    3. OECDの基準
       3-1. OECDの役割
       3-2. OECDのPFASリスト

    4. 日本の法規制
       4-1. 化審法の動向

    5. アメリカの法規制
       5-1. TSCA PMNとSNUR
       5-2. PFASの報告義務
       5-3. PFASの連邦新法 2024年化学物質規制および説明責任法案などの動き
       5-4. 州法の動向
          (1) メイン州法 Currently Unavoidable Uses(CUU)と対象PFAS
          (2) カルフォルニア州法やニューヨーク州法など

    6. EUの法規制
       6-1. REACH規則によるPFAS規制
       6-2. POPs規則によるPFASに非意図的残留濃度
       6-3. 包装材規則(案)のPFAS規制の意図
       6-4. 加盟国の規制動向

    7. その他の国の動き
       7-1. カナダのPFAS規制
       7-2. オーストラリア、ニュージランドのPFAS規制
       7-3. 中国のPFAS規制
       7-4. その他の国

    8. Topics
       入手できた新たな情報

    9. 順法システム(CAS Compliance Assurance System)
       製品順法からバリューチェーン順法への流れ

    (質疑応答)

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    <第2部> 可視光によるPFAS分解技術と今後の可能性
    (13:00~14:00)

    【趣旨】
     本講演では、半導体ナノ結晶に可視LED光を照射することで、PFASの中でも特に安定性の高いパーフルオロオクタンソルホン酸(PFOS)、およびイオン交換膜として広く利用されているナフィオンをフッ素物イオンに効率的に分解できる技術について紹介する。
     PFOSは405nmのLED光を8時間照射することで完全に脱フッ素化され、ナノ結晶1つあたりのC–F結合解離数は17,200と求められた。さらに、ナフィオンは24時間の光照射で81%が脱フッ素化され、可視光下での効率的な光触媒特性が示された。この分解反応は、水和電子および高励起状態を介したオージェ誘起電子注入と、光誘起配位子交換を含む複合的なメカニズムによって起こることが明らかになった。
     この技術の詳細および展望について説明する。

    【プログラム】
    1. 光化学の基礎と半導体ナノ結晶
       1-1. 光とエネルギー緩和過程
       1-2. 半導体ナノ結晶

    2. PFASの分解反応の現状
       2-1. フッ素材料の基礎
       2-2. PFASの定義と活用分野
       2-3. フッ素のマテリアルフロー

    3. 半導体ナノ結晶を用いたPFASの可視光分解
       3-1. 本研究に至ったきっかけ
       3-2. 分解反応の検証
       3-3. さまざまな条件での分解の検討
       3-4. フッ素樹脂の分解

    4. 今後の展望

    (質疑応答)

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    <第3部> PFAS除去を目的としたイオン交換樹脂の基礎と選定のポイント
    (14:15~15:15)

    【趣旨】
     イオン交換樹脂は,純水の製造や工場排水の処理など、液体を清澄化する技術として広く使用されています。特に,液体中に存在するイオン性不純物の除去や,有価金属の回収,排水中の有害物質の除去など,様々な工業分野で活躍しています。 
     近年問題となっている有機フッ素化合物であるPFASに関して、イオン交換樹脂を用いた処理技術について解説します。

    【プログラム】
    1. はじめに
       1-1. 水の解説
       1-2. イオン交換樹脂の役割

    2. イオン交換樹脂の構造と種類
       2-1. イオン交換樹脂の構造と特性
       2-2. イオン交換樹脂の種類

    3. イオン交換樹脂による有機フッ素化合物(PFAS)の除去特性
       3-1. イオン交換樹脂によるPFAS除去反応
       3-2. 小規模試験による除去特性
       3-3. ライフ試験による除去特性

    (質疑応答)

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    <第4部> PFAS分析における前処理やLC-MS/MS分析時のポイント
    (15:30~16:30)

    【趣旨】
     PFASは、非常に安定した化学物質で耐熱性、耐溶媒性という特性を持ち、様々な製品の部品として用いられています。そのため、PFAS分析においては、使用する製品のブランク影響を把握することが重要です。
     本講演では、PFAS分析法の一つである固相抽出-LC-MS/MSを例に挙げ、製品の選択のポイントや作業時の注意点について解説します。

    【プログラム】
    1. PFAS分析と試験前の心がけ
       1-1. 分析化学的背景から見たPFAS
       1-2. PFAS分析法の種類
       1-3. PFAS分析用試薬について
       1-4. サンプルと直接接触する部材に関する注意点
       1-5. 作業員や環境からの汚染に関する注意点

    2. PFAS分析で用いる固相抽出カラム
       2-1. PFAS分析で用いられる固相抽出カラムの種類
       2-2. 固相抽出カラム事例の紹介
       2-3. 固相抽出カラム操作について
       2-4. クリーンアップ用固相抽出カラムの基礎情報

    3. LC-MS/MS分析におけるポイント
       3-1. PFAS分析におけるLC-MS/MSカラム
       3-2. 効果的なシステムブランク低減法
       3-3. サンプル注入における注意点

    (質疑応答)


    スケジュール:
    10:30~12:00 第1部
    12:00~13:00 休憩 
    13:00~14:00 第2部
    14:00~14:15 休憩
    14:15~15:15 第3部
    15:15~15:30 休憩
    15:30~16:30 第4部

    ※当日の進行状況により変動する場合がございます。


    キーワード:
    有機フッ素化合物,PFAS,PFOS,規制,分解,イオン,除去,分析,評価,セミナー,講演

    セミナー講師

    <第1部>
    松浦技術士事務所 代表
    一般社団法人 東京環境経営研究所 所長
    松浦 徹也 氏

    【ご専門】
    技術法規法

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    <第2部>
    立命館大学
    生命科学部 応用化学科 教授 博士(理学)
    小林 洋一 氏

    【ご専門】
    光化学、機能物質化学

    2022年10月~ JSTさきがけ研究者「サステイナブル材料」(兼任)

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    <第3部>
    室町ケミカル株式会社
    化学品事業部 化学品1部 担当部長
    出水 丈志 氏

    【ご専門】
    イオン交換樹脂を用いた液体処理技術開発に長年従事

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    <第4部>
    ジーエルサイエンス株式会社
    カスタマーサポートセンター CS1課 サブリーダー
    髙原 玲華 氏

    【ご専門】
    質量分析、環境分析

    セミナー受講料

    55,000円(税込、資料付)
    ■ セミナー主催者からの会員登録をしていただいた場合、1名で申込の場合49,500円、
      2名同時申込の場合計55,000円(2人目無料:1名あたり27,500円)で受講できます。
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