
リスクコミュニケーションの基本概念と社会的背景,具体的な手法,その重要な役割を学ぶ!
複合的・長期的・潜在的なリスクが増える現代において,ステークホルダーの信頼を得るためのコミュニケーションスキルを実践的に解説!
セミナー趣旨
本セミナーでは,リスクコミュニケーションの基本概念と社会的背景,具体的な手法,そしてリスク管理においてコミュニケーションが果たす重要な役割について解説します。
現代社会において,自然災害,気候変動,食品や医薬品,放射線など多岐にわたるリスクが人々の日常生活に影響を及ぼしています。従来からある自然災害のような短期的・集中的,あるいは因果関係のはっきりしたリスクだけでなく,気候変動や新興感染症などのように複合的・長期的・潜在的なリスクも増えてきており,それらに社会的な対応が求められています。
これらのリスクに対して,個人や組織,そして社会が適切に対応するために,リスクに関する情報やリスク管理についての考えをやりとりし,利害関係者(ステークホルダー)の間に信頼を構築するリスクコミュニケーションの重要性がますます高まっています。たとえば,災害時における住民避難や,食品や医薬品による健康被害について,情報発信が不足している場合,誤解や不安感が広がり社会的混乱を招いたり,信頼できる情報が判別できずに本来なら受けずに済んだ被害が生じてしまったりすることがありえます。
リスクコミュニケーションは,単なるリスク情報伝達のための広報や地域交流の一形態ではなく,リスク管理プロセスのひとつであり,企業や組織としてのリスク管理ポリシーに基づいて行われる多様な活動を含みます。
本セミナーを受講することで,リスクコミュニケーションの基礎について理論と方法を学び,社会で実装されているリスクコミュニケーション活動を理解し,職場や地域社会で役立つスキルを学ぶことが可能です。
セミナープログラム
- 1.リスクの定義
- 1)リスクの定義,語源
- 2.現代社会のリスク問題の特徴
- 1)リスク社会の特徴
- 2)社会の価値観の変化
- 3)ELSI
- 3.リスク分析:リスク管理の枠組み
- 1)リスク分析の3要素
- 2)リスク評価,リスク管理,リスクコミュニケーション
- 4.リスク分析におけるリスクコミュニケーション
- 1)リスク分析のサイクル
- 2)ステップに応じた目標と設計
- 3)ステークホルダーの設定
- 4)利害の調整,協調,交渉,合意形成
- 5)信頼の役割
- 5.リスク認知:人間はリスクをどう感じるか
- 1)人間の情報処理と認知バイス
- 2)社会的現実
- 6.リスクコミュニケーションの事例
- 1)注意喚起事例:食品表示
- 2)行動促進事例:気象・災害予報
- 3)合意形成事例:討論型世論調査(2012年)
- ◎ 質疑応答
セミナー講師
小杉素子 氏
国立大学法人静岡大学学術院工学領域 准教授
日本リスク学会 理事
略歴
(財)電力中央研究所社会経済研究所を経て現職。岡山大学文学部卒,北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了学位取得。
学位:博士(文学)
専門領域・キーワード:社会心理学,リスク心理学,リスクコミュニケーション,信頼
著書
『“伝える”から“伝わる”に よりよいリスクメッセージの作り方』(共著),
『地域社会とのコミュニケーション社会技術2:気候変動リスクコミュニケーション』(分担),
『気候変動適応技術の社会実装ガイドブック』(分担)など
セミナー受講料
25,000円(消費税込)※テキスト代を含みます。
受講料
25,000円(税込)/人
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:00 ~
受講料
25,000円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
リスクマネジメント コミュニケーション 技術マネジメント総合
※セミナーに申し込むにはものづくりドットコム会員登録が必要です
開催日時
13:00 ~
受講料
25,000円(税込)/人
※本文中に提示された主催者の割引は申込後に適用されます
※銀行振込
開催場所
全国
主催者
キーワード
リスクマネジメント コミュニケーション 技術マネジメント総合関連セミナー
もっと見る関連教材
もっと見る関連記事
もっと見る-
新規事業テーマ活動における人的リソースの考え方、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その103)
【この連載の前回、新規事業×しんどいを乗り越える鉄則:マネージメント層、新規事業・新商品を生み出す技術戦略(その102)へのリンク】 &... -
『業界初のテーマ』を簡単に認めても良いのか?~技術企業の高収益化:実践的な技術戦略の立て方(その40)
【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら! ▼さらに幅広く学ぶなら!「分野別のカリキュラム」に... -
普通の組織をイノベーティブにする処方箋 (その194) 隣接可能性とは?
【目次】 ▼さらに深く学ぶなら!「技術マネジメント」に関するセミナーはこちら! これまでは「妄想を積極的に促す方法... -